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AIでリアルタイム検索!Wrtn Search 使ってみた

「Wrtn(リートン)」というAIサービスはご存知でしょうか。韓国のWrtn Technologies社が提供するAIチャットサービスで、無料で様々な生成AIモデルを利用可能であることが特徴です。
現時点では下記のAIモデルが提供されています

・OpenAI GPT-3.5 | GPT-4 | GPT-4-Turbo
・Google PaLM2
・Anthropic Claude 2
・Stability AI SDXL v0.8

そして2月27日、Wrtnから新たにGPT-4 Turboを利用したリアルタイム検索機能、WRTN Searchをリリースすると発表がありました。今回はそのWrtn Search を使ってみつつ、どのような活用方法がありそうか考えてみたいと思います。

*筆者は生成AIの専門家ではないので、誤情報等を含む場合がございます。何かありましたら、コメントまでお寄せいただければ幸いです。

Wrtn Searchとは?

ChatGPTを含む一部の生成AIサービスでは、過去のある時点までしか学習しておらずそれより新しい情報に関して教えてもらうことができません。それは、Wrtnで提供されているGPT4なども例外ではなく、最新情報を聞くと、わからないという風に回答されます。

Wrtn GPT-4 Boost
ChatGPT GPT3.5

しかし、今回リリースされたWrtn Search では、最新情報にアクセスしているので、最近のことについて教えてもらうことも可能です。

今回は、Wrtn Search と、同じくリアルタイム情報にアクセスできて、無料で利用できBing AI(Copilot)を比較してみようと思います。

検証

検証環境
Bing AIはMicrosoft Edge から利用できるCopilotを使用する。Wrtn Searchが無料であることから、Copilot Proは利用しない(そもそも高いし)。
Bing AIの会話のスタイルは既定の「バランスよく」に設定。
検証日時は2024年2月27日9:19ごろから(日本時間)

最新のニュース

まず最初に「最新のニュースを教えて」と聞いてみました
Bing AI:

どちらも、最新のニュースをいくつか挙げてくれました。
ひとつここで気になったのはWrtnのほうの、最後の日本語が少しおかしい感じがしました

敏感なトピックに関しては、情報源の正確性を重視し、"リートン" が出した情報が綿密な調査に基づいていることをご理解いただければと思います。間違いがあるかもしれないので、その点はご了承ください。

Wrtn Search

意味は伝わりますが、少し違和感があります。ただ、大きな支障、というほどではないかもしれません。

違いとしては、Wrtnは絵文字などを多用してBingAIと比べると少しフレンドリーな印象があります。ここは好みかもしれませんね。

ウクライナ侵攻

次に「ウクライナ侵攻に関する重要なイベントを時系列順に教えてください」と聞いてみました

 

どちらも2月くらいに情報が固まって回答が表示されました。しかし、Copilotは2022年のみだった一方でWrtnは2023年も含めて表示されました。また今回はCopilotの日本語に少し変なところがありました。

ウクライナ侵攻の重要な出来事を時系列順に振り返りましょう。以下は過去1年間に起きた主な出来事です:

Copilot

「過去一年」に起きた出来事、と記載されていますが、これを聞いたのは2024年。2022年は過去一年以内ではありません。多分参考元の記事が2023年に書かれているものだったのでしょうが、ここで取り上げておきます。

「ー」について知れる情報源を上げて

今回のプロンプトは下記です
「オセアニアの海面上昇と、それによって引き起こされる問題について知ることができる情報源をいくつか挙げてください。」
僕が学校の課題でほしかったので使ってみました。

出力されたリンクは下記のとおりです

Bing AI
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol27/index.html
https://www.afpbb.com/articles/-/3379789
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221117-OYT1T50344/
https://oceandecade.org/ja/news/ocean-climate-platform-launches-recommendations-for-coastal-cities-to-adapt-to-sea-level-rise/
Wrtn
https://toda.org/jp/policy-briefs-and-resources/policy-briefs/climate-change-and-conflict-in-oceania-challenges-responses-and-suggestions-for-a-policy-relevant-research-agenda.html
https://exidea.co.jp/ethicalchoice/journal/climate-change/sea-level-rise/
https://imidas.jp/jijikaitai/d-40-015-07-11-g033
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H00045/

Wrtn側で、4つ目のリンクに関する説明が出力されませんでしたが、それは、4つ目が論文だったからみたいですね、、。

個人的にはこれは、Bing AIが提示してくれたソースのほうが使いやすいですが、どれほどの情報を求めているかにもよると思うので、好みだとは思います。もう少し細かい指定を着ければ、出てくる情報も変わっていたかもしれません。

記事を要約して

次はこんなプロンプトで聞いてみました。想定されている使用方法なのかはわかりませんが、個人的にこういう使い方ができたら便利そうなので試してみます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4b98144d60bece8cbd74722851f106fec64236e5 上記記事を要約してください」

ちなみに記事の見出しは「林官房長官「前例のない規模で少子化対策の強化に取り組んでいく」出生数8年連続減で過去最少にコメント」です

これはWrtnの圧勝ですね。Wrtnが欲しい情報をくれているのに対し、Bing AIはなぜか他記事の見出しを教えてくれているようです。まあ、想定されている使用方法ではないのかもしれませんが、これはWrtnの勝ちでいいでしょう。

結論

いかがだったでしょうか。最初3つの検証は、互角か、Bing AIのほうが少しいいか?といった感じでしたが、最後はWrtnの勝ちでした。

個人的にはこの2つならWrtnを使おうと思っています。理由は:
・今すでにつかっているWrtnのGPT4-Turboと併用しやすい
・CopilotはEdgeでしか使えないが(ほかでも出来たら教えてください)Wrtnはどのブラウザでも使用できる。

ただ、ほとんどの項目で大きな差があった、というほどではなかったので、好みのものを使えばよいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。もしよければハートを押していただけると嬉しいです。

見出し引用:https://wrtn.notion.site/1430470fb32a427698deaa1b5f831dc2?p=dab21ad563f248f8a52d4b5d44d1d812&pm=c





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