私と水曜どうでしょう(その3)

久しぶりにユーコンの企画を見ていた。

アラスカとカナダを流れるユーコン川を、テントに泊まりながらひたすらカヌーで進むというものである。

雄大な大自然を目の前にして、めちゃくちゃくだらないことを言って笑っているのを見ていると、とにかくなんだか元気が出てくる。

それから印象的なのが、「白夜」の映像。

22時頃になってようやく見れるきれいな夕日(どう見ても18時ぐらい)

23時になってもまだ明るい。

チチチ、と鳥のさえずりが聞こえ、どこからどう見ても早朝の映像にしか見えない(※時刻は夜)

テントの中も明るくてなかなか眠れない。

というか四六時中、明るいらしい。

カナダの田舎町である出来事から不眠に悩まされる刑事が出てくる映画『インソムニア』と並んで、カナダの明けない夜の様子がよく分かる企画なのだ。

さて、そもそも水どうとは 。

くくりとしてはバラエティー番組である。

基本的には

・大泉洋

・ミスター(企画、構成)

・藤村D(ディレクター)

・うれしー(カメラ)

の四人で構成されている。

メインで映像に映っているのは大泉洋とミスターの二人なのだが、声では藤村Dの主張がすごい。笑い声がすごい、耳に残る。大泉洋とのやり取りも絶妙。

今日は、仕事中に一日かけて、水どうの面白さについて考えた。

小学校からの友人4人の会話、というのが一番近いかもしれない。そんなに面白くないことでも、爆笑しちゃう空気ってあると思う。

それを垣間見ているような、そんな気持ちになるのだ。

大泉洋は天性のいい加減だと思う。

それは適当な、の意のいい加減であり、

ちょうどいい、の意のいい加減である。

愚痴も、悪ノリも、素人いじりも、あと一歩行きすぎると恐らく笑えない。でも、嫌みがなくちょうどいいからこそ、絶妙な笑いが生まれてくる。

それから、どうでもいいことを面白くしゃべる才能がすごい。

だから、水どうを見て面白くないという感想を持つ人はあながち間違っていないと思う。なんでこれで笑ってるの?と友人から聞かれたこともある。

しかし、あの4人にしか許されない空気感というものがあると思っていて。

ぼそっと喋ったことがやたら的確なミスター、大泉をけしかけるのがうまい藤村D、多くは語らないうれしー、そしてどんなときでも揺るがないまるで茶の間で喋っているかのようなゆるい発言の大泉。

テレビ番組で語られる、壮大な内輪ノリとでも言えばいいのだろうか。4人の独特なノリというものがある。

視聴者を楽しませようという気持ちはもちろんあるのが伝わってくる。お約束のぼやきや言い合い、水どうらしいオチだってある。

しかし、何よりも番組作りを本人たちが楽しんでいるところが良い。作ろうという気はあるのだろうかというほどの、行き当たりばったり感も水どうの醍醐味。

海外に行こうが、島に行こうが、くだらないことでギャハハと笑っている愛すべきおっさんたちを見ていると、なんだか色々なことはどうでもよくなってくるのだ。

そんなことを書いていたら、また、何の企画から見始めたらいいのかという話までたどり着けなかった。次回こそ初心者にオススメの企画について書けたらいいな。







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