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#1 レンディング清算プラットフォーム 【 Kujira 】 解説 #Terra #Defi

はじめまして、すいすいです。
今Terraで注目のプロジェクト、
KUJIRAの紹介と解説です。

Kujiraとは

KujiraはTerraのAnchorprotocolのロスカットが発生した際にその清算をユーザーが行う清算効率化botです。
AnchorではbLUNAやbETHを担保に資産価値の最大60%までUSTを借りられます。そこで担保の資産価値が下がって借入率が60%を超えるとロスカット(清算)が発生するわけです。
今までのレンディングだと清算が発生すると、ほとんどの場合そのまま残りの40%を失いました。ここのあたりは僕は詳しくなくて、Kuwadaさんが解説してくれています。

2022/1/22クリプト界隈は大きな下落があり、多くの人のレンディングポジションが精算されました。しかしAnchorでUSTを借りていた人達のほとんどは、ロスカット時に1%~6%の損失しか出ませんでした(僕の観測範囲です)。
それはAnchorの清算をKujiraに資金を預けているユーザーによって実行されていたからです。

KujiraでのAnchorの清算はbit方式で行われていて、0%~30%の任意のプレミアムレートで入札出来ます。
清算が発生するとプレミアムの低いプールの資金から優先して清算を実行していきます。
例えば僕がbLUNAのプレイミアム5%のプールに10000USTを入札して清算が実行された場合、僕は市場価格よりも5%安く10500UST分のbLUNAを買うことが出来て、清算された方も本来40%の損失が出るはずだったところが5%の損失で済みます。僕は10500UST分のbLUNAをUSTにスワップして再プールし、また次の清算を待つというわけです。

Kujiraは清算される方する方、両方に利益をもたらします。


入札の仕方

KujiraのUIは独特で、簡単で分かりやすいのですが今までのDefiで見たことのない形をしています。僕は最初訳が分からずページを閉じました。



入札するアセットを選択します。
クリックするとプルダウンで選択できます。


プレミアム%を設定します。直接入力か、棒グラフをクリックしてもその棒グラフのところのプレミアムが自動で入力されます。



入札に使用するアセットを選択し、
入札するUST、aUSTの枚数を指定します。
USTかaUSTが選択できます。
aUSTは現在APY19.5%で価格が上がるので、オススメはaUSTです。


手数料に関する注意書きに同意し、
青いボタンをクリックしてトランザクションを通します。

aUSTで入札した場合は、パラメータの設定があります。
こちらの記事で解説したいます。


下にスクロールするとMy Bidsが見えます。
USTで入札した場合、
今赤くなっているとこが最初はグレーで表示されていると思います。

入札を完了させるにはこれをアクテイブ化する必要があるのですが、清算→即入札の連投を防ぐために10分の待機時間が発生します。
10分後グレーの文字がが青くなりActiveと表示されますので、クリックしてもう一度トランザクションを通します。

表示が④のところのように赤くなればOkです。

これで入札完了になります。
ちなみに棒グラフの上に伸びてる青いバーはそのプレミアム%に入札されているUSTの枚数で、下に伸びてる赤いバーはそのプールが0になった回数です。マウスのカーソルを合わせると表示されます。



清算が発生したら

Withdrawするだけです。


緑のWithdrawボタンを押すのですが注意が必要です。
Withdraw feeという表示があるのですが、現在これは引き出し資産に対して1%が発生します(公式画像のは古いので2%になってます)。
このfeeはガバナンストークンのKUJIで支払うことが出来て、KUJIで支払った場合feeは0.5%です。KUJIで支払うには引き出し可能資産がある場合、①の部分にチェックボックスが表示されるのでチェックを入れればOkです。
KUJIの購入はこちら
Kujiraへの手数料とは別に、Kujiraでは見えないのですが清算発生時にAnchorへ1%の手数料が発生しています。つまり儲けを出すには最低2%以上のプールへ入札する必要があります。現在1%以下のプールに入札がありますが、仕組みを理解していない人か、急落時に担保を買い増ししたい人のどちらかかだと思います。


どれくらい儲かるの?

Kujiraでの収益は完全に相場に左右されて、ロスカットが発生しないと収益が上がらないので単純に計算することが出来ないのですが、私がKujiraを使って約2か月で大体35%の利益が出ています。急落時に連投して収益率を高めていたので体力は使いましたが、ステーブルでこの運用利益率は魅力的ですよね。

当然リスクもあります。5%で清算を実行できても、Kujiraを見てなくて清算に気が付かずにさらにそこからbLUNAやbETH5%値下がりした場合、手数料分の負けです。さらに下がってたらどんどん損をします。僕は価格アラートをつけて急落時にスマホで通知が鳴るようにしてます。
収益率は下がりますがリスクを下げるコツとしては、4%~7%のプレミアムに分散して入札したりとかが有効かなと思います。ただしこの方法も放置は禁物です。
清算があった場合ツイートしてくれるbotがあるのでフォローしておくことをお勧めします。
https://twitter.com/DaleMailWhale

ただしこれについてですが、今後(まだ先)のアップデートで自動化が予定されています。どういうことかというと、5%のプールで清算が発生したbアセットを自動でUSTにスワップして、また5%のプレミアムにリプールするというものです。これが実装されれば上記で上げたリスクはかなり軽減されると思います。

さらに近日行われるアップデートでKUJIをステークすることによって、aUSTでの入札も出来るようになります。ステークしてるKUJIの量に応じて預けられるaUSTが増えて、5000KUJIで無制限となります。aUSTとはAnchorでUSTを預けることで発行できる、現在のところAPY19.5%で価値が上昇していくトークンです。これが実装されると今まで下落相場でしか利益が発生しなかったKujiraで安定した収益が得られます。aUSTの入札では利回りの4.5%が手数料です。なので実際に僕たちが得られるのは15%ということになります。


2022/2/7追記

Kujiraのプレミアムダッシュボード実装により今までの利回りが簡単に分かるようになりました。
私の場合はAPY172%、これに追加でaUSTの利回り15%が加算されます。
ステーブル単体の運用利回りとして圧倒的な成績です。

次回

次回はKUJIのトケノミクスを解説していきます。
Kujiraが魅力的なのは実はこのトケノミクスで、上記した1%の引き出し手数料と4.5%のaUSTの手数料、これが直接運営の懐に入らないということです。
先に少し話すと、KujiraはaUST実装前の今日すでに持続可能な収益を上げています。普通のDefiプロジェクトのようにガバナンストークンをどんどん発行して収益を維持しているわけではないのです。
※$KUJIの購入を勧めているわけではありません。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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