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もしかしたらロマンチックなのかもしれない

2022/09/10(土) #123:hiko


123回っていいな。いちにーさん。
次に階段になるのは1234回だからね。
続いているかわからないな。
てかむりだろ。


さて、今回の日記も残り1時間の時点からスタート。

KRからグループにLINEが入った。

「今日散歩しない?」

今日は中秋の名月。
詳しくは知らないけど、月が綺麗な日。
気温も下がってきた。
散歩するにはちょうどいい。

YTもいてKRの家に来るとのことで、俺もKRの家に向かった。
途中のコンビニでたばことボトルコーヒーを買う。
吸いながら自転車を走らせた。

しばらくしてYTが合流する。
なにやら白く濁った液体の入ったペットボトルを2本持っている。
YTのバイト先の居酒屋で廃棄になった鶏だしスープらしい。以前KRの家でこれを使った雑炊をご馳走になった。美味かった。

KRに渡す用らしかったけど、2本のうち1本くれた。
料理が楽しみになった。

自転車を置いて歩き出す。
雲が少なくて月が明るいので、どうせだから暗いところにいきたかった。
近所にある都内最大級の公園の、灯りが少ない所を目指した。ここは散歩時の定位置にもなっている。

途中のコンビニで2人が飲み物を買って、再び歩く。

この3人は先月頭に曲作りを始めたメンバー。
とはいっても、日記に続きが書いていないことからわかる通り、一時停止している。

2人が忙しくなり、物理的な時間の問題が解決してから再開することとなっている。

この3人で集まるのはあれ以来だが、誰も流れることを考えていないことが嬉しかった。

俺も自己分析がんばらないとな。


いい具合いに歩いたところで目的地に到着。

でっかい木や緑や広い景色を見るのが久しぶりで、感極まってしまった。
腹の中からふつふつとエネルギーが湧き上がるような、あの感覚。ただのヒトであることを思い出す。

空を見上げると、いつぶりだろうか、欠けたところが見つからない、まさにまん丸の月が輝いているのを見た。
実際に月明かりで影が出来ていた。

自然に、月明かりに、吹き抜ける風に感動して、言葉を失くしていた。

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半の月かな
紫式部 百人一首57番歌


言葉を失くしたから、人の言葉を使ってみる。

めちゃめちゃいい歌だよな。
ほんとうに、息を飲むほどいい歌。

そして、紫式部が見ていた月と、今日俺たちが見ている月が同じであることに圧倒されている。
このスケールのデカさ。


書いてて思い出した。
今年の中秋の名月である今日、9月10日は、両親の結婚記念日だった。
特に何かしていた様子はなかったけど。

書きながら調べてみたら、十五夜といえど必ずしも満月ではないらしい。
なんか暦が関係してるとか何とか書いてあった。
しかも「今年の」って書いてる通り、十五夜そのものが年によって日付が前後するらしい。

結婚記念日である今日が、偶然中秋の名月で、偶然満月だなんて、なんてロマンチックなんだ。


もし、30年近く前のこの日も同じ景色だったら、、って思うと、ロマンチックでトレンディで叫び出してしまいそう。

引用の月の歌をなんで『めぐりあひて』っていう恋の歌にしたかっていう理由はそれもあるってことにしとこう。
まあでも、「雲がくれ」言うてますけど、30年近くも一緒にいるからちょっと解釈違いかもな。


まあ、なんにせよ、おめでとう。
直接伝える気はないけどね。


By hiko

欠けたることも なしと思へば
(友達がくれた写真。もはや拾い画)

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