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後悔しないための救命講習!

今日、微力でしたが迅速な指示と行動が取れたこと、過去の教訓が活かされたこと、そして、その事はみなさんがシェアすべき大事なことですので記します。

本日グロッサリーで買い物した帰り、建設中のビルの前で歩道が通行止めのため警備員さんの誘導で車道の一車線にコーンとバーで作った仮設歩道を進んでいました。手前に一人、奥にもう一人の警備員さんがいました。歩道の方に戻る途中、奥に立っていた警備員さんが、そのままバッタリ倒れました。慌てて手前にいた警備員さんと駆けつけると、彼は既に道路上で転がったまま痙攣しています。

手前にいた警備員さんもどうしていいか咄嗟にアワアワされていましたが、私はこんな時のために救命講習を受けいたのが活かされました。ひとまず、「胸が膨らんでいるかを見て呼吸をしているか確認して!!」と伝えて、乗っていた自転車をすっ飛ばして、一番近くにあるAED設置場所の銀行に行ってAEDを借りて即座にもどりました。赤信号を渡ったので1分はかかったかもしれませんが、3分もかからずにAEDを持ち寄れました。

幸い(なのかな?)倒れた警備員さんは、意識を取り戻し、痙攣はありましたけど、体を起こしていましたので、AEDを使う必要、胸骨圧迫の心臓マッサージも不要そうでした。(という素人たちの現場判断)

しかし、心配して集まってきたおじさん、おばさんも、「大丈夫なの」「君はこの辺は詳しいのかね?」とか、救急シーンにそぐわない声掛けばかり、ようやくおじさんが「救急車呼びなさい」と急かし、警備員さんが建設会社の人に報告し、ようやくそこで、建設会社の人が119番に連絡。この間も1分はあったかもしれません。

そして、東京で救急車を呼んだ人はご存知でしょうが、「まだかな?まだかな?」と待つこと長い時間。場所的に池袋消防署まで自転車ですっ飛ばしても5分でいける距離でしたが、5分程度では来ません。そもそも池袋署の救急車が待機状態だったかも不明です。ようやく救急車も到着したので、私はAEDを返却しに戻って救急隊員にまかせることにしました。

過去の後悔からの講習受講

私が消防署の救命講習を受けたのは所属している東京商工会議所の研修としてでした。しかし、動機は古く会社員時代に遡ります。

私の仕事の師匠の一人と言っていい亡き上司と、20代後半の私はクライアントの会社に打ち合わせに行っていました。上司が元々心臓の持病持ちというのは知っていましたが、「そうなんだ……」程度の認識でした。上司はロビーの方に出ていき、打ち合わせの部屋は私とクライアントの人たちが残って話していました。

と、いきなり飛び込んで来た別会社の営業の人が「大変だっ!!●●さん(上司)が倒れている!!」と。みんな慌てて外に出たら、上司が床に転がって苦しがっています。私は、顧客の部長さんに「救急車呼びましょうか?」とすぐ聞いたけど、部長さんが「いや、まて」と。で、大のオトナたち数人が、苦しんでいる上司を取り囲んで何も出来なかったのです。唯一出来たことがネクタイを緩めたこと。

幸い、その時の上司は息を吹き返し、周囲を心配させましたが、事なきを得ました。(私がその会社から独立して数年後に突然亡くなられたようです)ニトロを朝飲むのを忘れて発作が出たと帰り際で聞きました。しかし、師匠筋の上司が心臓発作で目の前で倒れたのに、誰も何もできなかった。(後ほどニトロをどこに入れているかは聞きました)また、本日の警備員さんが建設会社の方に報告して、建設会社の方が救急車を呼んだように、私も当時の顧客の部長に救急車を呼ぶか判断を仰ぎ、人(得意先)の判断を待つような緊急事態でも上下関係みたいな指示待ちをしてしまった事も反省点でした。

その後、2回、ウチの前の幹線道路を走っている時、交通事故で人が倒れているシーンを見ましたが、何もできず救急も呼んでいたようなので、立ち去るしかできませんでした。通りかかった女性もびっくりするだけのリアクション、あるいは野次馬的に心配して取り囲む人々というだけで、必要な事を咄嗟に判断して行動できている人は皆無でした。

だから、私には救命講習が必要だったのです。すぐに動くために。

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↑認定年月日から3年なので再講習は必要でしたね……(^_^;) 受けてきます。(コロナで1年延長みたいですけど)

AEDがどこにあるかを知るために!

さて、なぜ私がAEDを持って3分もかからずに戻ってこれたのでしょう?もちろん自宅近所というのもあったのですが、近隣のAEDの設置場所をすべて頭に入れていました。公共施設、駅、銀行、学校、民間の会社でもあるケースもあります。

私の商工会議所豊島支部青年部の仲間の池田ゆういち区議が、この分野でものすごく尽力して救命のアプリ普及を勧められています。当時はガラケーで登録できなかったのですが、今は登録できるので私も登録しました。

Coaido119というアプリです。是非アプリをインストールしてください。その場から近くのAED設置場所がマップに表示されていますし、SOSの発信も可能です。登録した救命資格者に連絡が届きます。訓練モードで予行演習も可能です。

池田ゆういち区議のCoaido119ブログ記事

誰もが、人が突然目の前で倒れられたら、びっくりして、「大変だ、なんとかしないと!」とは思うでしょう。しかし、アワアワしているか、結局「大丈夫?」と遠巻きの野次馬から声をかけるだけか、呼吸の確認の指示をして必要な機材を取りに走り、必要なら心臓マッサージをするか、それは脳内妄想だけでは無理です。

私も救命研修で習ったから「呼吸は口元でなく、胸やお腹の膨らみ」と理解していたし、心肺停止ならAED、心臓マッサージと頭に入っているから動けたわけです。一人でも、こういう救命シーンで動ける人が増えて欲しい、そう思います。なぜなら倒れた人の蘇生は数分の間の処置が左右するケースがあるからです。救命講習はお近くの消防署にお問い合わせください。

東京都の救命講習



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