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昔話・エッセイまとめ

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ちょっとした暇つぶしに良いかもしれない小噺をまとめています。
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2021年9月の記事一覧

【エッセイ】泣くのが怖いから、私はアルマゲドンが観れない

予告編でボロ泣きする私はコスパの良い女なのだろうか私はすぐに感動して涙を流す、いわゆる涙腺が弱い女だ。 以前夫と「映画の予告編だけをひたすら流しているカフェバー」みたいなところに行った。札幌の狸小路付近にあったのだが、調べたらもう閉店していた。 席に着くなり私の視線は、デカデカと目の前に鎮座するスクリーンにくぎ付け。薄暗い店内を、スクリーンの中の演者たちが明るく照らしていく。 感動巨編からアニメーション、アクション映画にほのぼのアニマル映画、ミステリーまで、そのバリエー

【エッセイ】目を閉じると、地球滅亡の瞬間に潰される

布団の中で一人考える。「死んだら私、何になるの?」と。 日本だと火葬されるから、肉体は燃えてなくなる。骨は墓に埋められる。それで、魂が天に昇っていくんだろうなとなんとなく思っている。では意識は?意識はいつまでもさまよい続けるの?"私"という意識はどこに行くの。 宗教によって死後の世界の概念は変わるだろう。だが誰も死んだことがないし、どの死後の世界が真実かなんて誰もわからない。 たとえば天国に行けたとしよう。意識は天国で生き続けるの?新しい肉体を与えられ、天使になるの?

【日記】カメラロールから発掘した北海道の景色

おはようございますこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今日は北海道の景色をちょこちょこと載せてみます。 ちなみに時系列はバラバラ、昔の写真はレタッチがおかしいです。元写真がなくて再レタッチできなかった……つらみ。 美瑛町:四季彩の丘 先日足を運びました。札幌から車で3時間ほど。高速乗っても2時間半。まさに「芸術」でした。札幌から日帰りで行くのはおすすめしません、見たいものがありすぎるから! この近くの富良野町では北の国からのロケ地がいろいろ見られます。もっと足を延ば

【昔話】ある会話がきっかけで顔のコンプレックスが消えた話

私の顔は離婚した父親に似ているらしい父親は幼いころに離婚し、その後亡くなったのでもう写真でしか顔を見ることはできません。ただたまに見ると鼻も目もなんなら口元も、扱いづらすぎるくせ毛も全部。私は父親そっくりなんだなぁと思います。 母親にもよく「あなたはお父さんにそっくりだから」と言われました。会う人にも「妹さんはお母さんそっくりだけど、あなたは……父親似かな?ごめんなさいね」と気まずそうに言われます。ごめんなさいね、ってなんやねん。その方が失礼だわ。 思春期の尖りまくってい

【昔話】今なお高校球児のお弁当に励まされている、という話

高校生の頃、前の席の野球部、清水くんが二段のどでかいお弁当箱持ってきてたんです。「重箱か!」ってくらいの。 ↓こんなやつ(おせちは入ってなかったけど) 高校生の胃袋は本気で宇宙。女子でさえあり得ない量を食べるんですよ。高校球児なんてもうブラックホールレベルですよね。食べても食べても腹が減る。カービィか。 だから重箱並みのお弁当だったとしても、別に違和感はありませんでした。「デカッ」と突っ込まれることはあったけれど。もちろん私も突っ込んだけど。 毎回上の段におかずとおに