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あおば✕上田茂雄 プロジェクト経過


【達成したいテーマ】
長浜をプログラミング大国に! 
その第一歩となる授業をつくる
今回は、プロジェクトの進行状況をレポートします!

子どもたちの未来につながるような効果的なプログラミングの出前授業を組み立てていこう!
そんな思いのもと、タッグを組んだ学習教材を扱う「あおば」の渡壁佑樹さんと上田茂雄さん。
長浜市内の小学校での出前授業を計画していたものの、コロナ禍が影響し、ようやく実現したのが年度終わりの2022年3月。
さらに市外在住者である上田さんは、参加は自粛。上田さんのアドバイスを生かしたかたちで渡壁さんが授業を行いました。

対象児童は、長浜市朝日小学校の6年生28人。
理科「電気と私たちの生活」の単元では、身の回りで使われている電気にはどのようなものがあるかを考える過程があります。
このなかで、プログラミングを活用し、歩行者用信号を作るというのが授業の内容です。

授業の導入は渡壁さんのこんな質問から。「みんなの家の中で、プログラミングされたものって何があるかなあ?」。問いかけに児童は「テレビ」「エアコン」などすぐさま手を挙げて発言していきます。
渡壁さんは「じゃあ今日はみんながプログラマーになる日です!」と呼びかけ、実際のプログラミング作業が始まりました。
ちなみに上田さんのアドバイスは「子どもたちを飽きさせない」ように努めるということ。
座って話を聞いている時間はできるだけ短く、発表や作業など子どもたちが自ら考え、手を動かす時間を増やすーー渡壁さんも意識して授業を進めていきます。

作業では、3~4人でひとつのグループをつくり、信号機の「点灯」「点滅」「赤信号」「青信号」プログラムを組み立てていきます。
驚いたのが、児童の多くがつまずくことなくスムーズに作業していくこと。
「ふだんゲームしてるからこういうのは慣れてる」「ロボットに興味あるからおもしろい」といった声が。「今どきの機械は賢いんやで」と逆に説明をしてくれる子も。

グループごとにプログラミングをし終えると、実際にその信号を渡ってみることに。すると、点滅のタイミングが早すぎたり、青信号が短すぎたりと、課題が見えてきます
渡壁さんは「自分が実際に信号を渡るときを想像してみて。安全に渡れるようなプログラミングにしよう」と声かけし、児童はまたパソコンに戻ってプログラミングの改良に励むのでした。

今回の授業でもっとも印象に残ったのは、子どもたちの楽しそうな様子。「あの授業おもしろかったな」「またやってみたいな」という思い出がきっと刻まれたはずです。
この子たちは、今年度から中学生になりました。このときの授業の記憶が、将来の進路や職業の選択のきっかけになれば何よりです。



話はさかのぼりますが、2021年の年末に、渡壁さんと上田さんが対面でのミーティングを行いました。


コロナ禍のためオンラインでのミーティングやメッセージのやりとりだったため、リアルでの顔合わせは初。おのずと話が盛り上がります。
そのなかでは、小学校の授業におけるプログラミングの可能性を高めていこうという話に。
プログラミング授業のためのプログラムやソフトは現在多様化しています。音楽や図工の授業での作品制作、国語の授業ならお話づくり、理科では温度観測といったように、活用事例もさまざま。学習教材を提供するあおばさんだからこそ、効果的な学習のためにプログラミング授業への提案をしていきたいとの思いを抱きます。

当初「助っ人」としての上田さんの役割は、理科の出前授業構築の助言がメインでしたが、今後プログラミング授業を多様展開していくためのアドバイザーとして関わっていくかたちにシフトしてほしいと、渡壁さんからは熱い要望がありました。


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