恋人たちで賑わう街を1人ゆっくりと歩く悠。
ピロン…
(ゆうくん!明日の夜は楽しみだね!ちゃんと昼間に友達とケーキも作っておくから♡あ、プレゼント忘れないでよ♡)
亜希からのLINEを読み、悠はとても満たされた気持ちになった。
悠は30歳。
2ヶ月前に初めてできた彼女、亜希のことを考えるといてもたってもいられなくなる。
仕事で休みが取れなかった悠は亜希へのプレゼントを買うために都内のショップに向かっていた。
本当は亜希と一緒に来たかったが、亜希は毎年クリスマスイブは友達と過ごしているらしく、会えるのは明日の夜になるらしい。
「えっと…ここかな。たしかここの香水が好きって言ってたよな。」
ハイブランドのショップの前に立つと意を決して入る。
「いらっしゃいませ。」
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