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アルバート衣装のあれこれ⑥(最終回)【西出】

関西で活動する劇団「彗星マジック」の衣装担当、西出奈々です。

先日上演した
彗星マジックプロデュース公演"ギフト"
「アルバート、はなして」の衣装について
あれやこれや書いております。

今回は6回目!

前回の記事はこちら↓

<服の価格>


【ベスト(裏地無し)を製作するのに6時間かかる】


「アルバート(青年期~)」のベストを製作したとき、
6時間かかったんですね。

襟付きとはいえ
デザインも割と簡易的なもの。

手際よく作業は進んでたと思うし、
西出あるあるの「裏表/上下を間違えて縫い合わせてしまう」もありませんでした。

いやあ、よくやっちゃうんです。

で、
布を切る時はロータリーカッターでスーっと。
コツはいるけど慣れればハサミより早い。

布の端はロックミシンでダーっと。
布を切り揃えながらほつれ止めのかがり縫いをしてくれるミシンです。

そんなにもたもたしてない、はず。

もし裏地も付けるとなったら
同じものをもう一つ製作するみたいなもんなので
もっと時間かかる。

ボタン穴も作ることになったら、
基本ミシン任せではあるけど
もうちょい時間かかる。

なので、一人の人間が作った服を販売するとしたら工賃だけでも原価けっこうするものだと思うんです

でも割と安く買えちゃったりするじゃないですか、
新品の服。

それが実現できるのは
作業の効率化を追求した結果だったり
機械ができることが増えてるおかげだったり
単純にスピードが上がったり
なんかすごい革命的発明があったり

するんだろうなあって。

よくわかんないけど
すごいなあって思うんです。

そんなに安くできるんだ、すごいなって。

だから、
すごいことがあった結果の安価化であってほしい。

決して
人間の技術が安く買い叩かれている結果であってほしくないなって。
もしそうだったとしたら悲しいなって思うんですよね。

まあ、そんなオチもないお話でした。



さて、ここからは本番に使用した衣装についてお話していきます。
ベルトや靴などの服飾品や
インナーなどは省略しています!

役者さんの個人画像はありません。
個人エピソードなども書いていません。

(あ、米山のお話ちょっと書きました)

ほぼ衣装のお話です!

▲世界観注意▲
「アルバート、はなして」では
過去作品(全く違うお話)で使用した衣装とかも
着てもらったりしています。

詳細を聞くとなんか冷めちゃう恐れもありますので
ご注意ください!

初演、再演という言葉が出てきますが
※初演=「アルバート、はなして(2013年)」
※再演=「アルバート、はなして(2020年)」です!

ではいきますよー!

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