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地獄旅 3-7(終) 鳥取/岡山 脱出!砂惑星

前回の地獄旅!

九州から始まった旅もいよいよ最後の日。勢い余って中国地方を縦断し鳥取県まで突き抜けたムイムイ。ここまで来てしまうと、あとは新幹線も使って、明日の仕事に備えて時間と体力に余裕をのなんとか家に帰り着くしかありません。ムイムイのお金が溶けていく…

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改めて駅前を見ると、やっぱり県庁所在地はでかい街感のある空間だなー。モニュメントの階段脇には学生かなにかのビッグバンドがライブの準備をしていました。活気のようなものを感じます。米子より元気な感じ。

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昨晩も見かけた駅前の石像。

よく見たら、銘板に説明が刻印されていました。

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こちらの「因幡の麒麟獅子舞」の石像なのですが、

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背後から見ると非常に味わいが濃い。

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スイカやラッキョウと並ぶ鳥取県の名物農産品…大玉でジューシー、酸味と甘味を併せ持つ「二十世紀梨」。2021年を迎えた今となっては当世人気の後継品種も増え一時期ほどの存在感は失っていますが、それでも現代も盛んに生産されています。(二十一世紀梨って品種もあるよ)

千葉県もけっこう梨の生産が盛んです。二十世紀梨に浅からぬ関わりがあったんですね。木乃実神社なんてあるんだ。

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逃げろ!梨狩り隊だ!

さて、本日中に関東まで帰らないといけないのですが。ここまで来ると、京都名古屋あたりまでたどり着けば後は最悪新幹線でもどうにかなるという目処が立ってきます。というわけで、一度も行ったことなかったんよね…鳥取砂丘。路線バスの本数はそれなりにあるようなので、やっつけていきます。

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お、目の前が開けてきたな。

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主要観光地案内看板と、観光バス用と思われる巨大ドライブイン!

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禁止事項がたくさん。普通の海岸のつもりで入ってしまって、落書きとかでトラブルになる人がときどきいるよね。行った時も何者かがバーベキューかなんかやったあとっぽい痕跡がありました。まあ、色々うるさい場所と承知の上で乗り込んでくるタイプだからして、片付けもしてはいかないね…

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広い…

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なんか、思ったより、良い感じだな…地味ではあるけど、来てよかったな。

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ぐるり全集。

ちなみに、サイズと移動速度の都合で写真には収められなかったのだけれど、地表スレスレの高さで砂浜や海岸性植物の合間を飛び回る黒い蜂がかなりの数います。そして、地表のそこここに小さな穴。雰囲気的に、単独暮らしの狩り蜂の類の気配…人間を襲う生物にも見えませんが、なにかユニークな生物かも…

恐らく、正体はキンモウアナバチだったと思われます。砂丘、かなり面白い環境ぽいな…専門家でもないし踏み荒らしてもしょうがないのでわざわざ近くに行こうとも思いませんが、昆虫愛好家のお話や動画でも掘ってみるのも楽しそうですね。

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おみやげ屋さんの多い観光地エリアへと戻ります。しかしまだ朝は8時くらい、どこもやってはいないのですが。

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あっ なんだあれ?

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ウワーッ!リフト!!特に必要はなさそうな場所だけど楽しそう!まだ誰もいない時間なので、当然稼働もしてません。

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乗りたかったなー。

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第一次ベビーブーム世代が大人になり、経済的な活況も受け日本がレジャーブームに湧いた頃に発展した観光地でしょうか。書体や看板に、どことなく時代感が漂っています。丸ゴシック一つとっても、どこかファンシーな空気、ロゴらしくしようという自意識を感じる、いまの眼だと少し野暮ったく見えるような「遊び」が感じられます。

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今だったらフォントで処理するような文字も、手書きの味か、書体に適度ないたなさが漂っています。地味ーな味わい。

※これは完全な余談だけど、「うわ、ロゴなのこれ、フォントじゃん、そのまんまフォント並べただけじゃん、洋ゲーの雑な日本ステージの背景みたい」って初めて思った看板は北海道を中心に展開していたカレーチェーン『リトルスプーン』でした。ここ、確か持ち帰りはお鍋もってくと容器代割り引いてくれる仕様だったんよね。

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ワハハハ!コワイ!力強すぎ。モスピーダ感?たがみよしひさ絵のキャラがドライに無情にバタバタ死んでいく短編でも始まりそうなロゴ。

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一番初めに見た巨大ドライブインも…砂丘フレンド!!ウワーッ!!いやぁー最高だなぁこの建物のたたずまい、フレンドの文字、「レストラノ売店」。この建物のプラモ欲しい。これを見るためにここまで来たと言えるのでは。

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MSX1のアドベンチャーゲーム感のある配色。「レ」の迫力。最高。9時くらいには開くかな?すこし時間でも潰していようか…

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あっ

時間を潰そうとしたら、店のほうが潰れてたよ…どうも本当につい最近まで営業していたようです。(2021年7月撮影)ギリギリ、間に合わなかったのか…

考えてみれば、いまは人気が一段落した観光地であろう鳥取砂丘。COVID-19の流行も状況が落ち着ききらず、さらに変異型ウイルスがどうも増えているらしいぞ、という状況だった時期。自身の判断で行動するこだわりの個人旅行者に訴求するというよりは集団観光バスに大きく依存するような営業スタイルのレトロ大型ドライブインにとっては、まさに逆風の日々だったことでしょう。アルコール消毒の設備も用意した形跡があったあたり、ギリギリまでよく耐えた、良く戦ったと言ってもいいのかもしれません…ん?なんだこの消毒設備??

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なにこれ!?

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ゼルダの伝説の謎解きみたいになっちゃってる石が置かれた、また別のお土産物屋さん。

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いやそこはどう考えても「すなんちゅ」だろうがよ!?

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自分ちの犬のグッズを堂々とお土産物として販売してる!?

ツッコミ所が多すぎるいい土産物屋だった…

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とにかく、まだどこも朝8時にはやってない。

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それに、結構旅疲れも出てきた。

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帰ろうか…バスは30分もしないうちに来るみたい。

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ふーん。池があるんだ。すぐそばみたいだから、最後に寄っていこうか。

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鳥居の向こうには、たくさん車が停まっていました。地元の子どもたちが川下り選手権かなんかやってたみたい。迷惑になるといけないので、そそくさと通り抜けます。

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お、やった、こふんじゃん。こふん部活動できちゃった。

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ささやかに階段を降りて下って…だけど、整備も行き届いていて、いい雰囲気ですね。

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実際は、ドゥンドゥンドゥン…とどこからかクラブミュージックが響いていました。池がいい感じのレジャースポットになっているみたい。

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まあ、それはそれで、夏らしさがあって悪くないかな。

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さあ、それじゃあ、帰ろうか。

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再び鳥取駅へ。あさめしたべよっか

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うろうろしていて見つけた、突進技狩られ注意の標識。カウンターで合わせているのは、下段判定の立ちキックでしょうか、それとも無敵対空の出かかりでしょうか。

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ウワーッ!サキュバソ!サキュバソでも食うけぇ。男のサキュバソがサキュウドンだっけかな。

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天玉でも吸っていくかと思ったら、まだこの時間はかき揚げ揚がってなさそうね。

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お、のやき付きだ。いいね。

グレーのでっかいちくわが乗ってるのが見えると思うのですが、これが鳥取島根あたりの名物である「のやき」です。トビウオを使ったあごのやきが定番かしら。アゴにずしっとくる噛みごたえ、味も濃くてうまいのです。…む?!カニメシ!?「松葉ガニ」という地域名で呼ばれるズワイガニも確かにこの辺りの名物であり…うーんこれは…ちょっとくらい…贅沢もアリか…!?朝から…

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※写真はイメージでした

おとなしく蕎麦食べとけぇ。

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もう帰る!写真は在来線だけど、乗った車両は特急でした。特急の写真がないのは、乗る前後が眠くて、乗った瞬間寝たからです…

ここからは とばしていくぞ はやおくり

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気付いたら岡山にいた。

実はこの時点では、昼は加古川でかつめしを食べたいなと思っていました。前に食べてかなりうまかったので。しかし、たまたま検索中に、ここ岡山でもローカルフードとしてデミカツ丼が愛好されているという情報が得られたのです。駅から歩いていけそうな距離なので、昼には早いですが、やっていきましょう。

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theモモタロウ。

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ウワーッ!知らないドリンク文化!とおもったらこの「オロポ」、岡山の文化というよりはサウナの文化の文脈のようです。サウナ、最近流行ってますものね。ととのうって言って。

ちなみに味は飲んだことある人曰く「マッチ」の一言。ポカリの会社のやつね。死ぬほど簡潔でわかりやすい説明でした。

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この街何度か来てるから、この辺毎回同じ写真取ってる気がする。記憶力がない。

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路面電車がある街すてきですよね。(車の運転免許取る時は大変そう)

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岡山らしく、交差点の四つ辻に桃太郎をモチーフにした銅像が立っていました。「モモレンジャイ!」

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「イヌレンジャイ!」

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「サルレンジャイ!」

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「イヌレンジャイ!」

待てや!!

ちょ…待て待て おかしいやん なんでイヌが二匹おんねん

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フトシを応援する井之頭五郎めいた桃太郎。僕には岡山がわからないよ。

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ちなみに、やっとたどり着いたデミかつ屋さんはメチャクチャ混んでたので駅に戻って駅ビルのラーメン屋で食べました。味は…ふつう!

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おみやげに、もうひとつのB級グルメとして紹介されてたえびめしの素を買っていきました。ちょっとしょっぱかったけど、こっちのほうが個性あって好きかも。

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新幹線でGO!大名古屋ビルヂング!

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在来線でGO!浜松!

…いや、普通に新幹線で東京まで行っても全然良かったんですが、18きっぷを元を取る程度は使わないとどうも勿体無くて…

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きのうの夜、米子鳥取間の最後の数駅分のためにスタンプ押しちゃったのは完全に失敗だったな。

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一瞬さわやか寄ろうか迷ったけど。10組以上待っていたようなので…さわやかとしては並んでないほうなんだけど、なにしろ、もう疲れたよ…

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浜松餃子食って…

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しゃあっ東京駅到着!総武線に乗った時点でエンディング開始、タイマーストップとなります。

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【エピローグ】

こうやって移動しながら好き放題食べるような暮らしを続けていたため健康診断で盛大に引っかかり、その後体重チェックと間食禁止の日々が始まったとさ…どっとはらい。

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ムイムイ・センセイの次の地獄旅をオタノシミニネ!(※ 2021年9月現在、千葉県に緊急事態宣言が発令されたため、次回は恐らくまた過去旅行のおもひで話となることでしょう。)

おしまい。

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