突然ですが、朝ドラ感想

『カムカムエブリバディ』を上白石萌音編ラストあたりから見ている。個人的に、ヒロインを演じる女優が途中で変わっていくというのが気になってしまったのと(一人のヒロインの成長を見たい)、前作『おかえり、モネ』がなかなかのクセのある作品だったため、もう朝ドラは見なくてもいいかなと思っていた。

(ちなみにモネはある意味斬新なのだが朝ドラにしては感情をはっきりと表さないおとなしいタイプのヒロインだったので、いっそ今田美桜をヒロインにしてほしいと何度も思いながらも、漁師のにいちゃんの永瀬廉見たさにどうにか完走した。永瀬廉の渾身の『かもめはかもめ』で泣いた。)

NHKの歴代朝ドラのなかでは、『あぐり』と『ひよっこ』が好きだ。

『あぐり』は野村萬斎が演じたいつも飄々としているあぐりの夫、"エイスケさん"が当時とても人気があったそう。途中で出なくなったときには「エイスケさんを出してほしい」という手紙がNHKに届いたという話も残っているほどだ。もちろん彼も魅力的なのだが、脇役の描き方がとても良かったのでまた別の機会に書きたい。

『ひよっこ』もまた主人公をとりまく脇役たちがみんないとおしい。決定的に意地悪な人がいなくて、少しだけ意地悪な人には何かちゃんとした理由がある、優しい世界。田舎と都会の正反対の場所が舞台で、メリハリがあるのも良かった。この話もまた(略)

この2作品と並ぶほど『カムカム』もお気に入りだ。どれぐらい楽しみにしているかというと。

最近の朝ドラは、月~金までが本編で、土曜は総集編を放送している。欠かさず本編は見ているのだが、必ず総集編も見る。

どこがカットされているかをチェックするためだ。

話の筋には必要ないけれど、キャラクターの個性を伝えるためにはあのシーンはいるよな。あの台詞がカットされたことで、意味はわかるけど共感しにくくなった。等と少々上から目線で楽しんでいる。

この、5話で一週間の流れを作ることによって、話の展開が以前よりもスピーディーになったような気がする。


※今週の『カムカム』のネタバレ感想



いやはや、今週は月曜日から衝撃的だった。

今のヒロイン、映画村で働くひなた(川栄李奈)と七年間付き合ってきた文四郎(本郷奏多)が「明るくてばかなお前が大好きだ」などとさんざん上げて、上げて、上げたくせに、急に「一緒にはいられない」とたたき落とす。

なんとまあ、ひなたも視聴者もビックリ展開。切られ役の文ちゃんが、盛大に切りかかってきた。

どん底まで落ち込んだひなた。映画村で外国人向けの英語ガイドができたらいいなという期待から、結婚資金として貯めていたお金を英会話教室と本につぎ込む。

そうこうしてるうちに、幼なじみのさよちゃんは近所の電気屋の息子と結婚すると報告。おまけにさよちゃんに片想いしていた弟は腹いせに電気屋からCDウォークマンを盗んでくるしもう大変。いろいろ盛りだくさんの怒濤の展開だった。

朝ドラなのだから、ひなたと文ちゃんハッピーエンドになると信じたい。

来週はこの道27年のプロニート父ちゃん(言葉にするとひどい)ジョーさんが、ついにトランペットを吹くようなので楽しみである。

くらいのパトロンになりたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。その際には気合いで一日に二回更新します。