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ハグロトンボ 第六部 第17章

第17章 YouTube

ママがなくなってから、SUJIは猛烈に働きたくなりました。
でも、骨折がまだ治っていなかったのでオンラインでしか
働けませんでした。それに一応、ドクターとダーウインの音読は続けていたので、そのほかに仕事となると今までやったことがあること。つまりヴィデオ制作の分野でオンライン。それはYOUTUBEということになります。
その第一弾は2019年のクリスマスが過ぎた頃からドクターと一緒に創っていました。ドクターは英語の発音についてのYouTubeを創りたいということだったので、それをアップしました。ドクターは友達にメールを送っていたので、それなりにアクセス数がありました。それで、興奮して、自分は実はコメデイをつくりたいのだと言い出しました。自分で、シナリオを書いて、
FACETIMEの前で、思うように、収録できたようでした。
ただ、その内容が、Sujiから見ても、ちょっとPolitically Incorrectだろうなというちょっと微妙なものだったので、大丈夫かなとは思ったんですが、本人があまりにもやる気になっているのと、どっちみち、何かをつくって公表するということは誰かを傷つけることになることの方が多い、ので、もうそれはクリエイテイビテイの分野で生きる人の宿命というか、やるところまで表現させないとダメだろうなという判断があったので、特にその件については前もってお互いが相談をすることもなく、内容はドクターに全部任せて、Sujiは編集をして、アップしました。同じように、ドクターの友達にメールを打っていました。
その夜から、クレームのメールが果てしなくドクターの元へ。
結局、次の日、ドクターはそのコメデイは削除してほしいと言ってきました。
自分が、本名で普段つきあいのある友達には理解できない、クリエイターとしてのドクターがいるということだと思いますが、ドクターはものすごくショックを受けていました。それは音楽仲間でそれなりに親しくしていた女性達から、ほぼ総スカンを食ったらしいので。まあでもそういう内容ではありました。その女性達もたとえば、サタデーナイトライブ(アメリカの人気コメデイ)番組など、見て笑い転げていると思うのですが、実際にふだんはチェロとかひいて、大学教授とかやっていたドクターがシナリオを書いて、
ましてやその台本でコメデイを一人で演じたので、もう、その落差に耐えられなかったんだと思います。ドクターだって、一人の初老の男性で、自分が背負ってきたいろいろなものを笑い飛ばしたいこともあるんだと思うのですが、そこまで考え至らないんだと思います。暴力だ、とまで言った女性がいたそうです。
うーん。
それでSujiのYouTube制作も形を変えていくのです。

ドクターは教育者としては教授まで到達しましたが、
クリエイターとしてのみちは、Sujiが見ていなかった間(16年絶交していたので)にあきらめていたようでした。そして、音楽のみならず、自分がやりたかったコメデイでも否定されてしまったことに、深く傷ついてしまいました。

Sujiは数学やそのほかのYoutube制作を続けていました。
アクセス数はのびませんでしたが、ある意味では活路を得て、Sujiは楽しんで制作していたのも、二人の溝を深めることになったかもしれません。
そして、Sujiはそのことには全く気づいていませんでした。

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!