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SLOW CHANGE日記 -振っても落ちないもの

 最近、体質が朝型になってきた。と、思ったら、関東滞在数日にしてあっという間に戻った。仕事に追われているという事情もあるけれど、慣れた銭湯や実家の空気、居心地の良い場所の効果もあいまって、朝起きてしまうというような現象は見事にリセットされている。この三年で重ねてきたスローチェンジは、ところ変わればまたすぐガラッと変わってしまう。車だって、乗らなくてもよくなったら運転習慣はなくなるわけで。保とうと思えば保てる習慣はあるだろうけれど、やはり住環境が人間に与える環境は大きい。

 先日、チェコに留学中のチェロ奏者、山口奏さんが一時帰国していて一緒にお茶をして、盛岡を散歩した。ネット上のおしゃべりは何度かしていたものの、面と向かってじっくり話すのは初めてで、聞けば聞くほど彼女の日々が積み上げてきたものの大きさ、そしてそれによって培ってきた力を、自分にとっても、社会にとっても宝物だとしっかり思えていること。それが素晴らしいなと感じる。彼女の人柄は謙虚ではあるけれど、プロフェッショナルな力と心は「謙遜」を超越し、「確かな誇り」となる。それを体現するような人なのだ。

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643字
「移住にまつわる変化」をテーマに、自分の生活や創作にまつわる話、東北の地、岩手・紫波町で出会った面白い人とのおしゃべりなど、自分がひっそり書き溜めていることを少しずつ公開していきます。 私は日々、日記をこっそり書いては発表・公開するまでだいぶ寝かせる傾向があるのですが、もっと日々思うことを軽やかに書いていきたいと思います。 「がんばれ」の応援の気持ちで定期的にチャリンとしていただけたら泣きます。 1ヶ月に2回以上更新予定、月額500円です。

30代後半でフリーランスとして働いていた私が、東京都・中野区から、縁もゆかりもない岩手県・紫波町へ引っ越してきた。 「一から土を作る」とい…

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