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ハリー・ポッターと謎のプリンス 2009年イギリス・アメリカ


さて、6作目です。

だんだんと、ストーリーと人物相関がややこしくなってきて、一回見ただけでは、理解できなくなってきました。
情けない。
怪しいなと思ったら、wiki をチェックするのですが、どうやらそのあらすじは原作小説のものらしく、映画の内容とは微妙に違っているようなんですね。
記憶ちがいがありましたら、申し訳ない。最初に謝っておきます。

さて、本作の冒頭は、シリウス・ブラックが命を落とした、前作のヴォルデモートとの死闘の後から始まります。
その悲しみを紛らわせるために、列車の旅を続けている、ハリーの前に、ダンブルドア校長が現れます。
そして、ふたりが時空を超えてワープした先は、かつて、ホグワーツ魔法学校で、トム・リドル(ヴォルデモート)を教えたことのある経験を持つホラス・スラグホーンの家。
ヴォルデモートとの闘いには、彼の力が必要だと、ダンブルドアは、ホグワーツへの復職を依頼します。
最初は、難色を示すスラグホーンですが、最後はダンブルドアの意をくみます。
ダンブルドアは、ハリーを、ウィーズリー家に案内すると、姿を消します。
そこには、ハーマイオニーも到着していて、再会を喜ぶ三人。

ダイアゴン横丁にかつての活気はなくなっているのですが、ロンの双子の兄フレッドとジョージの「悪戯グッズ専門店」だけは、なぜか活況です。
そこで、三人はデス・イーターに連れられたドラコ・マルフォイの姿を目撃。
いやな予感を感じた三人は、後を追いますが、マルフォイたちは、「夜の闇横丁」の「ボージン・アンド・バークス」(骨董家具屋?)で、なにやら怪しげな密談。

さて、場面は変わって、デス・イーターのピーター・ペティグリューと一緒に住むセブルス・スネイプを訪ねる二人の女性。
一人は憶えています。
前作で、シリウス・ブラックを殺したデス・イーターの一人ベラトリックス・レストレンジ。
もう一人の女性はちょっと記憶にありません。誰だ?
スネイプが「ナルシッサ」と呼んでいたので、すぐに調べてみました。
そしたら、ドラコ・マルフォイの母親で、ルシウスの妻ということが判明。
さらに、彼女はベラトリクスの姉でもありました。
恥ずかしながら、そんな人間関係はまるで頭に入っていませんでした。
二人は、スネイプに迫ります。
ヴォルデモートは、マルフォイに、ダンブルドアを殺せというミッションを与えているが、それをしっかりとサポートし、しくじった時には、マルフォイに代わってその任務に当たれと。

ん?
ということは、スネイプは、ヴォルデモートの仲間であったのか?
ここまで、5作を見て来た限りでは、正直申して、このスネイプが果たして、ハリーの敵なのか味方なのかわかっていませんでしたが、どうやら突然ここでハッキリしました。
スネイプは、はっきりこう言っています。

「ダンブルドアは、吾輩の完璧な演技に騙されているのだ。」

さあ、刺客となったマルフォイ、そしてハリーたちを乗せたホグワーツ急行は、6年目の新学期を迎えるホグワーツに向かいます。

さて、ハリー、ロン、ハーマイオニーたちも、本作ではそろそろお年頃。
前作では、ハリーと初恋の人チョウ・チャンのキス・シーンがありましたが、本作では、原作者のJ.K.ローリングも、三人の恋模様は、いやでも描かなければならないだろうとは予想していました。
三人がそれぞれ恋のお相手を見つけるのか、それとも三人の中で恋愛関係が進行するのか。
といいますかハーマイオニーと、つきあうことになるのは、ハリーかロンか。
このあたりは、原作者になったつもりで、いろいろ想像しておりましたが、まずは、ロンが女子学生の一人に猛烈アタックを受けてモテまくります。
ラブラブの二人を見て、複雑な表情のハーマイオニー。
どうやら、彼女が恋心を抱いていたのは、ハリーではなくてロンのようでした。
彼女は、ロンへのあてつけに、違う男子生徒とパーティにいったりしましたが、「惚れ薬」の副作用で命を落としかけたロンが、もうろうとした意識の中で、付き合っていた女子生徒ではなく、ハーマイオニーの名前を呼んだことから、二人の仲は急接近。
ロンとハーマイオニーのカップルが誕生です。


ちょっとこれは意外でした。
じゃあ、ハリーはどうなる?
なんとハリーは、ロンの妹ジニーと急接近することになります。
なるほど、そうきましたか。
ジニーは、正直申して、前作までは、まだまだ子供という印象で、とてもハリーの恋のお相手という展開は想像もつきませんでしたが、たしかにいつのまにか、彼女は綺麗になっているじゃありませんか。
そして、二人は・・・



ダンブルドアにスカウトされで復職したスラグホーンですが、彼は魔法薬学の教授に就任していました。
ダンブルドアは、ハリーにスラグホーンに近づけと指示。
ハリーは、スラグホーンから魔法薬学の教科を借り受けますが、そこには「『半純血のプリンス』の蔵書」と書かれてあります。
これが、本作の原題ですね。
確かに、映画のタイトルとしては、いささかスマートさに欠けるので、「謎のプリンス」となりますが、さて、それではそれは誰か?
ハリーは、この教科書のおかげで、ハーマイオニーをぬいて、魔法薬学でトップの成績を取ります。
それからは、夢中になって、魔法薬学を勉強するハリー。

一方、ダンブルドアは、自分の脳裏にあるトム・リドルとスラグホーンの過去の記憶を、ハリーに映像として体験させます。
そこから、ハリーは、過去にヴォルデモートが作り出し、その不死の力を支えている「分霊箱」の存在を知ります。
それは、全部で7つ。
このすべてを破壊しなければ、ヴォルデモートを再び葬ることはできないことを、ハリーは知ります。

ハリーとダンブルドアは、分霊箱の奪取に向かいます。
しかし、そこで分霊箱のひとつはなんとかゲットはしたものの、襲い来るゾンビとの戦いでダンブルドアは命をすり減らします。

ホグワーツに帰還した二人のもとに、しのび寄るドラコ・マルフォイ。
咄嗟に、ハリーを避難させたダンブルドアですが、マルフォイは退けたものの、スネイプの攻撃を封じる力はもう彼には残っていませんでした。スネイプの一撃で、ダンブルドアは命を落とします。



立ち去ろうとするスネイプをね必死の追うハリー。
しかし、彼の魔法の呪文は、スネイプにはまるで歯が立ちません。
スネイプは、ハリーにこう言い残して立ち去ります。

「半純血のプリンスは、私だ。」

ホグワーツ校では、ダンブルドアの学校葬が執り行われます。
シリウス・ブラックに続き、ダンブルドアまでも失ったハリー。
彼は、二人の意志を引き継ぎ、来年は学校には戻らず、残された「分霊箱」を探しに旅に出ることを、ロンとハーマイオニーに告げます。

おっと、気が付けば、ラストまで語ってしまいました。
とんでもないネタバレの数々申し訳ありません。
でも大丈夫です。
このラストがわかっていても、本作は十分に面白い作品になっていますので、ご心配なく。
本作のキャッチコピーが、「クライマックスのはじまり」でした。
さて、この長い長いお話に、いったいどんな決着がつくのか。

いよいよ、次作は最後の原作「死の秘宝  Part1」









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