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#2 $KUJIトークン設計 【 Kujira 】 解説 #Terra #Defi

すいすいです。

今回はKujiraのガバナンストークンである、KUJIのトークン設計について解説していきます。

前回のKujiraの使い方の記事はこちら


Kujiraは現在すでに持続可能と思われる収益が発生しています。


持続可能な収益とは

これは人によって考え方が異なってくるとは思うのですが、

僕は新規のガバナンストークンの発行に頼らず、運営やユーザーに利益を発生させられることだと思っています。

現在のDefiではUniswapなどの一部のプロジェクトを除き、ほとんどが新規のトークン発行によってユーザーへインセンティブを与えています。

つまりほとんどのDefiプロジェクトのインセンティブは、

そのトークンを持っている全ての人達から少しずつお金を分けて貰って支払われていることと同じという訳です。


中にはPancakeやAlpacaのように、手数料などの収益からトークンをバイバック→バーンして、

バーンが発行量を上回っているプロジェクトもありますが、

まだその数は少なくユーザーが減るとすぐに新規発行量が上回ってしまします。


$KUJIの発行量

KUJIは発行上限が決まっていて、各種セールやIDOをしていた時の発行上限は150M $KUJIでした。

ちなみに運営保有分のKUJIと、各種セールやIDO時に発行されたKUJIは0.5~2年かけてアンロックされていくので、

これが現在のKUJIの新規発行分、つまり売り圧になります。

これがdocsに記載されているKUJI発行のグラフです。

お気づきだと思いますが、これを見るとステーキングリワードの割合が16.5%もあり、

インセンティブを新規発行に頼っている状態です。

Kujiraはこのリワードを不要と考えて2つ目のGovernでこのリワードのバーンを提案し、可決されました。

この提案によりStaking RewardsとAirdropsのプールに割り当てられていた31M $KUJIがバーンされ、総発行枚数が150M $KUJIから119M $KUJIになりました。


$KUJIホルダーへのインセンティブ

上記の解説でKUJIステーカーと、KUJI/USTのLPステーカーへの新規トークン発行が無くなったことは知って頂けたかと思います。

では現在どうやってステーカーへインセンティブを発生させているかというと、

KUJIの単体ステーカーへは前の記事で解説した清算時に発生する0.5%の手数料、aUSTからの収益。

LP提供者へは0.3%のスワップ時のfeeのみとなります。

はい。

少ないと思った方多いですよね。

しかし新規のトークン発行に頼らずに報酬を出しているので持続可能な尊い収益というわけです。

ちなみにこの報酬はブロックごとに支払われている訳ではなく、

清算資産の引き出しが発生して手数料が支払われた際に、ステーカーへ都度支払われます。

そしてこれに加えてaUSTからの収益もあります。

こちらの記事で解説しましたが、aUSTの利回りの内4.5%がKUJIステーカーへそのまま支払われます。

もし現在プールされている約57MのUSTの80%がaUSTになった場合、

予想される収益は年間約2052k USTとなり、現在のトークン価値で計算した時、上の画像のAPRに約21.1%が"プラス"されます。

そして下落相場でしか利益が出なかったKujiraで安定した利回りが得られればKujira参加者も増える可能性が高いので、

実際アップデートが終わればTVLが上がり、ステーク報酬も上がる可能性が高いと思っています。

以上の仕組みからKujiraはある程度安定的に収益を上げ続ける可能性が高いです。

そしてKUJIの発行上限は決まっています。

つまりKUJIの価格に関係なく、ステークしている割合を維持していれば、得られるステーク報酬の価値はある程度一定になります。

発行上限が決まっているので無限に希釈される心配もありません。

今まで多くののDefiだとガバナンストークンが値下がりするとそのままAPRが下がっていましたよね、Kujiraにそれは当てはまりません。


Kujiraチームの収益

じゃぁKujiraのチームの収益は?

ということですが、2年間かけてアンロックされるチーム割り当てのKUJIですね。

これは合計30M KUJIになるので総発行数の約25%になります。

想像ですが売ってしまうと無くなるので、これはチームが単体ステークやLP供給して上記した分配金を受け取っていくんだと思います。

気が向いた人はチームのウォレットを見つけて資金の動きを調べてみて下さい。


最後に

KUJIのトークン設計の優れているところは理解して頂けましたでしょうか。

爆裂APRのような派手さはありませんが、長い目で付き合えるプロジェクトだと思い紹介させて頂きました。

KUJIの購入を勧めることはしないですが、

aUSTの入札や清算された資産のオートリプールの機能を使うのにKUJIのステーキングが必要になるので、今後ユースケースも増えてきます。

そして新しいbアセット(bATOMやbSOL)への入札開始も予定されています。

実装されればロックされるaUSTが増えそうですよね。

つまりもうお分かりかと思います。

ロードマップにはマルチチェーンの対応もありますが、

まだまだ先の話のようで詳しい内容は公開されていません。

また大きな更新があったら解説を書こうと思います。

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ここまで読んで頂きありがとうございます。
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ではTerraでお待ちしてます!


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