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生活PRISM

見た景色から、そこで暮らす人の生活を感じたり、想像したりするのが結構好き。


電車に乗って、通り過ぎていく降りたことのない駅を見送りながら、ここも誰かの地元なんだなと思う。

農道を散歩してるおばあさんを見ると、なんかほっとする。

夜歩いてて、民家の前を通った時にふわっと香るシャンプーの匂い好き。

天気のいい日に、洗濯物や布団がたくさん干してある家を見ると、「お!お宅もやってんね!今日は干し日和だよねー!」と勝手に心の中で共感してる。

旅行に行って、温泉街の奥地にアパートがあったりすると、このへんの旅館とかで働いてる人がここに住んでたりするのかなあとぼんやり思う。

繁華街のど真ん中にある小学校を見ると、田舎育ちの自分はカルチャーショックを受けつつも、そっかそういう場合もあるのかと新鮮に思う。

それぞれの景色から、そこにある生活に思いを馳せてみる。
(そういえば漫画も日常っぽいが好きな傾向にあるな。サザエさんとか少年アシベとか。)


自分が住んでるところはすごく田舎なんだけど、家の近くにお気に入りのスポットがあって、小高いところにある東屋から景色を一望することができる。

そこからは碁盤の目みたいにピシッと並んだたくさんの田んぼが見える。
どの田んぼもあぜの草が綺麗に刈られ、代かき、田植え、稲刈りと、各時期にすべき作業が遅れることなくきちんと行われている。
この景色を見るたびに、
「ああ、田んぼの持ち主や、営農組合の人が頑張ったったんやな。お疲れ様やったなあ。」
と思う。

この整った景色から、この地で暮らす人たちの営みを感じる。それがなんだか愛おしい。
田舎が好きかというと、全然そういう訳でもないんだけど、なんかあの場所から見える景色は好きなんだよな。


これからもいろんな場所で、そこに住む人たちの日常を感じてみたいな。
あっちとこっちを比較してどうとか、面白がったり怖がったりコンテンツとして楽しむような失礼なことはせずに、それぞれの場所での日々の生活を慈しんだり、文化への理解を深めたり、積み重ねの尊さを感じたりしたい。


場所や時代によって大きく違うだろうし、どんどん変わっていくだろうけど、人が生きている限り生活は続くから、どこでだってどんなときだって、みんなの1日1日がそれぞれなんかそれなりに、いい感じに続いていくといいな。

今日もいい日だといいね。

(表題は好きな曲のタイトルからお借りしたのでよければ聴いてみて。)

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