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7月3日(日)

明け方、雨の音で目覚ます。
今週から雨がつづくという予報にあわてて起き出し、先日外したトマトの屋根がけする。
なんだか、いっぱしの農園主ではないか。笑

で、きょうの収穫。
トウモロコシがぼちぼちいけそう。
トマトもできがいいのだが、虫にやられているのがチラチラ。
早めに収穫するシクはなさそうだ。

昼を古い女の人と食べたあと、親父とリモート面会する。
きょうは虫眼鏡を用意していて、古い女の人の目の周りのシワがはっきり見えるとか、ぼくのヒゲが一本一本わかるとか、ご機嫌だ。
「そんなもの見なくてもいいのよ」と古い女の人にたしなめられても、「こういうのは、よく見ておかないとね」と意に介さず、会話もそっちのけだ。
虫眼鏡ごしにこちらを見つめている様が妙に可愛らしい。

面会すませてから、廿日市まで車をふっとばして丹田和宏さんの回顧展観る。
それなりのスペースに一堂に展示された丹田さんの作品に圧倒された。
絵画の魅力が展示される場所に左右されることをあらためて認識する。

それにしても、素晴らしい作品群。連綿と続いてきた絵画の歴史の淀んだ流れから隔絶して「丹田和宏の世界」に到達しえた画業に敬服。

かれを偲んで詠んだ俳句「ふふふふふ あはははははは さようなら」は戯れ句だったが、期せずしてそのまま丹田さんの画境をあらわしてもいたように思ったのは我田引水か。
情念が塗りたくらせた油絵の余分な刷毛をかれが排するようになったのと、定型の俳句の企図を無視した味わいが、通底していたように思ったのだ。





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