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未来工業(7931) 第1四半期決算後の投資戦略


はじめに

 未来工業が、7月24日に決算を発表しました。正直、結果は思ったよりも良かったです。前年同期比で、経常利益は17%増となりました。未来工業は、今年の3月からズルズルと下落が続いています。そして8月5日、日経平均は歴史的な大暴落がありました。当然、未来工業も容赦なく売られています。日本のみならず、現時点では世界同時株安であり、積極的に株を買っていく局面ではない気もしますが、今後のチャンスのためにも分析していきたいと思います。結論としては、3000円付近、万が一ここを抜ければ2500円付近が買い時と考えています。
 
ただ前述したように日銀の利上げ米国のリセッション懸念により、株価はかなり不安定です。特に今週、来週あたりは少し様子をみても良さそうな気がします。
 未来工業がどのような企業かは、過去の記事に記載しましたので確認してみて下さい。【高配当株投資】未来工業(7931)

第1四半期累計決算

株探より引用

 上昇スピードは低下したものの、価格改定の浸透でしっかり昨年度を上回っています。上期の進捗率も56.1%と好調のようです。昨年度の決算では、物価上昇の勢いに価格改定が追い付いていないようでしたが、今回の決算ではその課題が解決しているようです。

未来工業HPより引用

 未来工業の売上の約8割は、電材・管材事業です。決算内容を確認すると、売上高は大きく変化ないですが価格改定により、営業利益は増益となっています。
 個人的に気になっていた【その他】の結果ですが、「省力化機械及び樹脂成形用金型」が減少した影響で減収減益となっています。なぜこの分野が気になっていたかと言うと、サーバー事業も行っているからです。最近、大手企業が日本にデータセンターを多く建てていることから期待していました。ここの事業が伸びれば、まだまだ株価も伸びていくだろうと考えています。今後もこの分野を注視していきます。

懸念点

NRIより引用  

 未来工業の主力事業である住宅建築業界では、政府による住宅取得支援策や低水準の住宅ローン金利等が継続しているものの、少子高齢化により、新設住宅着工件数がどんどん減少していく予想となっています。直近のデータも弱含みで推移しています。これは最近売られている大きな理由と考えています。
 この懸念点を解消するためにも、やはり他の事業を頑張っていく必要がありそうです。

日経平均株価、大暴落!

 8月に入った直後から、日銀の利上げ、米国の景気後退懸念から歴史的な大暴落が起きました。日経平均は、直近の高値から約27%下げました。

株探より引用

 8月7日現在、市場はだいぶ落ち着きましたが、依然予断を許さない状況です。8月は機関投資家が休暇ということもあり、ボラティリティが高めな時期なので気を付けていく必要がありそうです。

今後注意な経済指標

  • 日銀の利上げペース⇒現状、利上げするにしてもかなり緩やかに行っていくというシナリオでいます。

  • 米国の景気⇒企業業績は悪くなく、GDPも比較的堅調です。

  • 米国のインフレ状況⇒今後も緩やかに低下していくシナリオを描いています。

  • 米国の雇用状況⇒やや怪しくなっていますが、失業率4.3%はまだ高いとは言えません。

 日経平均は恐怖からかなり下げましたが、市場はかなり行き過ぎた反応と考えているため、これからは少し戻す展開とみています。ただ米国市場はまだ下げる余地があるので警戒は必要です。

まとめ

 未来工業は景気敏感株であり、日経平均株価に相関していますので警戒は引き続き必要です。ただ決算は良く、財務も優良であり、なおかつ配当も現状3.7%あるため投資を検討する価値は十分あると思います。
 結論としては、3000円付近、万が一ここを抜ければ2500円付近が買い時と考えています。しかし、2500円まで下落する可能性はかなり低いと考えているため、3000円が買い時かもしれないと思います。
 
不安定な相場は、引き続き続くと思いますのでお気をつけ下さい。

※投資は自己責任となります。
 
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