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『千年女優』を見ましたという話

 見てから約1ヶ月経ちました。執筆的怠惰
今敏監督の『千年女優』の感想とかなんやらとか書かせて頂こうと思います。

 ネタバレは、あります。


ネタバレあります

 
  あらすじは、戦前に生まれた女性が恋をして、女優になって、恋を追いかけて、追いかけ続けてっていう話です。
 永遠に女の子、永遠の18歳という冗談とかありますよね。あれが本当にリアルなかんじ。
 藤原千代子さんは、ちよこちゃんは、永遠の少女として描かれ続けていきます。あなたのよく思い浮かべる、ロマンチックな少女漫画の主人公。即ち藤原千代子は、圧倒的主人公です。ここまで聞くと正直あんま面白くなさそう。

 でも「永遠」という言葉についてよく考えてください。今敏さんは、このワードをどう捉えたのでしょうか。私には到底理解できませんが、私が思っているイメージは「怖い」です。

 そして私は、藤原千代子を怖いと思いました。

 表面だけ、線だけなぞれば美しい物語なのでしょう。アイディアや物語が出され尽くしたこの時代にはそぐわない名作的単調さがありますが、それも無駄がなく美しい....そう見れます。
 でもコマのコマの間、平沢進師匠の織り成す音楽のヒリつき、現実と空想と忘却が混ざりあったこの作品には、得体の知れない恐ろしさ、畏れがありました。語彙力 
彼女の思いは、彼女を月にまでつかせます。
 そんでラストは普通に泣きました。エンディングが流れ出した瞬間。なんででしょう。わからん

 藤原千代子が今の時になぞった自らの生涯、生涯にかかった映画たちは、果たして台本通りの真実だったのでしょうか。
 最後の台詞は、飾りだったのでしょうか、ほつれだったのでしょうか。
 もう、ずっと、考えているのですが

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