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見えてきた海賊オンスリー戦法

週刊ストさん炎上

カイソットが海賊デビューしましたね。久々の試合だったせいもあり、ファールがかさんで出場はわずか12分間でしたが、今後のビーコルの未来に明る過ぎる希望を抱かせてくれるカイソットのオフェンスとディフェンス両エンドにおけるスケールの大きさ、マジ最高でした。

そして時間は短かったのですが、青木HC（以下タケト）、オンスリー戦法（カイソットと外国籍2人を同時起用すること）を繰り出してきましたね！第2Qの後半で2分間ほど、そして第4Qの残り7分から5分間ほどオンスリー戦法を繰り出しました。当初、試合のスタートからオンスリーで行けば良いのではと私は考えていましたが、この戦法を勝負所まで大切に隠していたということが試合後のタケトのコメントから伺えます。まだ洗練されていないオンスリー戦法を初めから繰り出して相手に攻略される隙を与えるよりは、勝負所まで温存して大切に使ったということです。このタケトの判断、良かったのではないかと思います。手のひらクルー🫲

タケトの試合後のコメントより

では、ビーコルはこのオンスリー戦法をオフェンス面でどのように使ったのか、上手く行った例といかなかった例を数プレー挙げてみたいと思います。（ディフェンス面での影響力も絶大なのですがそれはまた別の機会に😉）

まず第4Q残り6分30秒付近のプレーを見てください。相手の外国籍2人ガードナーがカイソットに、レイマンがオリバーにマッチアップしています。外国籍にマッチアップされたカイソットとオリバーがフリースローライン付近（ハイポスト）に同時に立ってボールを受けます。三河の高身長のガードナーとレイマンはカイソットとオリバーに引きつけられますから、そこにユトフがコーナーからゴール下に飛び込んできて、相手の日本人との高さのミスマッチをついて得点。これが最も単純で効果的なオンスリー戦法です。

相手の外国籍をカイとオリバーでゴール下から引き寄せて、
ゴール下でユトフのところのミスマッチを攻める

このプレーは公式から動画も出ていたので貼っておきますね。

そしてビーコルは次のオフェンスでも成功したこの同じ作戦を繰り返します（余談ですが、成功したプレーを繰り返しやり続ける能力はバスケットボールにおいて非常に重要な能力です。IQが低く何も考えずにプレーしているチームは良いプレーを繰り返すことができません）。これは残り5分20秒付近でのプレーです。今度はハイポストにいるカイソットにボールが入りました。しかしここはやはりIQの高いガードナー、先ほどの失敗を繰り返さないようにと、カイソットを捨て、ゴール下のユトフをケアしにいきます。

ガードナーは先ほどやられたユトフのミスマッチをカバー

素晴らしかったのはこの後のカイソットの判断。なんの躊躇もなく、ミドルシュートを繰り出しました。

ガードナーがゴール下にカバーに行くのを見るや、躊躇なくミドルシュートを放ったカイソット

結果としてカイソットのシュートは外れてしまったのですが、本来カイソットはあの距離のシュートは得意にしていますから、あのプレー選択で大正解です。しかもカイソットは高さがありますから、例えばカイソットのシュートを近くにいた久保田がカバーに来て守ろうとしても届きません。このプレーは今日の試合でも出てくると思うので楽しみにしていてください。天皇杯、ギャビンのいない宇都宮相手でも効果的な戦法です（エドはいるけど🥴）。

一方で上手くいかなかったなと思うシーンもありましたので挙げておきます。残り3分50秒付近でのプレーです。これまでオンスリーでミスマッチのユトフのところで効果的に攻めることができていたのですが、その形をとらずにオリバーがボールを止めてレイマンと1on1を始めてしまいます。動けるレイマンとの単純な1on1を仕掛けて、結果的にシュートをミスしてしまいます。

NBAに7年いたレイマンはディフェンスも超一流
そこのマッチアップで単純な1on1は効果的ではない

このオリバーのレイマンとの1on1を機に、ビーコルのオフェンスはリズムを失い、残り4分間で僅か2得点しかできず、一時三河に逆転されてしまいます。タケトは仕方なくオンスリー戦法を残り2分の時点で終了し、外国籍はオリバー、スコットの組み合わせ、オフェンスでは勇輝の1on1に託す戦術を選択しました。相手のシュートもたまたま入らず、またオデン君のフリースローを2本落とさせるブースターディフェンスのおかげでなんとか勝つことができたものの、正直負けてもおかしくない内容でしたし、今日のゲーム2では三河はこんなにシュート落としてくれませんから、しっかりと修正することが必要です。

このようにまだ始めたばかりで上手く使えたり使えなかったりするオンスリー戦法なのですが、今後ビーコルの超強力な武器になることは間違いないです。あと今日は触れませんが、ディフェンス面での効果も抜群です。今後の新しいビーコルに期待しましょう。今日の試合、勝って2023年を締めたいですね。楽しみましょう！

今日はアワアワしくない試合で締めてください！


カイソットがビーコルに何をもたらしてくれるかについては、こちらの記事も見ていただけるとより楽しめると思います☺️


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