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7月からインドの山奥ラダック地域で遊牧民と暮らします

この2年間、アフリカの村の暮らしの豊かさをワークショップという体験の場を作ることで発信してきました。

しかし、実は僕が発信したいのはアフリカの村だけではありません。

アフリカの村をはじめとする古くから残る伝統的な暮らし

モノはなくても工夫と想像力を活用した充実感のある暮らし

保険制度に頼らずともコミュニティで助け合って生きていく暮らし

そういった暮らしはきっと世界いろんなところにある。日本の地方にだってある。

昨年僕が経験してきたタンザニアやザンビアの村での暮らしは手間がかかり面倒なことは多いけど、生きるハードルが低かった。だから安心して生きられる。手間のかかる暮らしは面倒だがなぜか"生きる"を味わう余白があるように感じる。

日本に帰ってきたとき
・水を井戸まで汲みに行かなくても蛇口を撚れば水が(さらにお湯まで)出る!
・車を磨くときに(使用済みのマスクではなくて)専用のタオルがある!
・歯を磨くための専用の歯ブラシがある!(タンザニアでは木の枝だった)

など暮らしの便利さに驚いた。

その一方で、
・ものに溢れているからこそ既に持っているものを他の用途に代用するという想像力が失われている
・便利さゆえに人に頼らなくても生きられるようになっていて、それが人に頼ることの心理的なハードルを高めている

と感じた。

自分のことは自分でする。
これは○○をするためのもの。

そうやっていろんなものに線引きをして決め事を作っていくことで一見すると"整った"社会になっている。ところが、その線引きにより中身にはシワ寄せがいっていると感じる。

例えば、あなたは教員だから教員らしくいなさいと教えられ、教員という枠組みの中に頑張って自分を入れようとする。

でも、教員も1人の人であり、その肩書きの枠の中にだけいられるものではない。だからその肩書きを脱いでその人になれる時間が必要になるし、そのような場がないとストレスを抱えてしまう。(僕が対話の場づくりを行なっているのはこのためでもある)

本来、そこに境界などないのにいろんなものに線引きをして、線引きしたことで"整った"とみなしているように感じる。

僕が望むのは窮屈な線に溢れた世界ではなく、もっと境界がなくて溶け合って繋がっていく世界。

"そうは言ってもそういう決まりの社会だから。"

この社会の決まりはわかったよ。でも今あるその決まりはいろんな過程を経て、変化して今、ここにある。そして今、目の前にあるその決まりは実は完成形ではなくこれからも変化し続けていく途中かけのものだ。その途中かけのものを作っていくのはまぎれもなく、今を生きる僕たちなのだ。一生完成などしない決まりだけど、自分たちの手でほんの少しずつでも変えていくことはできる。時間はかかるかもしれないけどきっと少しずつ変えていけるんだ!

そうやって暮らしは本来、自分たちの手で作っていくものなのだ。
僕がタンザニアの小さな村の暮らしから学んだこと。

だから僕は問い続ける。

どんな世界に生きたい?

ワークショップなどでこんな話しをすると、そんなこと考えちゃいけないと思っていたと言われることがある。この世界のルールは既に決められていてそこに順応しないといけないものだと信じ込んでいた。という声を時々きく。

僕が知っているこれまでの教育では、既にあるシステムを教えてくれるが、そのシステムが実は変えていけることやどのようにしたら変えられるのかは教えてくれないし、どんな世界を自分たちが作っていきたいかと問う機会もない。

この社会のシステムの中にだけいたらきっと、そのシステム自体を実は変えることができるということに気づくことは難しい。だからこそ日本の中でアフリカの村のような場づくりをしてその中で暮らすというワークショップを行なってきたのだ。

でも僕の直感では、それは別にアフリカだけに限った話ではない。それをもっと、自分なりのことばで伝えられるようになりたい。

だからインドの山奥ラダックへ行きます。標高4,000m超えだって。富士山よりも高い場所で暮らすってどんな世界なのだろう。

これまで、こういったローカルな暮らしに関わる人はその地域ごとだけで集って活動することが多かった。アフリカならアフリカ。アマゾンならアマゾン。インドならインド。そうやって分断されていることが多かったように感じる。

でもそれが繋がってそのような暮らしが発信されていったらいったいどうなるのだろう。

ただ体験して終わりではなく、その暮らしに入り何を感じて何を考え、そしてどう生きていきたいのか。そんな場を、これまで各地へのツアーを開催してきた方たちと共に生み出して行きたい。

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あっ、ちなみにこの投稿分をさっと書こうと思ったのに気づけば、
自分の理想としている、境界が溶け合う世界ってどんなのだろ?
って考えてたら絵を描きたくなってうっかりお絵描きして機能が終わってしまった😂から絵を記事の表紙に貼っておきます(笑)

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