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ウルトラQ Part2 第8話~第14話
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第8話「甘い蜜の恐怖」
ハニーゼリオンという開発中の栄養剤を舐めたモグラが巨大化して村を襲うと言うシリーズでは定番のストーリー。
怪獣名はモングラーと覚えていましたが、本編の自衛隊の看板は「大モグラ」になっていました。
この栄養剤を開発した研究員役を演じているのは黒部進。
後のウルトラマンになるハヤタ隊員です。
当時、自衛隊の戦車やジープのミニチュアのチャチいのは、それほど気になりませんでしたが、モングラーの造形は、着ぐるみにおける四足歩行怪獣の後ろ足問題がモロに出ていて子供心にポイントが低かったのを覚えています。
ちなみに、うちの畑でもモグラが出没中。ハニーゼリオンは与えないようにします。
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第9話「クモ男爵」
主人公グループが、森の奥の洋館に迷い込み、そこで大蜘蛛タランチュラに襲われるというストーリー。
東宝の女優でボンドガールも務めた若林映子、滝田裕介がゲスト出演。
このスタイルのホラー映画は、ハリウッドでは70年代以降定番になっていきますが、本作以前にこのスタイルのホラーがあったかどうか。
二匹のタランチュラは、主人公たちにあえなく退治されてしまいますが、ラストは洋館が燃え落ちるというスペクタクル。
これも定番中の定番。
ピアノ線で操演されるスタイルは、映画「ゴジラの息子」に登場する巨大蜘蛛クモンガに引き継がれますが、これは人間サイズのタランチュラの方が怖いかも。
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第10話「地底超特急西へ」
コメディータッチの子供向けエピソードはあまりお気に入りがなかったのですが、これは好きでした。
東京から北九州まで3時間で走るという地底超特急イナヅマに人工生命M1号が現れるというお話。
子供向けを意識して、新東京駅主任に石川進。
この人は、「おはよう!子供ショー」のキューピーちゃんでお馴染みだった人。
「オバケのQ太郎」の主題歌も歌っていました。
人工生命の開発者には塚本信夫。この人は、後の「帰ってきたウルトラマン」でMATの加藤隊長演じた人です。
ラストでM1号が宇宙に飛び出して「私はカモメ」というギャグがありますが、これは女性初の宇宙飛行士テレシコワが宇宙からしゃべったメッセージ。
当時はもちろん知りませんでした。
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第11話「バルンガ」
土星ロケットが謎の燃料消失で墜落。原因はバルンガという生物で、エネルギーを吸収し拡大する怪獣です。
マンモスフラワー同様、ウルトラマンやウルトラセブンには登場しないタイプの怪獣といえます。
かつまり動く生物ではないので決闘シーンが事実上成立しないわけです。
その意味では、ウルトラQならではの怪獣がこのバルンガ。
エネルギーを吸い上げて、空中に浮かぶ怪獣と言うコンセプトとしては、1964年に制作された映画「宇宙大怪獣ドゴラ」が参考になっている気がします。
ラストの石坂浩二のナレーションはなかなか秀逸でした。
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第12話「鳥を見た」
古代巨鳥ラルゲユース登場。
なかなか映画チックなシーンが多くて、思わず筆が進んでしまいました。
このサブタイトルが秀逸です。後のウルトラマン以降は、完全に特撮ヒーロー物になってしまったこのウルトラシリーズですが、ウルトラQにはそれぞれのエピソードにドラマ性と個性があり、何よりも脚本が子供をなめていませんでした。
三郎少年役には津沢彰秀。
ここまで登場した子役の中では、ダントツの演技力で、後のウルトラマンでは、星野少年役に抜擢。
本編は25分程度ですが、子供が主人公とした後の日本の怪獣映画のお手本となるエピソードでした。
脚本家は、もしかしてヒッチコックの「鳥を見た」?
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第13話「ガラダマ」
弓ヶ谷に落下した小型隕石は、地球外金属チルソナイトで構成された運搬装置でした。謎の誘導電波を発信し始めた隕石と同時に、太陽黒点とは無関係のデリンジャー現象が発生。
巨大隕石が熊谷ダムに落下し、そこから怪獣ガラモンが出現します。
この頃の日本のSFアニメやドラマでは、宇宙人というワードではなく、よく遊星人と言うワードを使っていたのを思い出します。「遊星少年パピー」「遊星仮面」というアニメも覚えています。
ガラモンは、遊星人に操られている宇宙ロボットと言う設定。
強さと可愛さが同居していて、子供たちにはなかなか人気の怪獣であったようで、後のウルトラマンでは、サイズを変えてピグモンとして再登場しています。
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第14話「 東京氷河期」
ペギラ再び!第5話で登場した南極の怪獣が、今回は東京を襲います。
南極が原子力発電所の爆発事故で温暖化して生存に適さない気温となったため、北極へ向かう途中に東京で休憩したという設定。
氷漬けになった東京をペギラが蹂躙します。
ペギミンHを搭載したセスナごと特攻したのは元零戦のパイロット。
このシリーズの中で2回登場する怪獣は、ペギラとガラモンのみ。
それくらい人気の高かった怪獣なのでしょう。
今回イラストを描いて気がつきましたが、ペギラには産毛が生えていたんですね。
そして肌には吸盤らしきものがあります。
ちゃんと描きましたよ。これ、持っていたソフビにはなかったなぁ。
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