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AI著作権問題、petapi騒動と個人感想

petapi_officialさんはTwitterを使っています: 「petapi(ペタピ)のプレスリリースが出ました!! petapiが今後実装する日本初の革新的機能について、目指す世界について等を記載してます! 是非一度petapi(ペタピ)に遊びにきてください! https://t.co/MqlHiYgOYW」 / Twitter

AI絵の激動時代に突入し、また6月に騒動が起きた。
Lola学習させたデータを販売して、学習者のみ還元が受けられる仕組みで、手書き絵師たちがブチ切れた。
ざっくりいうと、生産者無視して種を盗んだヤツが改良した種を販売し、別農家が買って売るとロイヤリティは盗んだヤツに支払われる仕組みだ。なお、野菜生産者に1円も入らない


どんだけヤベェか分かっただろうか? 種を合成=Lora学習は、種を頑張って作った農家ではなく、品種改良者に支払われる。

日本でも世界でも、著作権や肖像権というものがあり、このLoraは特定ジャンル、特定絵風を学習させて「本人じゃなくてもそれっぽい価値ある絵」を作れてしまう。もちろん手書き絵師に1円も入らない
他のネット収集した大量データから学習したものはまだグレーギリギリで許されたとして、このLoraは一線を超えている。
何がヤベーって、「盗んだヤツの意図で物語やキャラがぶっ壊されてイメージが悪くなる」のである。

過去にラブひなの著者、赤松健さんはAI歓迎派で、自分で自分の絵を学習させて活用しようとしているという話を聞いたことがある。

AI否定は、AI肯定派、AI慎重派、色々あると思うし、いま時点の正解はない。

petapiは5月末のリリースから数日、大量の非難批判を受けて声明を出す。
この度のリリースに関して (notion.site)
要は、クリエイター軽視の仕組みだったから作り直すわ、である。


ここからは俺の個人的な感想。

Loraの技術は素晴らしいし、日本のAI等の著作に対して「他国より自由にできる利点」があるのだから、それを活用してAI大国になってほしいと思う。
それを一部の金の亡者が荒らして、政府が害だとみなして規制がされれば、それこそこのAI発展の機会を丸々失うことになる。一度規制されたら、戻すのは簡単ではない。

この2か月のAI絵販売規制を見る限り、ある程度の法整備と「見せしめ」は必要だと思った。
絵が描けなくて承認欲求だけデカい「AI暴徒」が金の亡者となって、著作権ガン無視の食い荒らしをし続け、手書き絵師は勿論、一般消費者も辟易するようになった。

絵師たちがが良心を保って避けてきたグレー(ウマ娘などの著作もの)を大量生産して稼げるうちに稼いで、そしてAI絵の稼ぎを学習元の絵師に見せつけてドヤる。
AI絵販売がダメならサブスク、サブスクがダメなら「規制されないゲームジャンル」、それでもだめなら海外パトロン。
AI技術の鍛錬や研究ではなく、どう売って楽して稼ぐかしか、彼には興味がない

こんなこと絵どころか人への尊敬、リスペクトがない輩じゃないとできないよ。

いわゆる「いなご」であって、彼らにとっての絵は自分の稼ぎや実績、名誉や自尊心を満たすだけの道具である。
だからNFTやメタバース、P2E(遊んで稼ぐ)の新しい技術で売れだしたら、AI絵だってポイと捨てるだろう。
彼らには、映画泥棒やファスト映画逮捕等の「実刑逮捕」があって、「著作権侵害は犯罪」であり、数億円のリスクだと分からせないとダメだと思う。
だから近いうちに見せしめの1件、AI絵販売と著作権侵害で逮捕者が出ると思う。


騒動の一部始終を呼んでいて、ふと直感で案が浮かんだ。

AI術者が率先して絵師に「Lora版権協力」を打診して公式に組むのである。
簡単に言うと「公認切り抜き動画チャンネルのAI絵版」だ。

手描き絵師は長い年月の努力と広報活動、揺るがない信念によって結果を出して有名になった。
ベクトルは違えど、AI術者だって別の努力や訓練、センス、信念を持って今に至るはずだ。
どちらも目指すべきは、絵という媒体を使った「自分表現」であり、それは何人たりとも侵害、規制されるべきものではない。

問題なのは、そのAI絵の学習元の情報が明確にならずに「作者本人に還元されず不利益になる点」だ。

協力し合えばどれほど頼もしく、そしてAI技術の発展につながるだろうか。


先ほどの農家と野菜の話なら、品種改良者(AI術師)が、尊敬するA農家(絵師)にこう打診する。

「A農家さん! あなたの野菜は素晴らしい! それを世界に広めたいのです。だから、私に種を掛け合わせてもらって、品種改良しても良いですか?
「改良した種の売上の7割はロイヤリティとしてお支払いします。そして、その種の元はAI農家と明記して、宣伝をします。そしてA農家さんの野菜に対する信念は裏切りません! 方向性について常に報告してチェックして欲しいです」

さて、A農家(手書き絵師)の人はどう思うだろうか?
A農家は野菜への愛があり、何十年も育ててきた。
色んな人に、愛でた野菜たちを知ってほしい、食べてほしい。幸せになってほしい
そう願って日々泥だらけになって育ててきたはずだ。

品種改良者(AI術師)だって、掛け合わせて改良する技術ノウハウがあり、候補や宣伝、販売の最適化に長けているならば、それはA農家だけでは実現できない。
この同じ志をもつ2つが組み、掛け算することで新しい世界が開ける

大事なことは、双方のリスペクトである。


A農家が得意なこと、不得意なことがあり、品種改良者にも得意なこと、不得意なことがある。
悪いのは種を無許可で盗んで自分の品種だと言いふらして稼ぐ輩だ。
(あれ、どこぞのK国で聞いたことあるなぁ……)

品種改良者は、A農家の信念を守るべきである。それは絵風であったり、そのキャラの方向性、絵から生まれる物語、意思を引き継ぐ必要がある。
これができない同人作家は、原作とは違うキャラにしたり、言わないことを言わせたりして、最悪著者が見つけてブチ切れることになる。

組んだ2人、A農家は品種改良のノウハウを学んで生かし、品種改良者はA農家の良い点をもっと伸ばして外に売り出す。これで双方がWin-Winの関係になる。


原作があるからこそ、稼がせてもらっている。
同人は金の道具じゃない。「同」じ志を持つ「人」同士の、創作活動だ

なぜ希有な才能を持つ者同士が、憎しみ合う必要があるのだろうか?

AI絵販売の運営の方針転換を経て思ったのはこんなところだ。



同人作家の皆さん、AI絵師の皆さんの意見を聞かせてほしい。


Holara (Akasha,Furry):  1boy, solo, sitting, blue hair, heterochromia, green eyes, amber eyes, drill hair,vegetables+, farm+++ , working, piercing, glasses--, mountain

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