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薬局に行くと記憶がなくなる

薬局に行くと記憶がなくなる。
何か必要なものがあったから薬局に来た。
だがその必要なものがなんだったのか、思い出せない。
薬局の出入り口に何かの魔法がかかっているとしか考えられない。

 私は入り口付近で立ち止まる。
「何故薬局に……?一体何を買いに来たんだ……?」
暫く記憶を辿るが、どうにも思い出せない。

薬局売っているものとなると、比較的生活必需品である可能性が高い。
家に帰って「あ、あ〜……」となるのは嫌という程経験した。もう十分だ。
店内を見て回れば思い出せる。きっと思い出せる。

ツカツカ
「あっ猫ちゃんの餌ね〜!確かにあとちょっとだった!あ〜これね!……いや、いや、これも必要だけどこれじゃあない……思い出せないけどこれではないことは確かに感じる……」
ツカツカ
「酒ね!酒は家にないと一番困るから買っておいて間違いはない!買っておきますか!断じて酒を買いに来たわけではありませんが!」
ツカツカ
「あっKATEの新作のアイシャドウだ買っちゃお〜(あほ)」

一通り店内を見回す。しかし思い出せない。

もう一度考える。

歯磨き粉……はまだある。確かストックも棚に入れてあるはずだ。
EVEは先週買った。
ちふれの固形石鹸もまだ大丈夫だな……。
そういえばファンデーションがなくなりそうだがこの薬局には置いていない。面倒だからAmazonで頼むか。

しかしどれもピンとこない……なんだ……私は何を買いにここに来た……

と、結局本当に必要なものは思い出せないままレジに並んだ。正直お腹が空いていたから早く家に帰りたかった。

会計を済ませて帰路に着いた。
家に着いてうどんを食べた。
買った酒も空けた。
スタンドマイヒーローズのイベントを走った。
お風呂に入って気がついた。

「あ、あ〜……シャンプーが……シャンプーがもうないな……シャンプーが……明日薬局に行かなき……え!?!?!今日薬局行ったけど!??!!?!?!?お前はシャンプーを買いに行った!!!!!!!!!!シャンプーが欲しくて薬局に行きました!!!!!!!」

ということで今日はシャンプーを買いに行きます。
あとフロスもそろそろ無くなりそうだからついでに買っちゃお。