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またまた車を買ってしまいました

私は屋号を”横須賀エンジン”としているだけに自動車、バイク(モーターサイクル)大好きですが、エンジンの付いていない車輪を使った移動手段も大好きです。
そして一度死にかけてからというもの毎年なにがしかの車輪の付いた”車”を1台以上買っています。自らノルマを課している訳では無いのですが、なんとなくそうなってしまう運命のようなモノを感じます。

そして今回はこれ、車椅子を買ってしまいました。
親が年を取り歩行がだんだん億劫になってきているのを見て、もっと気軽に出かけられる環境をつくりたいと思っていました。ちょうどそこへ知人から「車椅子あげようか」との声、結局はまだ使うかもしれないとのことでこの話は流れましたが、購入したらいくら位するのだろうと思って調べたら想像していたよりもかなり安かったのです。
以前、折りたたみ自転車をバカスカ買っていたときに10万円から20万円は当たり前という感覚が身に染みてしまい、車椅子も折りたたみ機構が着いているからそのくらいするものと勝手に考えていました。そうしたら2万円ちょっとで買えてしまう、そうしたら迷っている時間だけもったいないと思い通販でポチってしまいました。

自転車の通販は組み付けの甘い状態の”仮組み”の状態で来るのが常なので実店舗で購入するようにしているのですが、車椅子は箱から出したらほぼそのまま使える状態でした。
昨日2023年3月28日に来て試乗してみました。車椅子のインプレッションは珍しいのではないでしょうか。
機種はケアテックジャパンの自走介助兼用式CA-10SUです。
私は一度死にかけるほどの事故をして背骨と両かかとをバッキバキにに折ってしまったときに車椅子のお世話になりましたが、病院用の車椅子に比べて圧倒的に軽いです。フレームがアルミなので車体が軽いことに加えベアリングが良いのか車輪の転がりも軽いです。
車輪の握りは樹脂製で凹凸とシボが付いており握り心地は良好、剛性も問題なし。車輪のリムもアルミ製で鉄メッキより軽いのはもちろん錆耐性が強くメンテナンスが楽です。タイヤはこの手の車椅子やリヤカーでは必須とも言えるノーパンクタイヤ、歩行の速度域をはるかに上回る自転車では乗り心地が悪く敬遠されるものの、この速度域では空気圧管理の手間から解放されるメリットしかありません。タイヤメーカーは不明でサイズは22インチ、バランスのとれた良いサイズだと思います。
座面と背もたれのクッションが取り外し式になっていて汚れたら簡単に洗えるのが良いですね。私は老若男女だれでも使えて汚れも目立たないようにブラウンを選びましたが、ここだけ後で別の色を追加購入できるのも良いです。
足を乗せるステップ板の剛性は病院用のものほど強くはなさそう、降りるときに体重をかけないように取扱説明書に書かれていました。
駐車ブレーキの操作感も上々、乗り降りの際は必須で、停車中も平面であっても何かの軽い拍子ですぐ動いてしまうため必須です。ただ駐車ブレーキをかけるとタイヤにバーが押し当てられて変形するので、私は保管時にはタイヤを休ませるために駐車ブレーキを解除しています。

介助側から見ると介助用のハンドルに介助ブレーキが付いているのがとても良いです。ブレーキの方式は最も安価なバンド式のドラムブレーキですが、雨水に当たることも少なく室内保管が基本でブレーキの負荷も自転車ほどではない車椅子にとっては必要十分であると思いました。
車体の軽さが介助のしやすさ、折りたたみのしやすさ、車への積み込みやすさすべての面でメリットに働きます。ハンドルが折りたためることで私のフィットeHEVにも積み込むことが出来ました。ただしリヤガラスにギリギリ当たるので移動するときはこれにバスタオルか毛布を掛けることにします。

最後に車椅子全般についての注意点、車椅子は思っているよりも坂に傾斜に弱いです。上半身が健常であっても坂を上るのはキツいし下りるのもしっかり抑えていないと加速がついてしまいます。バリアフリー対応をうたい階段の脇にスロープを付けているのをよく見ますが、あれを使って自力で登り切れるのか私には自信がありません。体力が衰えている人にはなおのこと介助の人が付いていることが必要になると思います。私は私のいない状態で親に乗ってもらおうとは考えていません。普段は車庫に保管していて車で出かけるときに駐車場から目的地までの移動に使うことを想定しています。使用する距離はほんのちょっとになるかもしれませんが、それでも今よりもっと外に出かけることのハードルが低くなり、外に出ることに前向きになれればこの投資は十分に価値があります。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。


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