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黒澤明監督の「素晴らしき日曜日」と「我が青春に悔いなし」の2本を続けて観る幸福について


2019-02-02 23:38:12に書いたものの再録です。


SUJIです。
こんばんは。カリフォルニアは夜です。
近くの図書館で、黒澤さんの映画を借りてきて、ドクター(夫、アメリカ人)と一緒に観ることにしました。

もともと私は黒澤さんの「どですかでん」

が好きなのですが、それはどこでもあまり見かけることはないですね。
黒澤さんは女性を描くのが上手だといわれてますが、
この日本も女性を描いています。
強い女性ですね。両方とも。
「素晴らしき日曜日」

は最初は私は20代前半で、見たんですが、そのときは戦後の日本人を励ますなんて素晴らしい映画を作っているのだろうと感動したんですが、今回見たときは、その気持ちも持ちましたが、同時に、昔のフランス映画みたいにしゃれていると思いました。
脚本がしっかりしていて、ちょっとした足の動きとか、しぐさの妙みたいなものまで、きっちり描かれている。
生きるのに忙しい世代ではとても全部をゆっくり観るなんてできないけれども、私もそれなりに一息ついて、しかもかつて大好きだった人と復縁して、
カリフォルニアで英語で黒澤さんの映画をもう一度観ることになろうとは
予想もできませんでしたね。
それと同時に、不思議なんですけれども、言葉がきれいだなと感じましたね。
映画の中の。
ブログとか、最近は人目を引かないといけないタイトルばかりで、超すごい、とか激うまとか、気持ちはわかるんですけれども、どこかで疲れてしまいます。
世の中、そんなにすごいことばかり起きているはずないじゃない、そういうこと言っていると道、間違うよ、と思います。
これだけめちゃくちゃな人生を歩んできた私が言うんだから間違いないでしょう。笑
ドクターはどうしているかなと思ってちらっと見てみると、いつもは絶対小説も読まないような人ですけれども、一生懸命観ている。
恋愛ってすごい。ドクターは定年で引退しているから、レンアイに集中しているらしい。

と感動しましたね。すごいピュアな人だ。

「我が青春に悔いなし」

は、やはり20代前半のとき、私は映画館でまとめてみました。
今回、内容は全く忘れてしまっていましたが、自分がそのときどういう気持ちでこの映画を観ていたかはありありと思い出しました。
これは名作ですね。
骨太で、原節子さんが非常に美しいと同時にうまい。
そして力強い。
これも戦後すぐの公開で、強く日本人を励ましたと思います。
「どですかでん」でも黒澤さんは女性の描写がとてもうまかったですけれども、この作品は、女性のことを本当によく観ている人じゃないと描けない見事な作品でした。
時代設定もよかったですが、一種、風と共に去りぬ、日本版的な、
大地に根ざした女性のたくましいこと、他の誰にも勝てないなと。

ただ温室育ちの気の強い女性が、自分の人生を勝ち取っていく、この映画は観ていて、
現在の私自身も励まされたような気がしましたね。

両方とも白黒なんですけれども、逆に新鮮で、目が離せませんでした。


Have a wonderful moment in your life!
SUJI ATHERTON

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!