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ホテル運営のニュースタンダードを掲げて、HOTEL SHE, の営業を再開します

こんにちは、ホテルプロデューサーの龍崎翔子です。

私が、日々のホテル経営に思いを巡らす連載マガジン『ホテル経営企画室』へようこそ。

感染の収束にはまだ至っておらず第二波、第三波への不安は以前残るものの、緊急事態宣言の解除を受けて私たちの経営するHOTEL SHE, KYOTO、HOTEL SHE, OSAKA、THE RYOKAN TOKYO YUGAWARAの営業を再開する運びとなりました。今までいただきました多くの方の応援やご支援に心から感謝申し上げます。

感染拡大当初は、あえて悲観的な未来予測(今後数年にわたって感染拡大との戦いが続き、観光業は低迷する)をしており、今回の営業再開は予想以上に早く漕ぎ着けることができたということで、経済維持の意思決定をしてくださった行政関係者には大変ありがたく思っております。一方で、現時点では開放感が広がっているものの、感染の不安が無くなっているわけではなく、依然観光業には厳しい状況であると認識しています。そのような保守的な観点をもち、リスクヘッジをしながら今後も経営を続けていかないといけません。


今回の営業再開に際して、自分の中で3つのポリシーを持って取り組みたいと考えています。


①安心して旅行するためのよすがを整備すること

現在の観光業の状況は、正直あまりよくないと思っています。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、県外ナンバーの車は煽られ、観光地に集まる人々には地元民から冷たい視線が注がれ、旅行をしたとSNSで言おうものなら自粛警察からの厳しい糾弾が待ち受けています。

仲のいいホテルさんに話を伺うと、温泉地やリゾート地をはじめ、この週末でちらほらと客足が戻ってきているようではあるのですが、依然「旅行したよ!」と声を大にしている人を見かけることはあまりないことから、皆こっそりと旅行をしているのではないかと予想されます。

現在はリベンジ消費が盛り上がり始めているタイミングですので一旦はいいかもしれませんが、全体的に腰が重い風潮が続いてしまうとリベンジ消費が落ち着いたタイミングでまた観光業には厳しい状況に陥ってしまいます。特に、お盆明けの秋口〜来春まではそもそも日本全体が閑散期なので、ダブルコンボを食らってしまう可能性もあります。

この状況下で、旅行客が堂々と旅行に行くための、またホテルや観光地が堂々と営業し、集客するための免罪符を作ってあげることが何より重要だと考えています。

つまり、

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