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スタオケキャラ雑感:日向南高校(赤羽拓斗&三上蒼司)

 唐突だが「金色のコルダ スターライトオーケストラ」(略称:スタオケ)のプレゼン記事として各キャラ雑感を未プレイの方向けにしたためておきたい。
 前の記事でも紹介した通り、スタオケは1.5周年を迎えたこのタイミングでメインストーリー解放応援キャンペーンを行っている(2022年9月24日まで)。いまスタートして現在配信されている全9章のメインストーリーを読むだけならおそらく丸二日ほどでいけるだろう。
 そういうわけで、もし「お、この子推せそう……」「ピンときた」と思った諸君はぜひiPhone/Androidにスタオケをインストールしてみてほしい。

 今日はメインストーリー5章に登場する日向南高校の赤羽拓斗と三上蒼司について書いてみる。ご新規様向けの記事ゆえ、ストーリーのキモとなる部分のネタバレは避ける。

赤羽拓斗(日向南高校2年 / トロンボーン)

天真爛漫なトロンボーン奏者。
明るく朗らかなムードメーカーで、クラスの人気者。
ある事故により足を悪くして杖をついているが、それを感じさせない超アクティブ男子。
バスケ部に所属して車いすバスケを楽しんでおり、女子ファンも多い。蒼司とは幼なじみで、邪険にされてもまったく堪えない神経の図太さも持ち合わせる。
遊園地でアルバイトをしているが、どうやらその遊園地は廃園寸前のようで……?

公式サイトのキャラクター紹介より

 はちゃめちゃにかわいい。
 4章で登場する浜松のアイドルユニット「ポラリス」はいわゆる「美少年」枠としてのかわいさで強烈にアピールしてくるが、「宮崎の元気印」赤羽拓斗は最大公約数的な快活な少年らしさ、素直なワンコっぽさ、天真爛漫さに全振りしたキャラで、おそらく老若男女問わず万人に好かれるタイプだ。大輪のひまわりのような笑顔がスマホ画面に映し出されるとこっちもニッコリしてしまう。

守りたい、宮崎の元気印のこの笑顔。

 ……なのだが、引用した公式サイトの説明にある通り、「ある事故により足を悪くして杖をついている」。通常のゲーム画面では腰から下が映らないのでわかりにくいし、ゲームシステム上でも拓斗になにかハンデがあるわけではない。それでも、バスケットボール少年であることも併せてプロフィールに記載されていることから、なにやらほの暗い過去があることを察することができるだろう。

三上蒼司(日向南高校2年 / ホルン)

目立たず物静かで繊細なホルン奏者。
内向的で他人と打ち解けようとしない。音楽高校に進んでいてもおかしくない、卓越した技巧を持っている。子どもの頃はガキ大将気質の明朗な人物だったようだが……?
拓斗とは幼なじみで、時にオブラート皆無の鋭いツッコミを食らわせる。遊園地でバイトをしているが、廃園の危機にも特に興味がない様子。

公式サイトのキャラクター紹介より

 公式キャッチコピーは「繊細な美青年」。デザインは黒髪短髪と地味めで、一見すると拓斗とは別ベクトルで「どこにでもいそう」なキャラに見える。あまり明るい表情を見せない彼の魅力は、色気につながる憂い。首筋のラインにかなりこだわってデザインされたという彼は、短い髪の毛がサラサラだったり、目線のカットインが入ると睫毛が長いことがわかったりと、妙に艶っぽさのあるシチュエーションが多いキャラクターでもある。溶けたアイスを舐めるのはいけねえなぁ溶けたアイスを舐めるのは。

チラッと見せる鎖骨からフェティシズムが漏れに漏れている……!

 快活オーラを放つ陽キャ代表赤羽拓斗に対し、こちらの蒼司を雑に言ってしまえば陰キャ代表。そしてこの二人は幼なじみなのである。正反対の性格の幼なじみコンビが嫌いなオタクなんていない!(断言)

メインストーリー第5章「あの頃、僕たちは世界に届くと思った。」

 宮崎を訪れたスターライトオーケストラは、紆余曲折を経て、閉園間近の「こどもみらい遊園地」の野外ステージでコンサートを行うことになる。そこで出会った赤羽拓斗と三上蒼司は助っ人としてスタオケに参加することに。だが、拓斗も蒼司もそれぞれなにやら鬱屈を抱えていることがわかってくる。それは、拓斗の脚が動かなくなった原因の事故が関係していた……。

赤羽拓斗「カッコいいなと思うし、楽しそうだけど、さすがに……無理かな」
君にそんな顔をさせないために私(コンミス)がいる!!!
三上蒼司「聞いてくれる観客に一流も三流もあるかよ」
遊園地閉園に向けて観客を追い立てるリゾートホテルのマネージャーに、蒼司が啖呵を切る。

 夏休み、ノスタルジーに満ちた田舎の遊園地、幼なじみ男子二人。これらの爆エモ要素を揃えつつ、ストーリーはさらに「拓斗と蒼司の将来を決定的に変えた事故」の全貌をしだいに紐解いていく。蒼司が文化祭の吹奏楽部の催しに拓斗を誘った結果、舞台裏の大道具が子どもに向かって倒れるというハプニングが発生し、拓斗は子どもを守って負傷するのだ。この事故で脚を悪くした拓斗は、プロのバスケットボール選手となってNBAに行く夢を絶たれ絶望する。そして実力と自信に満ちていた演奏者だった蒼司もまた、罪悪感にすり潰されて音楽を拒絶するようになる。

三上蒼司「お前の未来を奪っておいて、俺だけ、夢を見たいだなんてそんなの……!」
蒼司自身も優秀なホルン奏者だったのだが……

 人生が一変したとも言える事故を経験した二人。だが蒼司は腫れ物扱いされていた入院中の拓斗を支え、拓斗はホルンをやめた蒼司を遊園地のアルバイトに誘う。そうしてコンミスとスターライトオーケストラに出会うまで、二人は前にも後ろにも進めずにいたのである。あたかも時を止めたかのように――。
 コンミスであるあなたは、この二人の時計の針を再び進ませる必要がある。彼らを音楽に向き合わせ、スターライトオーケストラに参加させるのだ。

9月10日までの期間限定イベント「間奏曲 金のリンゴは天に実る」を読んでくれ!!!

 本来ならば星奏学院から始めるべきキャラクター所感記事を日向南のふたりから始めた唯一の理由はこれである。拓斗&蒼司のふたりが気になったらいますぐ爆速でメインストーリーを読破して期間限定イベント「間奏曲 金のリンゴは天に実る」のイベントストーリーを解放してほしいのだ。先に紹介した5章を補完する内容のストーリーを読むことができる。

「間奏曲 金のリンゴは天に実る」「大人ぶってないで教えろ、拓斗。お前はなんの事故に遭ったんだ?」宮崎のフルーツパークから出演要請を受けたスタオケメンバーたち。下見のさなか、高所から落下したパークスタッフをかばって、蒼司が昏倒してしまう。目覚めた彼には、ここ数年の記憶がなく――。
記憶喪失は同人誌の鉄板ネタだと思っていたのに!!(号泣)

 蒼司が罪悪感で苦しみ抜いてきた様子をさんざん見てきた拓斗は、彼にフラッシュバックを起こしてほしくないため、自分の脚のケガが二度と治らないものであることを伝えない。一方で15歳相当の精神になってしまった蒼司は、二年間で拓斗がトロンボーンがうまくなっていることに気付き、焦りを感じる。

赤羽拓斗「『このままじゃ』、なんだ? 今の俺が不幸に見えるのか?」
自分が二年後の未来に来ていると思い込んでいる精神年齢15歳相当の蒼司は、過去を改変して拓斗の脚を治したいと言い出すが……

 ちなみに、イベントタイトルにある「金のリンゴ」とは、楽劇「ニーベルングの指環」に登場する黄金の林檎を指す。不老不死と若返りの象徴であり、それが「天に実る」ということは、神ならぬ人間の手には届かぬものであることを暗示していると言えるだろう。

赤羽拓斗「蒼司はずっと、俺のヒーローで、憧れの存在だったんだ。もちろん今も」
このコンビはお互いがお互いのヒーローなのだ

 すでにイベント期間が半分過ぎているのにこんな記事を出す自分が不甲斐なくもある。が、日向南コンビのほろ苦い青春、二人を見守るスタオケメンバーの温かな眼差し、そして未来への道筋を描いた名作ストーリーと言えるので、「日向南コンビに興味がある」あるいは「青春物に飢えている」オタクはぜひ「金のリンゴは天に実る」のイベントに挑戦してほしい。
 イベントの進め方については公式サイトに紹介があるのでこちらをご参照いただきたい。イベントストーリーを解放するのに必要なハピネスポイントは45,000pt。強いカードを持っていない新米コンミスでも、野良ゲストの力を借りればさほど難しくはないはずだ。

 日向南という名の青春と郷愁を、存分に浴びてくれ!!

※2023年2月18日追記
「間奏曲 金のリンゴは天に実る」イベントストーリーの感想をまとめた単独記事を書いたので、そちらもご参照いただきたい。


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