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シックス・センス 1999年アメリカ

Wiki によると、冒頭に、ブルース・ウィルスのモノローグがあるらしいのですが、今回鑑賞したWOWOW録画バージョンでは、それはありませんでしたね。

「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」

「サイコ」の予告編において、ヒッチコックが使った手法ですが、どんでん返しがウリの映画なら、こう言われれば確かに気になります。
ホラー映画ファンとしては、本作の評判は以前から聞いてはいました。
「ホラー・ミステリー史上屈指のどんでん返し」という評判も、もちろん承知です。
幸いかな、これまではラストのネタバレには配慮した、懸命で良心的な記事しか読んでいなかったようで、本作のラストのサプライズは、しっかりと楽しめました。
よくできた映画ですので、このラストへの伏線は、見終わってみれば、色々な場面に巧妙に散りばめられていたことに気が付かされます。

もしもこのラストをわかって見たとしても、映画はそれなりに十分に楽しめると思います。
伏線チェックという楽しみ方があります。
なるほど、ここにこういう伏線がちゃんとあったじゃないかと、確認していくだけでも、本作はかなり見応えがあると思いますね。
もう20年以上も前の映画ですから、「ネタバレ解説」が出回っていても、やむなしかもしれませんが、M・ナイト・シャマラン監督が観客に仕掛けたトリックを見破ったら、ドヤ顔で解説したくなる気持ちもわかります。
おそらく、本作のラストにシビレて、何度も映画を見直したファンは多かっただろうと思います。
僕も、解説したくて、喉元までネタバレが出かかっていますが、ここは良心的にグッと堪えておくことにします。
まずは、ご賞味あれ。
個人的には、かつて見た「猿の惑星」のラストの衝撃に近いものがありました。

子役ハーレイ・ジョエル・オスメントの出演作品としては、スピルバーグ監督の「A.I.」を見ていますが、個人的にはこちらの方が好きです。
ホラー映画でありながら、ウルウルさせてくれる映画なんて、思い起こしても、今まで見た記憶がありません。
本作よりも、怖い映画ならたくさんありますし、ラストのどんでん返しで驚かされる映画もたくさんありますが、それに加えて、人間ドラマとしてのカタルシスもある映画となると、そうはないでしょう。
ホラーミステリーというジャンルで、こういうタイプの傑作は、なかなか出ないのではないでしょうか。

これは、僕のささやかな「第六感」。

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