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楽観的と自己肯定は全く違う

「自己肯定感」とは、自分の存在意義がある、必要な人間だと自らが納得すること。

つまり自己肯定感が強いとは、言い換えれば自分大好き人間になれということ。

これはビジネスにおいては持っておいた方がいい感覚で、やはり自己肯定感が低いと行動や意思決定に支障が出る。

「どうせ私がやっても失敗するし…」が最も典型的な例と言える。

ところがこの自己肯定を、楽観的と捉える場合、少し問題がある。

考え方は非常に似ているが、楽観的はいずれ結果と向き合わねばならない。

「自分はきっと大丈夫」「なんとかなる!」は一時的には有効かもしれないが、長期的に見ると負の要素が溜まっていく。

例えば、挑戦に失敗した時に楽観的に捉えれば気持ちが楽になる。しかし、これが繰り返されるといずれは借金や迷惑をかける人が増えていく。

自分だけならまだいいのだが、この迷惑をかける人、つまり支援者や家族が増えるのは非常にまずい。

自分がどれだけ楽観的で次があると思っても、世間や周囲の人間が同じように思うとは限らない。

自己肯定というより自己弁護になってしまう。

では自己肯定感を高く保つためには何をすればいいか?

それは楽観的ではなく、実験的に物事を捉えること。

実験に失敗はつきもので、それをなかったことにはできない。

だから失敗したことは次に活かそうと思わなければ意味がない。

ある時、同じような挑戦を何回も繰り返している人がテレビのインタビューで、「なぜ挑戦するのか?」と質問された時。

「続けていればいつかは夢が叶うから」と言っていた。

間違いではないかもしれないが、同じことに10回以上挑戦して失敗しているなら、すでに失敗する理由は明らかなはず。

実験結果に目を向けず、自分は大丈夫と楽観視するのは絶対にやっちゃいけない。

やるべきは、その実験を全力でやったかどうか自問自答することである。

その自問自答の答えが、「今回の実験は失敗したが、貴重なデータをとれたから次に活かせる。」となることが、本当の自己肯定である。

自己肯定感を高めるのは、その分の努力を自分で認められるようになること。結論努力してナンボってこと。

この努力を無視して、ポジティブに。次がある。と勝手に誤解することは、楽観的ではなくただの現実逃避である。

まとめると自己肯定するにはそれに足る行動が伴わないといけない。

これは努力型でもなく、自分に厳しいとかでもなく、ただ単に想いの強さだと思う。

自己肯定感が低い人は、ネガティブではなく想いの強さが行動に現れていないだけ。

自己肯定感が高い人は、その自信を持つまでの努力、つまり実験と検証を繰り返しているからその域に到達している。

周りを見て、自己肯定感の強そうな人を見ればわかるはず。

その人は、自分よりも努力している人がほとんどだから。

とはいえ、私も自己肯定感はまだまだ低い。

だからこそ毎日文章を書いており、もっと技術を磨き、それが自分を好きになる第一歩になると信じてまた明日も明後日も記事を書き続けることにする。

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余談だが、トップ画のアルパカの絵が妙に気に入っている。

ほかの記事にも使用しているが今後も何度か登場することになりそう。

クリエイターさんありがとう。

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