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これが本当のピーナツバター・パイ!(そしてアメリカ南部の歴史を漂わせるお菓子!)


2018-08-17 15:33:57

テーマ:アメリカ 料理
SUJIです。こんにちは。
カリフォルニアはただいま、午後2時37分を回りました。

昨日の夜遅く、ドクターからメールが来て、(一緒に住んでいるのに、
未だにメールをしあう私たちです。笑)自分が昔、食べていたピーナツバター・パイのレシピを見つけたからどうしても作ってほしいというので、
どれどれと材料をみると、だいたいのものはあるので、
翌朝、それは今日の朝!ちょっとだけ買い足して、
早速作りました。

美味しかった!

今回は私も太鼓判を押せます。そんなに甘くない。どちらかというとパンに近い。
まず分量は(magnoliadays.com参照)
卵2個 (これは白みと黄身を分けてください)白身を一番はじめにメレンゲ状になるまで混ぜて、ちょっと別にしておいて他の全部が混ぜ終わったところで、そのアワに混ぜ込んでいくのがポイントです。
ブラウンシュガー半カップ(ぎゅっと押しつけてはかって)
無糖練乳(evaporated milk)5オンス これは日本では今は販売されてないそうです。でもミルクエイドがかろうじて大丈夫という情報あり。
カーネーション(ネスレ社)というブランドから出ています。
4分の3カップピーナツバター
4分の一カップ ダークコーンシロップ
バニラエッセンス少々
これをパイクラストの上に流し込んで、350度で35分。そして15分間、火を消して冷ます。

ドクターご機嫌!

これこそオールド・サザン・チャームだというんですね。
OLD SOUTHERN CHARM
アメリカの南部の昔からある本当にいいもの、というか、、、。

ドクターはこれをグラマースクールの頃、学校で特別なときに
出てきたお菓子だったと言いながら、
いろいろ教えてくれました。
もう半世紀も前のことですね。
ドクターのふるさとアラバマでは,当時はまだ黒人と白人が
隔離されていました。
ですから公立の学校も、白人しか通っていない。
ですが、日本でいう給食は黒人が作っていたと。
ドクターたち白人の子供たちは,黒人が作る食事がどんなにおいしいかわかっているので、こういうトリート(ご馳走?)が来るときは大喜びで、
みんな感謝して食べていたと。
もちろん、ドクターはそのころなんで学校に白人しか来ないのかわかっていなかったし、思春期とかでもかなり憤りを感じてはいたんだけれども、
それは簡単にひっくり返せないと言うことも子供ながらにわかっていたんだと思います。すごい歴史の証言ですよね。
アメリカ南部の白人の立場で語られているものをあまり目にしてない。
確かに南部の黒人はひどい目に遭っていた。
奴隷制度なんて、もちろんあり得ない発想です。
でも、それを行っていた白人も決して、全員が納得していたわけじゃない。

何か似たものを思い出しますよね。
戦争です。
戦争に参加している名もない兵士たちの気持ち。
彼らは決して人を殺したいと思って殺した人ばかりじゃない。

ドクターが放つ、そこはかとない甘い雰囲気は、そういう、やるせない過去を
全部背負わざるを得ない、哀しみに私には思えます。
あまりにも優しくて誰も拒むことができない、ドクターはそういう人です。
(一応、ドクターの音楽添付します。身体を壊すほど練習して仕上げた曲です。)

昨日は実はブルーベリーパイを作って、その残りのパイクラストで,今日の
ピーナツバター・パイを作って、それでもクラストが残ったので、
残りのピーナツバターと残りのコーンシロップとちょっと牛乳を混ぜて、
全部のこりを片付けたクッキーもどきがこちらです。

やっぱりいろいろ残ってしまうのは気になります。
それに毎日、残っているものでなんとか絶対にお金を使わずに
暮すというルールは一種、ゲームなので、楽しんで考えています。

Have a wonderful moment in your life!
SUJI ATHERTON


#思春期 #ピーナツバ

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!