見出し画像

地獄旅 8-1 水上 ムイムイ団、北へ!

画像1

画像60

画像2

青春18きっぷの扱いにも慣れてきた2018年夏のこと。使い終わったきっぷを片手にみどりの窓口を通りかかったムイムイの目に、一枚のチラシが飛び込んできました。

画像3

青春18きっぷと同じ金額で、なんと7日間のフリーパス!?利用条件はさらに厳しく、新幹線特急はもちろん使用不可。対象エリアは関東以北と限定され、そして何よりも…このきっぷは「7日連続使用しか認められていない」のです。たしかに安いが融通もまるで効かないこのきっぷ、買ったところで使いこなせるものなのでしょうか…

画像4

画像5

さあ、飽きるまでに、行けるかな、北海道。

画像6

画像7

実際問題、夏休みの日数のほうがきっぷの有効期限より短いので有効日数を使い切れないのは確定しているのです。ただ、もとは取れてるから…いいんだ。たぶん…日差しでまどろむ文鳥師匠。

画像8

うたたねしている間に、既に知らない駅にいました。

画像9

デゴイチにシロクニ…ムイムイも名前を知ってるSLの代名詞だ!「高崎駅から出発!」って、今も観光列車として走らせているのかしら。

画像59

画像10

というわけで、高崎駅です。

画像11

高崎と言えばだるま弁当です。駅弁オブザ駅弁。

画像12

このすごい地味な派手さ…味のパリーグ、オールスター戦です。朝から駅弁、予算計画は大丈夫なのでしょうか。

画像13

…あっ!本当にSL来た。得しちゃったな。

画像58

現代のすっきりさっぱりシャッキリポンとした電車に比べるとだいぶ高密度な情報の塊だな。

画像32

鉄の匂いに吸い寄せられて写人(シャーマン)が沢山集まって来ました。機関車は迫力あるなー。黒くて異形、汗っかきの鉄の塊。

画像32

めちゃいい感じのそば屋もあったけどお弁当もう食べちゃった…乗り継ぎの電車も来たので先を急ぎます。

画像19

画像16

人生で見た中でも1、2を争うファンタジーな名前の企業。バンド名やサークル名にしたくなる良いムード。

ホームページもおしゃれですわね…ムッ!?これは!?

ウワーッ!月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部!!!!!!!

画像33

画像18

というわけで、ここがミナカミの えきだぜ。

画像17

水上温泉郷って単語は聞いたとこあったけど、具体的な場所は知らなかったな。というか、半分寝ながら移動しているので到着してなおここがどこなのか厳密には把握できていません。いかにも温泉街なムードが趣あるわね。

画像20

ウワーッ転車台!転車台遭遇率の高い地獄旅。SL同様、ここではばりばりの現役なのでしょう。すごく塗装が新しい。


画像24

駅前の広場には、退役したと思しきSLが展示されていました。こうやってSL置いてる公園ってけっこうあるんだけど、蜘蛛の巣があちこちにかかってる確率が高い気がする。隙間だらけの造形がなせる技か…顔にひっかからないよう気をつけて接近します。

画像21

記念撮影の時間だ!

画像22

というわけで、ここは群馬県だそうです。

画像23

次の電車までの間、時間がけっこうありそうです。

画像26

せっかくこんなに風の気持ち良い場所に来たのだから、温泉郷を探索してみましょう。

画像27

奥には温泉ホテルが沢山立ち並んでいます。昔こんな感じのところに社員旅行で行ったけど、あれはどこの宿だったかな…なぜかゲームコーナーにナイトストライカーがあったんだけどあれは従業員の趣味だったのかな…

画像28

あっ

画像34

あっあっあっ…

画像35

鬼怒川や熱海同様、ここも団体から家族、家族から個人へと変化する旅行スタイルとのアンマッチの中でそこそこ寂れた温泉街になっているみたい。

画像30

雰囲気的に今でも営業中の宿もけっこうあるとは思うんだけど、廃墟をばんばん更地にして新規業者が活発に入ってくるほどではないのでしょう。

画像31

びっくりするほど個性を押し出してこない超控えめマスコット、おいでちゃん。こちらこそよろしくね!

画像31

ワハハ すげえ迫力

画像32

ほとんど芸術。非常に美しい写真になった。廃墟ってモノトーンとかダークなイメージで写真取ることも多いけど、明るい青空との対比が一番好き。

画像36

ホテルもすごいけどこれも迫力のある廃吊橋。

画像37

コワイ!

画像33

WARAZI…!恐らく「道切り」、ないし「辻切り」と呼ばれるものでしょう。道切りとは村落の入口など、『境界』に設置される魔除けです。藁の蛇など様々な形の道切りがありますが、大わらじも定番モチーフの一つ。これは「この村には恐ろしい巨人がいるぞ」と疫病神や病魔を脅かす目的のものであり、日本各地に伝わるダイダラボッチ伝説と関連した風習のようです。

画像38

駅に戻ると、石炭が展示してあるのに気が付きました。石炭時代についてはまだよく知らないため、機会があったら炭鉱や博物館にも行ってみたいなーと以前から思っています。

画像39

うえー、手が真っ黒になった!炭だもんなあ。

画像40

水上駅に戻ってきました。ベニスズメ(蛾)色の電車が止まっています。

画像41

画像43

隙あらば記念撮影キャッツ。

画像42

夏草や…

画像57

画像44

画像45

さて、ここから移動を再開するのですが…ここで突然の大跳躍を開始します。

画像46

長岡まで出たら…

画像47

そこから新幹線で新潟へ!

画像48

(急ぎといいつつ、一応おやつ休憩を長岡かどこかで取っていたらしく…写真は残っているのですが、肝心のメインディッシュの写真がないためにどこで何を食べたのか完全に謎です。タバスコあるからパスタか何かか…CoCoLo内のプロントかなんかだとは思うんだけど)

画像49

画像50

不敵に輝くキャッツの瞳を燕三条あたりの景色がひしゃげながら通り過ぎていきます。

画像52

高速鉄道から高速道路のインターチェンジを見る…2000万パワーだ!

画像53

基本的に地獄旅の道中は、どこに寄ってどこに停まるかはその場のノリで決定されるため事前に下調べはしていないのですが、北上ルート中に新潟県は村上の町が存在することに気付いたのです。鮭の町として知られており、鮭をテーマにした博物館もあるという村上の地…シーズン的に鮭の遡上観察はとてもできそうにありませんが、少し気になる街だったのです。シャケとイクラが、大好きだから…!なんかウマそうな鮭食べれそうだし!

画像51

本格的な街歩きをするとなると、一般に地方の観光施設は17時には店じまい、16時以降は入場不可なんていうところもあるのであまり遅くなるわけにもいきません。というわけで、新潟の景色を撮る間もなく特急いなほで村上へ直行!

画像54

…さて、青春18きっぷや北海道&東日本パスですが、かねてご報告のとおり、「特急や新幹線は利用不可」です。つまりどういう事かというと、長岡~村上間の上越新幹線+特急いなほは普通にきっぷを買い直しています…2時間を稼ぎ出すためのダッシュの代償、ここだけで合計4650円の追加出費。フリーきっぷで元を取るどころか、完全にJRにしてやられている…

ま、まあ、フリーパスは、値段も大事だけど、自由を買うものだから…

画像55

というわけで次のおはなしでは村上の街を徘徊してゆく。ほんならな。

画像56






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?