How far are you?
当時BUMPが大好きだった私は他クラスの男子の「俺、BUMP好きだよ」という言葉をねじ伏せるように、好きな曲を聞かれると周りはほぼ知らないセントエルモの火と答えていた。(一種の知ったかぶりによるマウントを取りたかっただけであったのかもしれないが。)
「セントエルモ」という言葉の意味を知ったのはいつだったろうか?なんとなくカタカナに引っ張られてか、その当時はまっていたドラクエの影響か、呪文みたいな名前だなぁと感じていた。実際は悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象のことで、そうは言われても物理や科学には無縁だった私にはなんとも理解して難いものだった。けれども、ギターのイントロから始まるあのメロディを聴くと、ピリッと空に光る青い光線が見えるような気がする。
どれくらい 離れているんだろう
このフレーズを聴くといつも好きな人のことを思い浮かべた。冬の夜、部活の帰り道1人自転車を漕ぎながら、彼は今何をしているのか…部屋で寛いでる?それとも勉強してるかな、もしかして偶然会ったりしないかななんて考えながらサビのHow far are you? と口ずさむ
BUMPの歌詞でよく出てくる「水筒」にクスッと笑えたり君と僕の関係について考えたり
付いてきたっていう馬鹿げた事実に価値などないけど
自分で自覚してそう言っている君は強いと思ったり
友達とギクシャクしたときにもこの曲は、「別々の呼吸をここまで読み合ってここまできたんだ」と言って人に合わせる事はやっぱり大変な事なんだと思わせてくれるし、それでも誰かに寄り添い合う事は必要だなという温かみも教えてくれる。ちょっと、しんどいけどたのしいってね。
しんどさはありながらもそれを楽しみながら君へ向かって前へ進む歌、とっても素敵だし私もこんな風に誰かを思って時には傷つきながらも追いかけて、歩んでいく日が来るのかなぁと思ったり思わなかったり
いつかLiveでこの曲を聴ける日が来ますように。
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