Only God Was Above Us/Vampire Weekend(2024)

Vampire Weekendの新譜がすごく良い。先行シングルの時点ではあまりピンと来てなくて聞き流してたけどアルバム単位の完成度が求めていたものすぎてビックリした。リアルタイムで好きなアルバムが出るという体験がまだ少ないので嬉しい。アルバムジャケに引っ張られすぎな感じもするがModern Vampires of the Cityをよりローファイにした感じがする。Classic Vampires of the Cityって言っても良い気がする。ロスタムがいなくなった Vampire Weekendももう2枚目だけどロスタムの果たしてた役割って何だったんだろう。Father of the Brideやロスタムのソロ作を聞いてみてバロックポップ的な要素はロスタムのものだとてっきり思ってたからこれからはVampire Weekendにそれを聞けないのかと思ってたけど結構バロックって感じがしてる。ロスタムがいなくなってから低音が強くなったと思う。しかしもし次のアルバムがセルフタイトルの1stのようなペラペラの質感だったら本当にロスタムとはなんだったのだろうと思う。批判とかではなくて。エズラがブラーのデーモンに似てるっていうツイートを見てなるほどなぁって思った。そう思えばロスタムもいつかグレアムのように戻ってくるのだろうか。こういうフロントマンの趣味がバンドを大きく占めた感じは確かにブラーだし他にもトーキングヘッズやヴェルヴェットアンダーグラウンドみたいな感じ。特にルーリードとジョンケイルの仲に当てはめればエズラとロスタムもそうだなぁって思う。この系譜に並べたらVampire Weekendって00年代インディーポップの生き残りって感じよりもニューヨークパンクなんだなぁって思う。