今までの概念を覆すには〝挑戦的〟でなくっちゃ!

6月4日の朝日新聞のアース製薬の広告がとても刺激的でした。

「アースジェット」を持った女の子の表情や姿勢がなんだか生々しくて、色気が凄い。そして彼女から放たれる言葉は「この虫ケアが、」

虫ケア。

なんだろうこの言葉。聞いたことあるようで馴染みがない。〝虫〟と〝ケア〟の単体はどちらもよく使われる言葉だけど。

広告にはその他にも小さな文字で文章が。そこには、〝アース製薬は「殺虫剤」から「虫ケア用品」へと呼び方を変えました。〟と書いてある。

でもなぜ、「殺虫剤」から「虫ケア用品」へ?その謎は深まるばかり・・・


何気なくTwitterを開いていると、#虫ケアはヘルスケア と書かれた記事が。そこから虫ケアのホームページに飛ぶと、(虫だけにね)

虫は、健康リスクです。

という文字が。虫は様々な感染症を運んでくる。しかも、私たちにとって身近な存在である、蚊やハエや蟻だって人の健康を脅かす。

けれども、家でゴキブリが出た時、「ゴキブリだ!健康被害が出る!自分の身を守らなきゃ!」の一心でアースジェットは撒き散らさないだろう。ただ「わ!ゴキブリだ気持ち悪い!」という一種の嫌悪感のみでゴキブリを殺していたはずだ。

虫=健康被害 なんてイメージいままで感じてなかったけど、〝虫ケア用品〟という言葉で、アースジェットは「虫を殺すもの」ではなく、「自分の健康をケアするもの」に意識が変わっていく。

けれども全員が全員、「虫ケア用品?なんじゃこりゃ?」って引っかかるわけではない。だからこそ、新聞広告でのあの刺激的なイラストなのかもしれない。まず、目を引く、注目させるという1つの動作に重点を置き、そこから興味を引かせる。
元々浸透している言葉の新たな呼び名を広めていくのは簡単なことではない。挑戦的で刺激的な試みではないと多くの人は振り向いてくれないのだ。


ともかく

浅野いにお氏のイラストは最高!!!





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