傷を負ったすべてのひとたちに。

今日とても暖かったので、皆さん春物そろそろ買わなきゃ…もしくは引っ張りださなきゃ…って思った人が多かったんじゃないかなって思います。
軽く羽織るものがあると、便利ですよね。スプリングコートまでいかないけど、トロリとした落ち感の着流しのようなカーディガンとか、カジュアルな方はパーカーとか。1枚すぐ手の届くところに置いてあると、いざと言う時安心しますね。
ところで本題、これはあくまでわたしの考えのもとのことなので「いや合わないわ~君とはいい酒が飲めそうにもないわ~」って方はブラウザバックを推奨します。
切っ掛けは、「パワハラ、セクハラ受けたことがありますか?」と結構気軽なノリで聞かれたことにここ半世紀で一番腹を立てたからです。
え??どんだけ腹が立ったのかって、 
そりゃ円を描いてマンドラゴラを隙間なく並べて真ん中にお前を置いてやろうか!ってくらい腹が立ちました。マンドラゴラわかんない人はググッてね。

んでまあ、

「俺(私)も昔、パワハワと呼ばれるものをやったことがある。あの時は云々~~~」とまるで反省しているかのように話すけど、そこに何故か誇らしげが覗くやついませんか


自分がやってしまった過ちを発言できることが褒められることかそうでないかとか、そんなことは二の次です。本当に反省している人や後悔している人はまず、「己のやってしまった事」を事細かに口に出したりはしない人が多いように思います。やらかしたことが取り返しのつかない事だと知っているからです。自分がどんなことをして誰かを傷付けて致命的な傷を負わせたのかをわかっている人は、「自分がこんなことをしてきた」を自慢げに口にはしないはずです。
本人は本当に反省しているのかもしれない。だけど、こういうことを語るやつの口調には必ず自慢や自尊心が滲んでいるように思います。
普通に考えても見てほしい。
自分が人に言えないくらいのいじめを誰かにしていたとして。
それが過ちだということに気づいたとして。決して修復しえない傷を残したのだと理解した。


「じゃあ大事な友達や恋人に、事細かにそれを説明したいか?」
したくないだろ 出来るわけないだろ?100%愛想つかされるぞ。

アパレル業界は昔、パワハラセクハラが確かに当たり前のように存在していた業界です。でもこれはアパレルに限ったことではないけれど。みんな多かれ少なかれ、きつい経験をしてきている人達が居るはずです。
その中には口に出したくない、もう思い出したくもない出来れば目を背けて、こころの一番繊細な場所について消えない傷を見ないようにして癒えるのを時間に任せている人達もいると思います。

だからね、パワハラ、セクハラ受けたことあります?とか。
自分はこんなことを部下にしてきました、なんてことを反省の体で武勇伝の如く語る人がいたら少しだけ考えてください。
相手の立場になって、相手の気持ちを慮って生きてみてください。


そしてちょこっとでもいいから、誰かに優しくなってください。


アパレル業界7年目の灰崎でした。



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