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神様に会いに行く【國王神社】

茨城県坂東市にあります、平将門公終焉の地に建立された國王神社に行ってきました。

御祭神はもちろん平将門公、ほかにお祀りしている神様はいないようです。神社名も珍しいですよね、たぶん全国でここだけではないでしょうか。

県道20号結城坂東線に接していて国道も近くを通っており寂しいところでは決して無いのですが、神社の領域に一歩踏み込むと厳かな空気となり外界と隔絶された気になります。社殿がかやぶき屋根というのも独特の雰囲気をたたえています。

社務所に人はいませんでしたが、社殿の扉は開けられていたので、管理されている方が時々いらっしゃっているようです。

私が訪れたのは平日の昼で、駐車場で昼食と休憩を取らせていただきましたが、その間も参拝者がぽつりぽつりとお参りに来ていました。

平将門公に対する人々の崇敬の念を感じるとともに、関東のヒーロー、英雄であることがよく分かります。

ここからは私の解釈ですが、将門公は最初から中央政府である朝廷に反逆しようと思っていた訳では無く、地方と中央の関係性のいびつさに巻き込まれ、時の政府の差別待遇に対する関東地方土着の人々の期待を一身に受けてしまった結果だと思うのです。後の鎌倉幕府成立の際には、このことから多くを学んだのではないでしょうか、朝廷配下の東方方面軍司令本部という組織の形を借りて、本来平将門公が望んでいた自治を勝ち取ったのですから。

平将門公は時代に先駆けた悲劇の英雄なのです。そして後に神になり人々に前進する勇気を与えてくれる、國王神社を参拝して私もそんな勇気をもらった気がします。

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