人生初BeatBoxイベント
2022/11/05(土) #179:hiko
昨日の夜、KRのシフトに代打で出勤して、その後KRとsukeと散歩した。
朝になる前に帰ったけど、連日動き回った疲労もあり、昼頃まで寝てしまった。
今日の予定はタイトルの通り、人生初のビートボックスのイベントに行く。
会場は渋谷。HARLEMという、道玄坂にある界隈では有名なクラブだ。
その前に髪を切る予定を入れた。
渋谷に近く美容院も多いため、表参道で探した。
ミニモでタダで切れるとこを見つけ、まずはそこに向かった。
予約の時間は20:30。
イベントが23:00からなので、なるべく遅めにした。
髪を切ってもらったけど、やっぱり美容院は苦手だ。
場違いだと感じてしまう。
髪にこだわりがないので、毎回その場で相談して決めている。
美容師さん的にこれって厄介なんだろうか?
こんなことを気にしてしまって、いづらくて仕方ない。あと話すなら話してほしい。
話さないなら話さないでほしい。
いい感じに切ってもらったから差し引きプラス2くらいかな。
いい感じに切ってもらった頭で明治通りを歩く。
渋谷横丁を抜けてスクランブル交差点へ。
イベントまでに何か食べていこうかと思ったけど、意外とそんな時間はなくて、家出る前に食べたし、何より緊張で喉を通る気がしなかった。
センター街に入り、コンビニで酒を1缶と煙草を1箱買っておいた。
酒を注入して道玄坂を上って行った。
HARLEMの近くまできて緊張が増す。仕方がないので煙草を吸って落ち着かせた。
意を決してHARLEMの前まで行くと、衝撃を目の当たりにした。
Napomがいた。
2017年のGBBチャンピオンで、ビートボックス界のレジェンド。
日本では"ボー"と呼ばれるインワードリップベースを開発し、今や世界中のビートボクサーに基礎音の一種として愛用されている。俺も絶賛練習中。
話しかけたかったけど、英語わからないし、何より緊張でどうにもならない。
近くのコンビニでもう1缶酒を買って話しかけようとした。
レジで並んでいると、同世代の男2人組がNapomの話をしていた。
思い切って話しかけてみると、すぐに意気投合して、コンビニを出たその足で3人でNapomに話しかけに行った。
話しかけるというか、写真を撮ってもらいにって感じか。
無事に写真を撮れました。
他にもいっぱい画面の中の人がいて、大興奮してたんだけど、一人一人書いてたら膨大な文字数になるので厳選します。
Napomと写真を撮ってしばらくして、通りをチラ見したときにその人は通りかかった。
日本でも有数のプレイヤーで、今年行われたクニトリという3on3のバトルイベントに向けて結成された、ヨコノリRecordsのクルーの1人、wataruさん。
好きな感じのビートボックスをする人で、ハマってみたらTwitterも結構おもしろくて好きだった。あと、顔というか佇まいというか仕草というか、雰囲気みたいなものが好き。
通りかかったとき、独り言のつもりで「wataruさんだ...!」って言ったらめちゃめちゃ聞こえてて、目が合ってしまったので頑張って話しかけて写真を撮ってもらいました。
もうしばらくすると開場時間になり、2列に並ばされた。
こういうとき1人はつらい。
隣に並んだ人も1人で来てるみたいで、「おひとりですか?」って話しかけてみた。
1人だったらしい。
そしてこの人も初めてのビートボックスイベントらしい。
しっかりと意気投合して、その後は2人で行動した。
名前はそうだなぁ、、palmで。なんとなく。
俺たちの後ろに外国人が2人いて、palmがやたら絡まれていておもしろかった。女の子だからだろうな。外国人は積極的ですごい、っていうバイアスを言っとく。
日本語が上手なフランス人と、太ったアメリカ人の2人組だったんだけど、フランス人の方は結構好きだった。普通に友達になれそうだった。
アメリカ人の方はpalmのことしか見てなくておもしろかった。
2人はビートボックスのイベントと知らずに来てたみたいで、しばらくするといなくなってた。
って言っても、フランス人の方は別れ際にあいさつしてくれたから知ってたけど。フランス人の方は。
時は満ちて、ついにイベントが始まった。
なんかもう、すごかった。
音がデカすぎた。
バスドラムひとつで鼓膜破れそうになって、そこからははしゃぎすぎて、もうほとんど記憶がない。
ちゃんと覚えてるのは、インワードリップベースで身体が痺れたこと。
この技は、口の片側で息を吸うときの唇の振動の音なんだけど、その振動がスピーカーから何倍にもなって飛び出して、空気を揺らして俺たちに届くわけよ。
あれはもう、インワードリップベースの経験としか言いようがない。
初めてあれを浴びて興奮してたら、初めて浴びた人がもう1人。palmも感動していて、気づいたら2人で手を繋いでいた。
でも、繋いでいる左手を気にする暇もないくらい、生のビートボックスに感動してた。
優勝最有力候補のDUB-OXさんが1回戦敗退したり、ビートボックス歴が1番浅いVivaさんが決勝まで行ったり、おもしろい展開もあった。
と、ここでもうひとつの衝撃に出会う。
なんと、去年のGBBチャンピオン、colapsが現れた。
colapsは去年、タッグチームバトルでも準優勝している。RogueWaveの『戦場のメリークリスマス』は会場を震撼させていた。
頑張って英語で話しかけて、写真も撮ってもらっちゃった。
がんばって捻り出した結果、「Can I take a picture?」しか喋れなかったのはちょっとショックだったけど。
てか、1日に2人の世界チャンピオンと会えることなんてある?
経験ある人はコメントしてください。
決勝のバトルが終わり、ジャッジまで少し時間がかかっていた。
何かと思うと、これまた衝撃。Napomとcolapsが2人でshowcaseをすることになった。
会場がどよめき、静まらぬまま2人のビートボックスが始まった。
もうね、圧巻ですよ。
Napomの代名詞『Roll Like This』も聴けたし、colapsのハンクラ連打も聴けた。
ビートボックスにハマって1年で、たまたまこの会場にいただけで、世界の音を聴けたのはほんとうに運がいい。
バトルが終わり、showcaseの時間になる。
さっきチラッと書いたDUB-OXさんのクルー、音語(ウトゥグチ)と、ラッパーが2人。
「ナイスパニック」で有名なPONEYさんと、フリースタイルダンジョン3代目モンスターの1人、TKda黒ぶちさん。
ビートボックスのイベントということもあり、音語のshowcaseが終わるとみんな後ろに下がってしまった。
俺は元々2人のことを知ってたから聴いてみたかった。
最前でラッパー2人のライブを見たけど、めちゃめちゃよかったよ。下がったのもったいない。
TKさんがバーカンにいたから、少しだけ話しかけてみる。
「ライブかっこよかったです!」
っていうと、
「ありがとう!」
って言いながら手を差し出してきた。
握手すると、めちゃくちゃ強い力で握られた。
びっくりして強く握り返しちゃった。
イベントが終わり、知らないDJが曲をかけ始めてただのクラブになった。
いや、ただのクラブじゃないな。
ビートボクサーがそこら中にいる、普通のクラブになった。
まだまだビッグネームがたくさんいて、そのなかで1人書きます。
先程から名前が出ているDUB-OXさん。
失礼にも、1回戦敗退した直後に話しかけてしまって1度断られた。
自分の無礼さが恥ずかしくなった。
その後、音語のshowcaseのあとに声をかけたら、めちゃめちゃ上機嫌に応えてくれた。
この感情全開で生きてる感じが大好きだ。
ほかにも、去年のGBBに出場したRofuのFugaさんに写真を断られたり、同じくGBB出場のSARUKANIのKAJIさんに写真を断られたりして、楽しかった。
普通のクラブになってほとぼりも冷めた頃、いい加減うるせぇから外に出た。騒ぎ疲れたし。
ただ、まだ始発には1時間ほどあるので、palmと居酒屋に入った。
感想を語り合い、好きなビートボクサーとかルーティンとかバトルを語り合う。
こんなにも話が通じるのは初めてで、1番楽しいビートボックス会話だった。
居酒屋を出て、朝の渋谷を歩く。
palmを渋谷駅まで送っていった。
別れ際にハグして。
いやまあ、酔っ払ってたし、感極まってたし、多少はね?
家に帰ったのは7時前。
また泥のように眠りにつく。
わけにはいかないんだよなぁ。
By hiko
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