見出し画像

ブキビンタンの魅力と歴史/クアラルンプールの心臓部を探る


ブキビンタン(Bukit Bintang)は、マレーシアの首都クアラルンプールに位置する繁華街であり、ショッピング、エンターテイメント、レストラン、ナイトライフの中心地として知られています。今回は、その歴史と面白話について深掘りしていきましょう

***歴史の歩み***


⚫︎植民地時代

19世紀のイギリス植民地時代、ブキビンタンのエリアは主に鉱山労働者や農民の居住地として開発されました。「ビンタン」はマレー語で「星」を意味し、もともとこの地区は「星の丘」という意味で名付けられました

⚫︎第二次世界大戦後

第二次世界大戦後、クアラルンプールの都市化が進む中で、ブキビンタンは急速に発展し始めました。1950年代から1970年代にかけて、数多くのショッピングセンターや娯楽施設が建設され、商業の中心地としての地位を確立しました

⚫︎現代

1990年代から2000年代にかけて、さらに多くの高級ホテルや国際的なブランドの店舗が進出し、観光客や地元の人々にとって人気のスポットとなりました。モノレールやMRT(マスマス・ラピッド・トランジット)などの公共交通機関が整備され、アクセスも向上しました


***パビリオン・クアラルンプール***

ブキビンタンの中心に位置するパビリオン・クアラルンプールは、2007年にオープンしました。この巨大なショッピングモールは、ラグジュアリーブランドから日常品まで幅広い商品を取り揃えています。パビリオンの前にある「クリスタル・フォウンテン」は、風水に基づいて設計されており、訪れる人々に幸運をもたらすとされています

そびえ立つpavilion



***ジャランアロー***

ブキビンタンの近くには、クアラルンプールでも有名な屋台街「ジャラン・アロー」があります。ここでは、地元の料理や中華料理、インド料理など、多彩なストリートフードが楽しめます。毎晩多くの観光客と地元の人々で賑わい、夜遅くまで営業しています

美味しそうなマンゴージュース




***ナイトライフ***

ブキビンタンは、ナイトライフの中心地としても有名です。バー、クラブ、カラオケなどが多数あり、夜遅くまで楽しめるエンターテイメントが揃っています。特に、チャンカット・ブキビンタンは、バーやレストランが立ち並ぶエリアとして人気です

平日の夜でもすごい熱気と人の数
交差点で写真を撮る美女
平日火曜日の午後23時の様子。沢山の人で賑わう
駅前にいたかわいいキャラクター



***ストリートパフォーマンス***

ブキビンタン通りでは、週末や祝日にストリートパフォーマンスが行われることがあります。ダンスや音楽パフォーマンスが観光客を楽しませています

とんでもない人だかり!大道芸やダンスのパフォーマンス
すごい熱気と人だかり。路上ライブアーティストの歌がかっこいい!


***ブキビンタンの歴史と背景***

⚫︎19世紀~20世紀初頭

**鉱業と農業の基盤**:19世紀後半、ブキビンタン周辺は錫鉱山の労働者や農民が多く住んでいました。クアラルンプール自体も錫の交易で栄えた街であり、その一環としてブキビンタンも発展していきました

**交通の発展**:1900年代初頭、鉄道やトラムが整備されることで、クアラルンプール全体のアクセスが向上しました。これにより、ブキビンタンも徐々に商業地区としての基盤を固めていきました


⚫︎1950年代~1970年代

**経済成長の波に乗る**:1957年のマラヤ連邦(後のマレーシア)の独立後、クアラルンプールは急速に都市化が進みました。ブキビンタンはこの都市化の中心地の一つとなり、ショッピングセンターや娯楽施設が増加しました

**ブキビンタン・パーク**:1950年代から1960年代にかけて、ブキビンタン・パークという遊園地が存在しており、地元の人々や観光客に人気がありました。現在その場所には多くの商業施設が建設されています


⚫︎1980年代~2000年代

**大型プロジェクトの進行**:1990年代から2000年代にかけて、政府や民間企業による大規模な都市開発プロジェクトが進行し、ブキビンタンは高級ショッピングモールや国際的なホテルの集積地となりました

オシャレなwhiskey BAR
オシャレな BARやrestaurantが沢山あります




**モノレールの導入**:2003年にはKLモノレールのブキビンタン駅が開業し、アクセスの利便性が大幅に向上しました。これにより、さらなる商業発展が促進されました

モノレール駅の前で歌を歌うストリートミュージシャン。すぐ裏には日本のISETANがあります


⚫︎「タイムズ・スクエア・クアラルンプール」

**ベリジャヤ・タイムズ・スクエア**:2003年にオープンしたベリジャヤ・タイムズ・スクエアは、世界でも最大級のショッピングモールの一つです。ここにはインドア・テーマパークやホテル、ショッピングエリアが併設されています。モール内のローラーコースター「サモン・スペースショット」は特に人気で、訪れる人々にスリルを提供しています

⚫︎ 「アロー通りの食文化」

**ジャラン・アロー**:この通りは夜になると屋台が立ち並び、地元料理から多国籍料理まで楽しめるフードパラダイスとして知られています。特に、バーベキューや海鮮料理は観光客に大変人気です。また、多くの屋台は家族経営で代々続く店もあり、長年にわたる味の伝統を守り続けています

⚫︎「ゴールデン・トライアングル」

**三角形の中心地**:ブキビンタンは、KLCC(クアラルンプール・シティ・センター)やペタリン・ストリート(チャイナタウン)とともに「ゴールデン・トライアングル」の一角を形成しています。このエリアはビジネス、ショッピング、観光の中心地として栄え、多くの企業の本社や商業施設が集まっています

チャイナタウンにある安宿の様子。一泊1000円以下で朝食コーヒー付き



⚫︎「ストリートパフォーマンスとイベント」

**活気ある文化シーン**:週末や祝日には、ブキビンタン通りやその周辺でストリートパフォーマンスが行われます。地元のアーティストやパフォーマーが音楽、ダンス、マジックショーなどを披露し、訪れる人々を楽しませています。また、年末年始や祝日には大規模なイベントやフェスティバルが開催され、さらなる賑わいを見せます


ブキビンタンは、過去から現在に至るまで、クアラルンプールの経済発展と文化の融合を象徴するエリアです。常に変化と進化を続けるこの地区は、訪れる人々に新しい発見と楽しみを提供し続けています。クアラルンプールを訪れる際には、ぜひブキビンタンの魅力を堪能してください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?