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アフリカ・タンザニアより、今を語る〜

2023.4.30 #53


『世界から日本へ』

ゲスト紹介
鈴木千穂さんとの出会い
ゲストにインタビュー!
国際公務員を目指したきっかけ
タンザニアってどんな国?
日本に帰国して驚いたこと
リクエスト曲はこちら!
健康法を教えて下さい!
振り返って
セットリスト

ゲスト紹介

世界銀行でアフリカ・タンザニア駐在、
勤務されている「鈴木千穂さん」です!

東京都出身。旧アジア経済研究所開発スクール(現・経済研究所開発スクール)を経て、米国の大学で開発とコミュニケーションの修士号、国際保健と開発の博士号を取得、国連、JICA、米国の援助組織など、開発に関わる様々な組織を通じて、アジア・アフリカ・中米における女性と子供の保健の仕事に携ってきました。2017年に世界銀行に
入行し、タンザニア事務所に赴任。
タンザニアの母子保健・栄養問題を担当している。

鈴木千穂さんとの出会い

※みっちゃんの大学の英語サークル同期。以前からラジオ出演をお願いしていましたが、ご多忙な中、このたびタンザニアとオンラインで結んで、
ご出演となりました。

ゲストにインタビュー!

国際公務員を目指したきっかけ

みっちゃん:現在、世界銀行ご勤務ですが、一環して「保健と開発」のお仕事をされています。まず国際公務員を目指されたきっかけを教えてください。

千穂さん:まず大学時代に読んだ犬飼道子さん「人間の大地」という本ですね。開発をやってる人たちはほとんどの彼女の本で刺激を受けたと思うんですが、当時の思春期の後半に読んだ本の中で非常にインパクトがある本でした。社会の中でいろいろな問題があって、当時日本もインドシナ難民問題とか、大学時代聞こえてたと思うんですけれどもニュースとかでそういったことに目を向けるきっかけになったのは、その本だったと思います。
ただ、大学を出てから、すぐに国際公務員になったわけではなくて、最初は通訳の学校に通ったり、あとその後アメリカのテレビ局のCNNというところで働いていたんです。
そこで1991年ですよね。湾岸戦争があり、その前後に世界情勢が目まぐるしい時期がいっときあったときです。あの湾岸戦争でいろんな大量の難民が地域から出まして、今はそんなことはよくニュースで聞きますけど、当時はすごく攻撃的なことでした。
ニュースの画面の向こうにある人たちの生活や報道は、次のニュースや次のエリアで起こっている社会情勢について視聴者の関心が流れていった後でも、そのままそこにあるわけでそういう人たちの生活はどうなっているんだろうと思い、そういう仕事に関わっていけたらなというのが発端だったのかも知れません。

みっちゃん:すごいね~!

千穂さん:国際開発は基本的に学士だとなかなか仕事がないということが実情です。なので、まず最初に大学院に進学ということで先ほどお話していただいた、略歴ですけれどもそこの道に到達したということで。ですから、大学出てすぐずっとあの国際公務員をやってたわけではなくて、いろんな道を通じていろんな入口を通じて今に至ったという感じです。

タンザニアってどんな国?

アフリカ大陸とタンザニア

紀子:タンザニアは日本の約3倍の土地があるそうです。2021年の計算によると、人口が6359万人。鈴木さんはすごくおおらかに過ごしてらっしゃるかな。仕事は大変かもしれないけど。そこのところはどうですか?

千穂さん:アフリカは時々ニュースにもなっていますが、人口の増加が最も早い地域なんです。確かに土地の面積が広いので、人口圧はあまり感じないんですが、頭数にすると、ナイジェリアとか、タンザニアもそうですが、各国々の中では人口圧を感じると思いますね。なので人と人との距離は確かに日本に比べるとあるんですけれども、人口があるということはそれだけ経済力がないと国のいろんなサービスを保てないのと、あとそれだけの雇用を作り出さなくちゃいけないので、違った意味での人口圧はアフリカでも感じます。

みっちゃん:住んでみてどんな国だと感じていますか?

千穂さん:タンザニアは若い国ですよね。これはアフリカ全土でそうだと思うんですが、人口が若年層が非常に層が厚いので、人口のピラミッドを見ると要するに底辺の部分がすごく幅が広くなっていて厚くなっている。日本の全く逆ですね。日本は人口ピラミッドが今逆三角形の形になっていて中高年からそれより以上の年齢層が非常に多いという人口構造になっていますが、その全く逆を行くのがアフリカで、若い人たちが多い国だと思います。

みっちゃん:そうなんですね!

千穂さん:それなのでその若い人たちがいるから、もちろんそれに対しての教育の機会も作っていかなくちゃいけないし、人口がどんどん増えているので保健サービスもそれなりに提供するキャパがやっぱり増やしていかないといけない。そういった意味では、財政面からいっても非常に厳しい状態にある国がほとんどですから、それぞれの各国は大変だと思うんですけれども。
日本だと介護保険とか成人病問題とかが話題として出てくると思うんですが、ここはまだまだやはりお母さんが産前産後で亡くなるとか、子どもが生まれてすぐ亡くなってとか、そういうことに保健システムが対応していかなくてはいけない人口構造になっているし、
学校も子供が増えているので学校の建物が足りないとか、先生の数や保健所のスタッフが足りないとか、そういう意味では、日本とちょっと違った意味での問題をいろいろと抱えている国ではあると思います。

タンザニアの授業風景

日本に帰国して驚いたこと

みっちゃん:長く海外に住まわれていて、日本に帰国されたときに、びっくりすること・驚くことはありますか?

千穂さん:やっぱり、近年特に気がつくのは過剰包装とかですかね。日本は綺麗に物を提供するということで、パッケージとか...「簡易包装」という言葉は聞こえるようになってるけれども、それでも世界基準で見たら多分過剰包装のままだと思いますねなので、お店とか行ってももう袋持ってきているので結構ですというのが、ようやく最近浸透してきたような気がしたんですよね。

みっちゃん:そうですよね。

千穂さん:あとデパートとか行くと、お菓子を買うと袋に入れてくださって、それをさらにお渡しするときに綺麗な袋で入れて差し上げる袋を入れてくださるじゃないですか、そういうのは海外ではありえないですよね。

みっちゃん:なるほどね!

千穂さん:若干ちょっとヨレヨレになっても、差し上げるぐらいの感覚でいます。あとタンザニアに関して言えば、4年ぐらい前の前大統領のマグフリ大統領の時からいわゆるレジ袋、廃止。廃止どころか禁止で、それを使っているところは、あるいは使っている人たちは罰金制度になったんですよ。

みっちゃん:へぇー!!そうなんだ!

リクエスト曲はこちら!


☆「Ladysmith Black Mambazo」の「Amazing Grace」
  ※アルバム  「The Ultimate Collection」より

選曲理由
私、アフリカのアカペラで歌っているグループはすごく心に響くものがありまして。「Amazing Grace」は歌詞も素晴らしいんですけれども、やはり黒人霊歌とかでも有名ですが、やはりアフリカの方々あるいはアフリカ系の方々の歌声が素晴らしいと思うので、このグループがすごく大好きなんです。南アフリカはアパルトヘイトとかの歴史も経ていて、そういう南アフリカの歴史とアメリカの南部の歴史とか風景がこの歌を聞いてると重なるので、何か自由とか解放を求めるエネルギーみたいなものを感じる歌です。

健康法を教えて下さい!

みっちゃん:千穂さんが健やかな毎日を過ごされるための健康法はなんですか?

千穂さん:そうですね。非常に不規則な生活を送ってるということで、去年暮れから気持ちをちょっと入れ替えまして、週に一度ぐらい個人的にトレーナーについて早朝筋トレを始めました。

みっちゃん:えらい!!

千穂さん:その方はシドニー在住なのでオンラインなんですけれど。やっぱり予定が組まれていると気持ちとして、先生とのコミットメントがあるからやらなきゃいけなくて、続いています。

みっちゃん:へえ。すごい!

千穂さん:あと、私は物を作るのが好きなので、弁当の中身を作ったりとかもそうなんですけれども、気持ちと時間に余裕があるときは、趣味のキルトとか刺繍などをしながらストレスを解消しています。



放送を振り返って



次回は、2023年5月7日(日)午前8時から。
紀子さんとおにぎりみっちゃんによる
sister回です!
お楽しみに~!

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「健やかラジオ」は、
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セットリスト

4/30のセットリストはこちら!

「Ladysmith Black Mambazo」の「Amazing Grace」
 →鈴木千穂さんリクエスト 

大江戸捜査網テーマソング

「 Sarah Vaughan」の「 Lover’s concerto」

「TOTO」の「Africa」

「Sam Cooke」 の「What a wonderful world」

「U.S.A For Africa」の「“We are the world」                    

「Ray Charles」の「Georgia on my mind」

「 Earth Wind and Fire」の「September」

「Dionne Warwick」の「That’s what a friends are for」


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