SLOW CHANGE日記- おしゃべりの多い日々
昨日は少し早めに寝たはずなのに少し寝過ごした。あわてて朝の支度をして、燃えるごみを出して、車にのりこんだら、向かいの家ではおじいちゃんが畑の手入れをしているのがみえた。おじいちゃんの畑は広いのに、いつもきれいで、すみずみまで行き届いている。車からおじいちゃんに手を振る。カワイイな、おじいちゃん。って思いながら、出勤する。
8時半、窓口が開く寸前の役場は、電気が暗い。8時半になる1分前くらいに朝礼がはじまって、学校のチャイムのようなキンコンカンコンが鳴って電気がついて、一日がはじまる。
いままでイベントの準備に追われ続けていたので、むしろふだんってなんの業務をしていたっけ、と毎朝拍子抜けしている。だけど今週のタスクを見ると、講演が山盛り。火曜は高校二年生のクラスに向けて地域貢献と仕事というテーマの授業。水曜は行政区長さんに向けて介護の講演。木曜は作家のくどうれいんさんの聞き手をつとめる。今週は講演の準備と、予習。かと思えば来週にはクリスマス関連のイベントがはじまるので、新しい商品を準備しなければいけなかったり、一月の展示のDMも作った。連載原稿もできていないよ……と。って、お仕事の羅列なんてあまり意味がないんだけれど、タスクに追われ過ぎていると、追い越したタスクのことも見落としがちなので、よしよし、着実に終わらせてはいるぞ〜〜って自分に言い聞かせなくてはならない。
副業という言葉はもう自分にはよくわからないけど、私にとっての本業が何か、自分ではわかっている。書くこと、作ること。これからはこっちのモードやで、というタイミングなのだけれど、やっぱりこっちにはこっちのエネルギーが必要で、私には今ちょっとそれが枯渇している。ものをつくるにはちょっといっぱいいっぱいな状況が続いているのだけれど、そういうときはある意味自分の感情に素直になるもので、「細かい絵柄は今の気分じゃないな」と思って、やや投げやりに左手で絵を描いて、彫ってみた。いやもはやはんこじゃなくてもいい、紙を切ってみよう、とか。クレヨンで描いてみよう、とか。「やらなきゃ」という真面目さをちょっと解放しなければ仕上がらない、という状態に今ちょっと自由さも感じている、不思議。
ちなみに左手で描く、は絵描きさんからはよく聞くけれど、左手で彫ってみる、は結構キケンで、危うく手を切るところだった。これ続けたら、いつかブシュッと行くと思う。
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SLOW CHANGE -移住とゆるやかに変化していく生活
30代後半でフリーランスとして働いていた私が、東京都・中野区から、縁もゆかりもない岩手県・紫波町へ引っ越してきた。 「一から土を作る」とい…
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