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日帰り太郎EX11 二本松 どくろそばの巻

時は4月。狂気の器に光が満ちて、新幹線にとびのりました。

レッツゴーちっさいパンダよ!

とどかないのかちっさなパンダよ!
見るたびにこの絵の写真を取ってしまう。

いつものふかふかメイツ。(ニッコリ人面疽付き)

二本松です。

名所揃いですね。今回は一番下の安達ケ原に行きます。

安達ケ原に関する知識は手塚治虫のSFまんが「安達ケ原」くらいです。
そんな私が今、メディア掲載の限定グルメ情報に釣られて、ここにいます。

ふるさと村を運営する二本松市振興公社レスト部長の佐藤光明さんは「写真映えするのでぜひ食べてみて」と呼びかけている。

気軽に言ってくれる。

どくろイーターに憧れて
この安達ケ原までやってきました。

彼がどくろイーターです。なかよくね。

日帰り新幹線旅行、そして時間も厳しそうなので駅から道の駅まではタクシー。今宵の虎徹は荒ぶっておる…野生の王国サル劇場。

猛獣の中を車で散歩!!

道の駅のレストランにつきました。
どうも溌剌としているんだよな。

んだべんだべ そだべそだべ
よかんべよかんべ いいべさいいべさ

食券を買い、待つことしばし…

こんにちわ、ボブ。
これは食用ドクロです。

血の池ラーメンです。はんぺんの包丁と飾り切りした大根製の骨があしらわれています。モナカはふやけないように、スープにつかって色がつく前に写真を取れるよう別添えで出してくれます。変な所でホスピタリティが高い。
スープに使った骨大根が妙に生々しさがあり、ドクロ以上に胸を打つものがある。

完全体。ところでこのスープ、見ての通り死ぬほど辛いんです。
特別辛いものに強いわけでもないから、ヨダレ・ハナミズ・アセが吹き出してきます。はたしてこれを、俺は完食できるのか…

…ドクロモナカを、食べる…あっ!?
これは…アイスについてるウェハースとかと同じ効果!?
ちょうどいい箸休めになって…食える!私にも食えるぞ!!

人生は、食べてみるまで分からない。
まさに地獄の責め苦のように辛いラーメンを食べる憂き世において、
雑な「映え」だと思って弄んでいたいくつものドクロたちこそが
自分の舌を守り、救ってくれる存在だったとは…これも因果か。
まさに安達ケ原の鬼婆のような衝撃とともに、血の池ラーメン、完食…

しかし、本当にオーダーストップぎりぎりだと思わなかった。
タクシー乗って正解でやんの。

すこし道の駅の周辺を散策します。
このキャラは安達ケ原の鬼婆モチーフのバッピーちゃんです。
なんかこれまた、かわいらしいな…

(どうやら、このバッピーちゃんはデザインリニューアル後の2代目デザイン、ということらしいです。もともとは本来の安達ケ原の伝説に則った妖怪ムードのキャラクターだったのだけど、ちょっと生真面目すぎたというか、興が乗りすぎたというか…「こえーよ!」とまあまあ不評な世界観だったらしく…そのへんもあって、思い切って安達ケ原を再解釈し開き直った結果が「血の池ラーメン」などの観光施策のようです。いいアクセルの踏み込み方だ)

東北の遅い春。ヒメオドリコソウが咲き乱れています。

ふきのとうみっけ。

この施設は…よくわからないけれど、ピエールくんのお部屋?なんだろ。

子供向けテーマパークというか、託児所というか、そんなかんじのやつか。
絶妙にムカつく顔。

黒塚が鬼婆伝説の本体として、先人感ってのは資料館かな?

建物に入ろうとしたところ、なんと今まさに閉館時間だったらしく。「そいれじゃ、また今度改めて遊びに来ます…」とご挨拶したついでに、無理を承知で一つだけ係の方質問させていただいたのです。
…「あの…せめて一枚だけ、写真を撮らしていただいてもいいでしょうか?…『これ』の、写真を…」

ナニコレ!?

なんかもう、今日は終わりだな、これ。帰ろう。さっそくだけど帰ろう。

五重塔に寄っていくか。

鬼婆伝説、ディテールを知れば知るほど、救いの全くない物語。
悲しい動機、囚われた狂気、救われず、救われてはならない結末。
せめて鬼婆が安らかに眠れるように…炭治郎少年は静かに涙を流すのでした。

へー、五重塔って商品名的にはシンボルタワーになるんだ。

桜祭りには、もうしばらく時間が掛かりそうな裏山に登ります。

そこには小さなお堂と石碑、そして

ファンタジーゾーンの一面ボスがいました。
スタンパロンは出現時にタイミング良く口の形成位置にボムを重ねておくと一瞬で致命傷レベルのダメージを与えることができるぞ。

んだべんだべ そだべそだべ

よかんべよかんべ いいべさいいべさ

記念写真!!

>記念写真!!
記念写真!!

>>記念写真!!
>記念写真!!
記念写真!!

桜色 ほんとの空に 映えるまち…

黒塚です。

中は資料館的な感じになっています。まあまあ気が滅入る貴重な展示品達。

あらすじ。

芭 蕉 休 み 石!

松尾芭蕉、古い歌人の足跡を辿り「とにかく現地に行ってその状況や風景を体験してみないと色々ノリの部分で分からない事もありそうだよね」みたいな聖地巡礼の旅をしていた俳句オタクのガチ勢だったようで、ああ、この人も地獄旅をしていたんだろうね、と少し親しみを覚えるようになりました。ちなみに松尾芭蕉は痔持ちで旅はなかなかしんどかったらしい…大変ね…

はっ

おれは しょうきに もどった!
いつもの旅のスタイルに戻ろう。

人生で見た中で一番ド派手などぶ。

雪を捨てて溶かすための設備なのかもしれない。

あぶくま川。

いい散歩日和だな。

もう急ぐ理由はないので歩きます。

この「レストラン」の文字、最高すぎるな…

このかちっとしたゴシック体の看板もなかなかすてきだ。

ボックスカルバートを発見。

意味もなく通ってみます。通れそうなので。

1ボックスカルバート去ってまた1ボックスカルバート。
この先は本当にただの荒れ地でどこにもいけなさそう。

ニ連カルバート
いい絵だった。

とぼとぼ…

あ、酒蔵…

THE美容室。フがフッと消えたあとがある。

知らん公園。多分二本松駅の近く。

パンダ遊具だ

ニッコリ~

「泉」 マルセル・デュシャン 1917年の作。

商店街。

全体的に…

静謐に支配されている…

笑びぃ。

あ、ここもうまそうだったな。
実はもう一食この街で食べて帰ろうと思っていたのですが
遅めの午後に胃腸が血の池になった結果、全然お腹がへりません。

しぶいね。

お目当ては、これです。なみえ焼きそば。
福島から帰宅困難区域を走り抜け、海辺へ…
浪江の町を通った際に、当地の名物と知って気になっていたのです。
まだあちこちが封鎖され、路面も荒れていた浪江の町
どこにいけばご飯が食べられるのかも、当時よくわからなくて…
この店は、当地からここに転居して営業しているようです。

まあ、結局のところやきそばなんで、材料を買えば自分ちでも作れそうなのだけど。なにしろ1度は本物の味をみておきたい・・・

結局、全然おなかが減らなかったでやきそばはお弁当にしてもらいました。

泥酔たこ。

小川に白い水鳥が浮いています。そっと近づいたら、いい写真が取れるんじゃないかしら。そーっと、そーっと…

近くまで行ってみたら水面に浮かんだビニール袋だった。

ロックアイスかと思った。

あんまりゆったりしていると、仙台から先に進めなくなるので戻り始めましょう。(本当にやばそうな時は盛岡か仙台から夜行東京便をASAPなるはやで押さえましょう。このニ駅からの東京便は非常に本数も多く値段も控えめです。おすすめの生命線)

こういう写真からしか得られない想像力の翼がある。

駅の跨線橋には「二本松少年隊」の悲しい物語が記されているのですが

絵柄の都合上、メジャーリーグ感が漂っています。

きょうは乗らない。乗ると一瞬で死ぬ。地獄旅になる。

あぶくま洞!いいよね!でも俺を誘惑しないでくれ!明日は…仕事が…

ウワーッ!

これも味見したろうかと思ったけどまだ焼きそばも食えてないのでだめ
鳥中華うまいんだよねえ。

新幹線待ちの時間にスタンプ。

これでもう、悔いはない…

はい上野到着!終わり終わり!解散!きょうは日帰りだよ!

この道中のあいだ、ずっとソースの甘い香りに包まれています。

今日はスタンプあつまったなー。

さあ、帰ろう、ちばに。
(なんでここ完全地下空間なのに草生えてるんだろ?)

オワリ。

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