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取材をお受けさせていただく前に

この記事はメディア・プレス関係者の方々を読者として想定しているものです。何卒予めご了承くださいませ。

この度は未来に泊まれる宿泊券およびホテルシェルターにご興味をお持ちいただきまして本当にありがとうございます。私たちが提供しておりますサービスを必要としている方々にお届けできますよう、ぜひお力をお借りできますと幸いでございます。

現在ありがたいことに多くのメディア様から取材のご依頼をいただいております。取材をお受けするにあたり、最新の情報や、よくいただく質問などをこちらのnoteにまとめさせていただいております。ぜひこちらをご覧いただいた上で、取材とさせていただけますと大変ありがたく思っております。何卒よろしくお願いいたします。


まずこちらの記事をご覧ください

ご取材をいただく前に、ぜひ目的に応じてこちらの記事をご覧ください。担当者の思いやプロジェクト発足に至った経緯などが記載されております。

▼未来に泊まれる宿泊券

まずは公式サイトをご覧ください。

よろしければ、リリースや思いを綴ったnoteもご覧ください。

▼ホテルシェルター

まずは公式サイトをご覧ください。

よろしければ、関係者の思いを綴った記事もご覧ください。

有料で読めない、、、という方は広報までご連絡ください。


よくいただく質問とその回答

取材をお受けしている際に、多くの記者・ライターの方から寄せられた質問の回答を記載させていただきます。皆様の貴重なお時間を活用できますよう、これらをご覧いただいた上でご質問いただくなど、お役立ていただけますと幸いでございます。

宿泊業界は今どのような状況ですか?
基本的に観光業が完全に停滞しているため、元々の人気・不人気に関わらずホテル業界全体が厳しい状況に立たされています。資金力のあるホテルは休業をしているところが多く、その余裕がないところは現在も営業を続けざるを得なくなっているような印象を受けています。1月・2月頃から廃業するホテルもちらほらありましたが、事態の深刻化を受けて今までかなり人気があったホテルも事業撤退を決意するところが増えています。また、4月以降に開業予定だったホテルの多くは開業の延期を余儀無くされています。

L&Gグローバルビジネスが休業に至った経緯は?
有難いことに、弊社の施設では3月下旬までたくさんのお客様にご宿泊いただいており、売上が昨年を上回る月すらありました。顕著に影響が出始めたのはロックダウンがささやかれだした3月末からで、桜のシーズンにも関わらず稼働が例年の50%程度となってしまいました。もちろん、営業を続けるという選択肢はなかった訳ではないのですが、状況が善転するとは思えず、従業員とゲストの安全を守るために3/30に休業を決意し、4/5から全店舗休業しています。現在は6月の営業再開に向けて準備を進めています。

未来に泊まれる宿泊券を立ち上げようと思ったきっかけは何ですか?
もともと私たちのホテルではギフト用にホテル宿泊券をグッズとしてECで販売しており、ありがたいことに以前から多くのゲストが購入してくださっていました。私たちの休業が決まった時、同じように多くのホテルが休業あるいは営業縮小を余儀無くされているだろうと思い、そういった方々にも資金調達のお役に立てていただければと思い、CHILLNN CTOの永田諒が発案・開発しました。

着想してからリリースするまでどのくらいの時間をかけましたか?
3月末頃に着想し、1週間の実装期間を経て、4/7にリリースしました。ベースとなるサービス(ホテルの予約プラットフォーム『CHILLNN』)自体は2019年の4月からずっと開発しており、ちょうどリリースする矢先の緊急事態宣言だったため、一部機能を切り出す形で『未来に泊まれる宿泊券』を作ったことで迅速なサービスリリースが可能となりました。

宿泊施設側のCHILLNN/未来に泊まれる宿泊券の利用メリットは何ですか?

・完全事前決済によるキャッシュフローの確保
・業界最安クラスの手数料(1%+決済手数料のみ)
・宿泊券の販売に最適化されたUI/UX
・宿泊券を買ったあと、シームレスに予約できるため運用が楽(通常、チケットの発送や電話/メールでの宿泊予約、チェックイン現場でのキャッシュバックなど運用面がやや煩雑になるケースが多いです)
・30秒で登録、1時間で販売開始が可能
・ホテル同士の連携による強力なPR力
・応援消費の喚起に適切な、SNSを通した共感型、拡散型の訴求を前提としたUI/UX

などが挙げられます。
「未来に泊まれる宿泊券」は、CHILLNNの一部機能を拡張し、今の状況に対応する目的で作ったサービスです。そもそもCHILLNNは「予約プラットフォームとホテルの権力の不均衡」という宿泊業界が抱える課題を解決するために独自開発したもので、ホテルが宿泊者に対して直接マーケティングできることを想定したサービスであるため、今回のチケット単体でのマネタイズは考えておらず、非常に安く機能を提供させていただいております。導入施設様に関しては、ぜひとも宿泊機能をあわせて使っていただけたら幸いです。
以下に、システムの機能面の優位性を説明した弊社CTO永田の記事を添付しておきます。

ゲストが宿泊券を買うメリットは何ですか?

・なくなって欲しくないと思っている宿泊施設を応援することができる
・(宿泊施設様によって)割引や特典などのサービスを受けることができる

といった点が挙げられます。実際、未来に泊まれる宿泊券の導入に踏み切る施設の中には、お客様から『宿泊券売ってないの?こういうサービスがあるから使ってよ』というお声があったからだと教えてくださったことも無数にありました。

ゲストが宿泊券を買った後、宿泊施設が倒産した場合はどうなりますか?
宿泊施設が閉業・事業撤退をされる際にはお客様の宿泊券を債務として払い戻さなくてはならないという利用規約になっております。また、個別のお客様の返金対応は宿泊施設とお客様の間で行われます。

宿泊券はどのくらい売れていますか?
宿泊施設様のSNS・メルマガなどでの呼びかけなどにもよりますが、多い施設様ですと2週間で300万円分以上売り上げております。また、SNSでインフルエンサーの方が紹介してくれたりした日などは特によく売れているという印象があります。

どのような施設が宿泊券を販売していますか?
ラグジュアリーホテルからゲストハウスまで、日本全国200軒以上の施設が販売をしてくださっており、同業種ではトップシェアとなっています。詳しくは、未来に泊まれる宿泊券の公式サイトをご覧ください。


実際に利用している施設からはどのような声が上がっていますか?
様々な施設様から以下のようなお声をいただいております。

瀬戸内リトリート青凪
「今や数ある未来の宿泊券の中でも、どこよりも早くスピード感を持って短期間の内にこの素晴らしいプラットフォームを創りあげたCHILLNNの行動とビジョンに共感し、参画を決めました。スピードはもちろんのこと、ラグジュアリー系がメインの弊社グループのお客様にも響くCHILLNNのデザイン性も素晴らしく、リピーターのお客様をはじめ、新規のお客様からも好評を得ています」
柳川藩主立花邸 御花
「御屋敷を構えて300年。そして国指定名勝でありながら旅館を営んでいる御花ですが、情報発信に対する課題が長年ありました。その上コロナウィルスによって休業を余儀なくされました。そんな時に『未来に泊まれる宿泊券』に出会えたことで、感受性豊かなお客様が求めていることは何だろう?と社内議論のきっかけになり、今までにない視点でのプラン提示ができました。新たなお客様層へアプローチもでき、とても嬉しい効果です」
野沢温泉 村のホテル住吉屋
「類似のサービスがある中で、CHILLNNの『未来に泊まれる宿泊券』を選んだ理由はサービスの開発・運営をホテルや旅館を運営している会社が行っているからでした。販売開始した初日から宿泊券が売れたのは驚きましたし、今まで利用してくださってきた常連の方が購入してくださり、改めてお得意さまの存在がありがたいと認識できました」

PRなどはどのように行なっていますか?
基本的にはSNS(Twitternote)などでの発信を中心としつつ、特別にご参画いただきたい施設様には直接お誘いのご連絡をさせていただいております。また、現在は他にもH&Mなど様々な企業様のキャンペーンで賞品としてご利用いただいております。


「未来に泊まれる宿泊券」や「ホテルシェルター」の収益ポイントは?
ともにプラットフォームビジネスですので、手数料収入をいただいております。こうした状況下でもありますので、手数料率は低く設定しており、前者が手数料率1%と決済手数料。後者は最大でも6%と決済手数料です。一般的なOTAが安くても8~10%程度の手数料率ですので、業界の中でも最安レベルだと自負しています。



ホテルシェルターの趣旨について簡単に説明してください
感染拡大の影響で自宅で過ごすことをリスクやストレスに感じている方々が仮住まいの場所として稼働の低くなっているホテルにてお過ごしいただけるよう、お客様とホテルを繋ぐマッチングプラットフォームです。医療従事者、エッセンシャルワーカーを始め、遠距離の通勤に不安のある方や、リモートワーク用のオフィスを探していらっしゃる方、一時的な引越し先として利用される方、家庭内にトラブルのある方、気分転換にホテル暮らしをしたい方など、様々なお客様にご利用いただいております。詳しくはこちらのスライドをご覧ください。

ホテルシェルターを始めたきっかけは何ですか?
緊急事態宣言が発令され、私たちのホテルの休業が決まった時、SNS上で、イタリアでDVによる死者が急増しているというニュースや、日本でDVの電話相談室の電話件数が通常時の1/5程度になった(加害者が自宅にいることで電話相談ができないため)というニュースを目にして、感染拡大防止のために『家で過ごそう』『#stayhome』と叫ばれているものの、自宅にこもって過ごすことが全ての方にとってベストな選択肢ではないのではないか、と思うようになりました。実際、DVや虐待とまではいかないにしても、夫婦仲や親子仲のよくない家庭や、お互いの関係性を保つためにも物理的な距離を必要としている家庭がきっとあるだろうと考えました。

また、リモートワークができるのは第三次産業に従事している方のうちのごく一部でしかなく、全ての方が自宅に滞在できるわけではなく通勤を余儀なくされていた中で、家族内でクラスターが発生したり、医療従事者のお子さんが登園拒否されたりというニュースを見るにつけ、多くの方が自分が感染してしまうことや、万が一感染してしまった場合に家族に移してしまうのではないかと不安に思っているという状況を鑑みて、ソーシャルディスタンスを維持するための一時的な仮住まいとしてホテルという個室空間が有効活用できるのではないかと考え、『ホテルシェルター』というサービスを着想しました。

着想してからリリースするまでどのくらいの時間をかけましたか?
未来に泊まれる宿泊券をリリースした4/7に着想し、1週間でビジネススキームを固めて4/15にティザーサイトをリリースしました。その後、4月末にはホテル運営ガイドラインを固め、5/1からHOTEL SHE, OSAKAで、5/8からHOTEL SHE, KYOTOでテスト運用を開始しました。5/25よりL&Gの各施設での展開を開始し順次他の施設でも展開していく予定です。

加盟申し込みはどのくらいありますか?
現在、全国40近い都道府県から、230施設(合計5,000室超)近い加盟申し込みをいただいております。この後、本登録の案内を行いゲストの受け入れを開始する予定でです。

ホテルの安全性はどのように担保していますか?
このサービスを展開するにあたり、ホテルの安全基準の確立が非常に重要であると考えており、感染症の専門家(KARADA内科クリニック 佐藤昭裕医師)と共に宿泊業界における業界標準となりうるガイドラインを制定しました。ホテルシェルターに加盟しているホテルにはこのガイドラインの遵守が奨励されている他、プラットフォーム上で各ホテルの安全性が可視化されています。また、このガイドラインは全てのホテルに対して無料公開される予定です。

なぜ新たにガイドラインを制定したのですか?
現在、ホテル業界をターゲットにした公式のガイドラインはなく、医療機関や軽症者受け入れ施設のためのガイドラインが主となっており、宿泊施設の運用には適していませんでした(追記:現在旅館連盟からガイドラインが発表されていますが、内容が簡単なためより具体的なアプローチをしている私どものガイドラインは非常に有効であると考えています)。緊急事態宣言が解除されたとしても、安全性への不安や周囲からの同調圧力によって自由に旅行できる環境に戻るにはかなり時間がかかると考えており、その中でホテルを選択する基準となるべき安全性の指標が必要になってきます。東京オリンピックや大阪万博など日本の経済維持には観光業の復活が不可欠であり、多くの宿泊施設が立ち上がりを早められるようにするために感染拡大防止のためのガイドラインが必要であると考えています。

このガイドラインの特徴は何ですか?
主な特徴として以下が挙げられます。

・ゲスト、ホストに関わらず社会的距離を維持すること
・接客、対応において直接の対面を避けること
・非感染者の受け入れを前提とするが、有事の際には速やかに所定機関への連絡を行い迅速な対応を行うこと
・ゾーニングを行い、共用空間やスタッフルームの活用方法、アメニティの管理方法などを厳密に定めること

具体的には、下記のような規定があります。

・館全体でスタッフが利用するゾーンと、お客様のゾーン、アメニティなどを保管する清潔ゾーンなどを区分すること
・接客等は全て対面を避けること(LINE@やリモートカメラなどを活用)
・滞在中は客室清掃に立ち入らないこと(配膳ロボット等の活用)
・各客室に清掃用品を配置しておくこと
・チェックアウト後24時間(可能であれば72時間)以上空けてから次のゲストを受け入れること
・スタッフは清掃後必ずシャワーを浴びること
・嘔吐物処理セットを用意しておくこと
...他

ホテル業界の運用実態に即して作成されているため、通常のガイドラインと大きく2点違いがあります。

①ホテルの運営に落とし込みやすいワークシート形式
既存のガイドラインの多くはルールブック形式となっており、ホテル事業者が実際のオペレーション を制定するにあたりかなりの工数が必要になるため、抜け漏れが発生しやすくなる他、形骸化しやす くなります。このガイドラインではワークシート形式をとっており、ガイドラインを読み進めながら 自社ホテルのオペレーションに落とし込みやすい仕様となっています。

②イラスト等を多用したユニバーサルデザイン
ホテル業界は外国人就労者や高齢者など幅広い方々が 働いているため、イラスト等を多用し全ての人が直感的に理解できるデザインとなっております。また、POP などの掲示物も作成し自由にダウンロードできるよう になっています。


「ホテルシェルター」のオンライン診療の仕組みは?
「ホテルシェルター」専用のLINE@があり、その中のメニューからオンライン診療を選んでいただくと、病院のページへリンクをする仕組みです。すでにLINE@は公開されており、宿泊者へのご案内もスタートしています。今後、ご参加いただくホテル様に宿泊するゲストの方々も同様にオンライン診療をご利用いただけます。

医療従事者など感染リスクの高い方と通常のゲストの棲み分けはどのように行っていますか?
各ホテルにてフロアを分けていただく形で棲み分けを行っております。ガイドライン上は、感染リスクの高い方には低層階の利用を奨励しております。

DV被害者や生活困窮者の受け入れはどのように行っていますか?
現在このような方々を支援するNPO法人を提携し受け入れガイドラインを制定しております。また、DV被害者向けの施設は各エリアに1〜2棟、プラットフォームに掲載しない形で手配する予定です。

価格設定はどのようになっていますか?
1泊3000円前後を目安としていますが、ホテルによって自由にプライシングが可能となっております。また、長期宿泊による割引や、デイユースでの割引によるものであると想定しています。1泊、2泊などの短期の利用は、各々のホテルの設定する通常料金でご利用いただく形となります。

このサービスを必要としているものの、経済的な課題を抱えている方への支援はどのように行っていく予定ですか?
寄付を通じて、指定団体から斡旋されたゲストの宿泊費を肩代わりしていくことを想定しております。現在、個人様及び企業様からの寄付を募るプラットフォームを展開しております。ユニチャーム様やJT様からの協賛をいただいている他、アーティストの支援団体『Sustaim』を通じて人気アーティスト・SIRUPのチャリティTシャツの売上の一部を寄付していただいているなど、幅広い方々の支援をいただいております。一般の方々からの寄付やクラウドファンディングも今後積極的に行っていく予定です。

どのような方がホテルシェルターを利用されていますか?
県をまたぐ通勤を行うために通勤途中での感染が不安な方や、資格の勉強のために家庭を離れて自分の時間・空間を持ちたいと考えている方、リモートワークのオフィスとしてご利用いただいている方、引越しのタイミングで緊急事態宣言に入り引越し難民になってしまった方、また家族関係のストレスから別居先として利用されている方など様々なシリアスな用途からカジュアルな用途まで幅広い目的でご利用いただいております。

HOTEL SHE,での運用実績は?
5月の途中経過で、2施設で20組程度の方にご利用いただいております。2週間以上滞在いただくお客様も多く、自宅に代わる滞在先として価値を感じていただけているものと思います。

ホテルまでの「移動」に不安を感じているユーザーも多いかと思いますが、交通面での提携などはビジョンにありますか?
まずはホテルの加盟数を増やすことで、自宅から徒歩や自転車でも滞在に行けるホテルが増え、移動に関する不安を払拭できるのではないかと考えています。

実際に利用した方の声を教えてください。
以下のようなお声をいただいています。

全体感として、『ホスピタリティは通常のホテルそのままに、感染症対策が徹底されたホテル』という印象でした。まず驚いたのは、入室から退室まで誰にも接触することがないように様々な工夫がなされていたことです。部屋番号は事前にメールでお知らせされ、到着の頃にはルームのセットはなされています。ゴミが出た時は、専用の袋に詰めて部屋の前においておけば撤収してくれます。徹底したコロナ対策とホスピタリティでした。そもそものホテルの質も申し分なく快適で、自室ににこもる生活の気分転換にもなりました。(30代・男性)
家庭内に不和があり、一人で過ごす時間が欲しくてHOTEL SHE/LTERを利用しました。完全非対面での接客やホテル内の換気などの徹底した感染予防策の下、感染リスクを気にすることなく、家にいることのストレスから逃れられる、まさしく「シェルター」と呼ぶにふさわしい場所だと感じました。家に留まることに苦痛や不安を感じている人は大勢いると思うので、全国的にHOTEL SHE/LTERが広まることを願います。(20代・女性)
小学校休校措置と夫の在宅勤務開始で、ストレスが増えていたこと。また、別居を考えているほど夫婦仲が悪いことから利用を決めました。設備やサービスに満足しており、滞在費も予算内でとても助かっています。同じ境遇の人におすすめしたいです。テイクアウト可能な近隣店舗も豊富で、公園も多く、子連れでも滞在しやすかったです。近隣の移動には、元々契約していたタイムズカーシェアリングを使いましたが、借りられるステーションも周りにたくさんあり、便利でした。シェルターというと心地よい滞在とは別のイメージを持ってしまいがちですが、今回のような都会の空間をシェルターとして使えるサービスは画期的で、このご時世もあり、今後定着していくと良いなと思います。自宅でずっと過ごしてる人もこの価格なら、隔離目的ではなくリフレッシュに利用できる施設も増えていくと良いなと思いました。(30代・女性)


自社ホテルでの運用を経た感触は?
下記、実際に2週間「ホテルシェルター」としての運用を経験した「HOTEL SHE, OSAKA」支配人・中村のコメントです。

本来なら対面の接客を以ておもてなしがしたいが、非対面でもLINEやメールでのやり取りを通じ、長期間滞在されるゲストと毎日フレキシブルにコミュニケーションをとることができ、普段対面チェックインの際にお伝えしきれない周辺施設やサービスの案内に手が届いている部分もあり、むしろ通常営業より濃いやり取り(接客)ができているゲストもいる。非対面でのやり取りは、ゲスト側、施設側ともに普段対面では伝えにくいことを発信しやすい機会になっており、コロナ禍が過ぎ通常営業(対面)に戻った際にもさらにサービスの向上を図れる新たな可能性も見えた。

今後の展開をどのように想定していますか?
インバウンドが激減している今、ホテル業を『観光業』としてではなく、住居やオフィスとして利用する『不動産業』や、食事等の身の回りのケアをする『ケアサービス業』、あるいは『エンタメ業』といった他業種の文脈で読み替えていくことが不可欠であると考えております。
コロナウィルスの感染拡大が今後第2波、第3波とやってくるかもしれない中で、『住』と『泊』の流動化は不可避であり、ホテルはただの寝床ではなく、『個室の生活空間をレンタルできる場』として進化させていかなければなりません。
ホテルシェルターは、感染が一時的に収束したのちも、長期滞在やデイユースなど、ウィズコロナ時代におけるインフラとしてホテルを活用する提案を行うプラットフォームとして展開していく予定です。

ネットカフェやカラオケなども「個室空間」を活かした新サービスを打ち出しています。その中で、「ホテル」だからこそ自信を持ってできることや強みは?
ホテルの最大の魅力はそこで生活を完結できるということ。作業や食事だけでなく、睡眠や入浴も、共用部分を介することなく実現できます。そのほかの個室空間よりも、圧倒的に幅広い用途で利用ができるというのが強みだと思っています。

なぜ今、ホテル業全体での連携が必要だと考えますか。
今後も観光業の低迷は避けられないと考えています。今は感染が収束していますが、今後第二波第三波はやってくると思っているので、まだまだ観光を促進させる風潮は生まれづらいと思っています。だからこそ、ホテルを観光業だと捉えるのではなく、不動産業やシェアサービス業へと、新しい社会のニーズに対して業界全体として領域を広げていく必要があります。こうした動きはホテル単体でできるものではありません。業界全体が連携をすることではじめて可能になると考えているのです。

ホテル業界へのメッセージ
未曾有の危機が訪れている中、私たちも限られたリソースの中で試行錯誤している状況です。ただ、一つ言えることは、これからの時代は今まで以上に業界としての連帯が重要になってくると考えています。社会が激変する中で生じた歪みは新たな需要を生み出し、そこに業界が一丸となって適応していくことでホテルが社会の新たなインフラとなっていくものと信じています。

読者へのメッセージ
感染への不安が依然残り、経済の見通しが不透明になる中で、悲観的な気分になることも多いですが、状況をポジティブに捉えてみると全世界的に同じ課題に立ち向かい、同時多発的にライフスタイルが激変している、歴史的に稀有な瞬間に立ち会っているとも考えられます。大きく社会が変化する中で生じる新たなニーズや課題感を、新たなアイディアとテクノロジーで解決していく、スクラップアンドビルドの目撃者、もしくは当事者になれるまたとないチャンスでもあります。全ての人に与えられた試練ではありますが、ぜひ楽しむ工夫をしながら安全で健康にお過ごしいただけますと幸いです。


プロフィール等につきまして

代表・龍崎のプロフィール及びポートレートは以下をご参照ください。


参考資料につきまして

※準備出来次第格納いたします。



最後に

私たちのプロジェクトを取り上げていただき、本当にありがとうございます。私どものサービスをより多くの方に知っていただくためにご協力いただきまして、広報チーム一同、心から感謝申し上げます。何か要望などございましたら柔軟に対応させていただきますので、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いでございます。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


CONTACT
CHILLNN広報部 pr@chillnn.com
取材や掲載に関するご相談はお気軽にお申し付けください。

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ホテルプロデューサーの龍崎翔子が日々考えていること、これからやろうとしているアイデア、実現までの取り組みなど、ヒント満載のコラムをお届けす…

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