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世の中の選択肢を増やしていくために、古き良きメーカーのブランド開発を手伝ったりしている話

こんにちは、ホテルプロデューサーの龍崎です。

この間、こんなツイートをしたところ多くの方々からお仕事のご依頼やご相談をいただき、めちゃありがたいです・・・

今までホテル業をやっていることをメインで発信していたので、ホテル以外のこともしていることをあまりお話しする機会がなく、少し意外に思われることもあるのですが、実は最近はホテルに限らず様々な業種でブランド開発などを行なっています。

そもそも、私がホテルを始めたきっかけ自体が「旅行がめっちゃ好き!」とか「ホテル業界に憧れてる!!」とか「理想の宿を作りたい!!」とかじゃなくて。

自分が幼い頃に色々な宿(ビジネスホテルブーム全盛期だったので主にそういう類の量産型の宿)に泊まった経験から、選択肢の数自体はたくさんあれど、質的な違いが全然感じられなくて、選んでいるようで選べていない、と感じていたのです。お気に入りのブランドの服を買ったり好きなアーティストのCDを買うような積極的な消費選択ではなくて、「まあこれでいっか」というような消極的な消費選択をするしかなかったことに不満を持ち、たまたま身の回りで「選択肢がない」と感じる機会が多かったのがホテルだったから、というのがホテルを始めたきっかけです。

自分らしい選択をすることって、自分のアイデンティティを彫り出していく大切な行為だと思っていて、なので選択肢があるようでない業界に、新しい選択肢が生まれるきっかけをもたらすプロダクトやサービスを作りたい、というのが私たちの軸にあるのです。

そういった経緯から、最近は古き良きメーカーのブランド開発や商品開発を手伝う機会がとても増えています。メーカーさんの既存のお客様とはまた別の方々をターゲットに、新しいブランドを作り、新しい生活提案をしていく。それと同時に、ただ単に商品開発をするだけでなく、ECでの販売強化とかSNSでの発信とか在庫管理とか実務周りもサポートしていく、というのが最近のパッケージメニューです。

ただ、ブランドによっては、私たちがやっていると明かさないほうがいいと思われるものも中にはあって。

今日は、そんな社外秘のプロジェクトについてお話ししたいと思います。


4/29に以下の記事の中で触れたジュエリー企画開発のプロジェクトが、いよいよお披露目に近づいてきましたので、ホテル経営企画室の読者の皆さん限定で、メーカーの課題感からブランドに哲学を吹き込み、実装していくまでのプロセスを紹介していきたいと思います。

まずは簡単におさらいから。

最近はホテルから離れてL&GのIP構築・ブランド形成・商品開発・PRなどのノウハウを活用して、ジュエリーの開発を極秘で行なっています。実は、このプロジェクトに関してはL&Gや龍崎が手がけている、という情報は一切表に出さずにやっていこうと思っていますので、残念ながらビジュアルやブランド名なども非公開とさせてください(ごめんなさい!でも親しい友達とかにも言わない予定なのです)。

極秘で行う理由として、このブランドを通じていわゆるアクセサリーではなく、本物の宝石を使って製造された宝飾品としてのジュエリーを販売して行くので、単価も¥70,000-みたいな価格帯になる予定です。従って、HOTEL SHE,などの客層や予算感とは乖離があることや、かつ知覚稀少性が非常に重要になることから、完全にブランドが交わらない形で展開したいと考えています。

ーー4/29公開「どのように『ホテルをオンラインに引っ越し』してビジネスを続けるのか?その全貌を語ります。《コンテンツ事業編》」より

1. プロジェクトの背景

きっかけは、HOTEL SHE, KYOTOに務める田中幹人(Mickey)からの提案。今回提携させていただくジュエリー製造企業様が彼の以前からの知人で、ジュエリーの構造に関する特許を持っているなど、品質や技術力が非常に高い方々。ただ、販売促進に関して課題があるとのことで、L&Gと組むことで「さらにマーケティングを強化していきたい」という先方のご意向を踏まえて、ブランドの形成やシーン開拓、またクリエイティブ展開などにまだまだポテンシャルがあると感じ、L&Gとしてお手伝いさせていただく運びとなりました。

キラー商材は、


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