ズムスタのトラブルは約束された?

ズムスタ・アプロチ

きのうにつづいて、カープのチケット販売抽選券の配布問題。

今年は去年の失敗に学んで、カープ球団も配布にあたっては改善をはかっているようです。さすがにいつものように横柄をキメるレベルの話ではありませんから、どこかの首相のように「やってる感」だけは出しておきませんとね。

今回の『制度改革』。正直にいうと(ぶっちゃけ)改善というよりも、去年手抜きしたことを「新規対策」のように見せてみた、という方が正解でしょうか。

具体的に見ていく前に、去年はどうだったかおさらいしておきましょう。

 2019度 公式戦入場券販売整理券の抽選についてのお知らせ

3月1日(金)からの公式戦入場券窓口販売のため、抽選券の配布を行います。

抽選は3月1日(金)に窓口販売させていただく1300名様(10:00~販売開始)、3月2日(土)に窓口販売させていただく800名様(13:00~販売開始)の計2100名様の選出、および購入順を決定することを目的としております。

抽選券は2100枚を超えても下記抽選券配布時間内にご来場されたすべてのお客様に配布いたします。

詳細につきましては以下の通りとなりますので、ご確認いただきますようお願いいたします。

■抽選券配布日時

2月25日(月) 午前11:00(予定)~

※午前11:00までにご来場されたお客様に抽選券を配布いたします。

※抽選券は2100名を超えても、ご来場されたすべてのお客様に配布します。

 ※配布開始時間は当日の状況により早める場合がございます。

 ※上記期間以外での配布はいたしません。

と、こんな内容でした。
その結果が、これ。↓

「みんなに配ったら」


で、今年はというと…、このようになっています。

まず、前回も触れましたが、抽選券配布の日時を見直しています。
平日の配布、それもたった2時間ほどだったのを、日曜日の9時から16時までに変更しましたから7時間になりますか、混雑はいくぶん解消されそうです。
といっても、これだってやっとこ最低限の対応になったということで、感心するほどのことでもなさそうです。

さらに配布の手順も、前回の不手際に学んで事細かく決めています。
で、抽選券配布場所までの経路は次のようになりました。

(1) マツダ スタジアム正面ゲート前の広場に設ける専用入口からお入りください。
※専用入り口以外は閉鎖となります。
(2) 「最後尾プラカード」を目指して3塁側に進み、最後尾に並んでください。
(3) 3塁側入場券窓口付近に設置した「特設ゲート」で係員が左手の甲にスタンプを押した後、メインゲートに繋がる階段を使ってコンコースに上がっていただきます。
※「特設ゲート」ではスタンプを押す前にチェックし、すでにスタンプが押されていることが認められた場合は入場をお断りいたします。
(4) コンコース上では、係員の指示に従って配布場所まで進んでください。
(5) 抽選券配布後はJR側ゲートより退場していただきます。

これらもまさに「失敗に学んで」の対処といえそうです。

プロムナードを入口にした去年は、開門前から群衆が殺到してその行列はJ Rの踏切にまで伸びてしまい収集がつかなくなったので、今回は特設ゲートから整然とコンコースに導こうということのようです。
ただ「階段から」というのが気になりますね。(以前ズムスタ内であったらしい)落下とか将棋倒しとかのトラブルがなければいいのですが。

また「左手の甲にスタンプを押す」というのは、複数回入場する不埒ものをチエックするためらしいですが、大人しく群れてる子羊ちゃんにが烙印押されるようでもあり、あまりいい気はしませんね。

(4)に「係員の指示に従ってください」は、当たり前のことで、これは去年、球団サイドが係員をろくに配備もせずに混乱を招いたからのことで、「今年はスタッフをじゅうぶん配備しますので、その指示に従っていただけるようお願いいたします」が、親切な案内というものでしょう。

(5)で退場コースまで厳格に決めていて、今年は対応はバッチリ。
「去年みとうにJ Rにまで迷惑をかけするようなヘマはせんで!」と球団は胸を張ってふんぞりかえってでもいるのかもしれませんが、果たして守備は、じゃなかった首尾はいかがなりますことやら。

注意事項にあるように、今年は正面ゲートに設ける専用入口からの導入で、前日から敷地内は立ち入り禁止となるとか。
これは徹夜組の排除を狙ってのことなんでしょうが、「日時指定で現場で配布」する以上、彼らは並べる所に並ぶはずで、正面ゲート前、つまり球場の敷地外に溢れて景観を損なうばかりか、またしてもトラブルが発生するリスクは高そうで、混乱はすでに約束されているのかもしれません。

行列の末尾どころか、今年は先頭が入る前から混乱するのではないかと、取材はさておき、ハナから並ぶつもりはない私も、他人事ながら気を揉むばかりです。






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