どのように『ホテルをオンラインに引っ越し』してビジネスを続けるのか?その全貌を語ります。《キュレーション事業編》
こんにちは、ホテルプロデューサーの龍崎翔子です。
私が、日々のホテル経営に思いを巡らす連載マガジン『ホテル経営企画室』へようこそ。
前々回途中までだった、ホテルをオンラインに引っ越して今後展開していく予定の事業について、引き続き整理していこうと思います。
コンテンツ事業についてお話しした前回の記事はこちら・・・!!
キュレーション事業
私たちは、ホテルとはメディアだと思っています。雑誌(写真とテキスト)やテレビ(映像と音声)を通じて未知の情報や価値観、文化を受容するように、ホテルとは衣食住遊学を通じて、五感を通じて新たなライフスタイルを試着し、受け入れることができるメディアだと思うのです。その信念を軸に、たとえリアルのホテルが休業しているからといって私たちの営みの足を止めることなく、オンラインメディアを通じてHOTEL SHE,の世界を世の中に発信していきます。
収益事業としては難易度がありますが、HOTEL SHE,がHOTEL SHE,であるために、ある程度の事業性を担保しながらいつか営業する日が来るまでゲストとのコミュニケーションを行なっていくことがメインミッションとなる事業領域です。
▽ライフスタイルメディア『HOTEL SOMEWHERE』
休業中のL&Gの全事業のメインプラットフォームとなるのがこの『HOTEL SOMEWHERE』です。端的に言えば、世の中に新しい選択肢を発信するためのライフスタイルメディアであると言えるでしょう。私たちはもともとホテルというリアル空間を通じてメディアをやることに面白さを感じていたのですが、このような状況下ではオンラインメディアで展開することも意義あることだと思うのです。
現在読んでいただいているこのnoteアカウントが一番見られている媒体になっているかと思いますが、実はメディアミックスで展開しています。
①note
現在フォロワー12000名、月間PV135000。大変ありがたいことに、ホテルや旅、カルチャーを愛する多くの方々にご愛読いただいています。
コンテンツとしては主に
(1)L&GやHOTEL SHE,について
会社の最新情報をまとめたプレスリリース関係や、経営の舞台裏をこっそりお見せする有料マガジン『ホテル経営企画室』、スタッフの日常を綴ったマガジン『"SOMEWHERE" STAFF DIARY』...他
(2)ホテル・観光業界について
ホテル業界の様々な気鋭の経営者・プロデューサーたちのお話を龍崎翔子が対談形式で伺うマガジン『ニュ〜ウェ〜ブホテル学概論』...他
(3)旅やライフスタイルについて
各界のホテルラバーやL&G関係者が心に残っているホテルの思い出を綴るエッセイ連載『なくならないでほしいホテル』、様々な街のおすすめスポットをgoogle mapにまとめた連載『あの街のgoogleマップ』、いつか読みたいと思いながら読めていない愛しい積ん読たちを紹介するマガジン『湯河原積ん読倶楽部』...他
の3軸があり、いわゆるオウンドメディアより心なしかtoBを意識している側面があります。思うような収益事業展開ができないウィズコロナ期間において、何においても情報発信が重要になってくるため、1日1本程度の比較的ハイペースで記事を投稿しています。
ちなみに、LINE@もやっています...登録する人いるのか?と思いつつ、可愛いので愛でています。ぜひこちらから登録してね!!!
②instagram
今まで私たちのホテルの情報発信の拠点となっていたinstagramは期間限定で『HOTEL SOMEWHERE』仕様に。休業期間のためホテルの写真を撮影できないので、ブランドとしてのメッセージをアーティストとコラボして発信しています。
この投稿は台湾の複合文化施設『ponding』とコラボレーションしたオンラインギャラリー『旅するギャラリー』で、台湾のイラストレーター紅林 Hori b. Goode(ホリーさん)とコラボしていただいた時に描いていただいたイラスト。『THE BEST IS YET TO COME(いずれ素敵な時間がやってくる)』というメッセージを伝えています。
また、最近新たに始めたのはインスタライブ企画『SHE, SIDE TALK / 真夜中のテキト〜企画会議』。毎週土日の深夜23:00から、L&Gのメイツが脱線しまくりCM入りまくりのゆるゆる企画会議をコラボ配信で行っています。なんと初回は8000人もの方が見てくださいました、、、
▲とにかくジャケが可愛い(イラスト:辰巳菜穂)
▲脱線してこのみんの牧場時代の話で60分が終わってしまう
この企画をやっている理由として、自分たちのサービスの裏話を話したり、ざっくばらんに相談しつつ、視聴者の方のコメントや意見、アイディアをいただくことでファンの方と、一緒に物作りをしていく感覚を築き上げていきたいというのがひとつ。
そして、もうひとつとしては、今までホテル空間にはあまり落とし込むことができなかったブランドとしての価値観を伝えたいという思いがあります。例えば、地方都市間格差やガールズエンパワメントから環境問題や生命倫理まで、カジュアルな雑談の中でL&Gを作り上げている思想や空気感を感じていただき、少しでも考えるきっかけになっていただければと思っています。
そういう話って普通ビジネス系メディアの記事やドキュメンタリー番組とかで取り上げられることが多いと思うので、ガールズトークの中にラフに織り込んでいくのが面白いと思うんですよね。
③楽天ROOM
私たちのホテルはライフスタイル提案をするメディアである、という理念そのままに、こんなアイテムあったら生活がもっと素敵になるんじゃない?という発信をできるSNS『楽天ROOM』を新たに始めました。
楽天ROOMを知らない方に説明させていただくと、楽天市場で販売されている商品をpick upして紹介することができるサービスで、自分のアカウント経由で売れた商品は2%〜8%程度のキックバックをもらえる仕組みになっています。言うなれば、アフィ機能付きお買い物SNS。
未経験から手探り状態で始めたのですが、instagramで告知したりしているうちに楽天ROOMの運営の方の目に留めていただき、ありがたいことにオススメのアカウントとしてアプリで紹介していただることに・・・
初月のHOTEL SOMEWHERE経由の売上が
なんと
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