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「TOKYO 2020 男子大会における、アルゼンチンチームの特徴的ブロックに関する検討」(日本バレーボール学会 第27回大会 一般研究発表 演題番号No.1)の資料公開

(Photo by FIVB)

 「サーブ戦術の変遷」という、壮大なテーマを扱う連載に取りかかったばかりだったのですが、先月(3月5〜6日)に開催された日本バレーボール学会 第27回大会で本記事タイトルにあるとおりの、一般研究発表を行っておりましたので、連載(その2)を出す前に、その内容をお届けしたいと思います。

 過去のバレー学会での発表では大抵、学会当日よりも前に予告として発表スライドの一部を公表し、発表前後には学会公式サイトや、ネット上の別の場所にスライド内容はすべて公開してきたのですが、


今回については、TOKYO 2020の著作権の扱いが大変難しい規定となっており、事前の学会公式サイトでの資料公開の機会に際しても、自主的に控えていました。


 ですが、今回の研究【目的】はそもそも、2年前の発表「同時多発位置差攻撃に対する効果的なブロック戦術を戦術トレンドの変遷を踏まえ思考してみる」で理論的に示した1つの“仮説” を、TOKYO 2020 男子大会で下馬評を覆して銅メダルを獲得したアルゼンチンが、理論どおり体現していた事実
を検証することによって、

同時多発位置差攻撃(シンクロ4)に対するブロック対抗策ならびに、育成カテゴリの指導に還元すべき技術要素を見極めるための資料たり得る、日本で初めての「テクニカルレポート」として、世に残すこと


にあったので、一般に広く公開しなければ、その【目的】を達成することは
できません。


 そのため、公開できる条件を揃えられるようスライド内容を一部改編し、さらには、垣花 実樹さんのYouTube配信番組に、スピーカーの一人として出演させて頂けるチャンスを得て、4月23日(土)夜21時より学会での発表内容(の要点)をプレゼンしました。

 番組はアーカイブとして、生放送終了直後より公開されており、下記にて
ご覧いただけます(私の発表は動画の 13:03 頃から見ることができます)。


 ということで、スライドPDFそのものについても、番組内では時間の関係上、割愛した部分も含めて、本記事にて公開したいと思います。
(学会本番で発表した資料とは、一部内容が異なる点を、ご了承ください)

 YouTube番組中にも紹介されている、TOKYO 2020 本番でアルゼンチンが披露した「スロットをまたぐブロック」のプレー映像IOC公式YouTubeチャンネルで、ご覧いただけます(クリップ機能にて、そのシーンだけ切り取ってあります)。


 皆さん、もしよければ、YouTube配信のアーカイブをご覧頂いて、ご感想やご質問、何でも結構ですので、#バレー戦術トレンド2021 のハッシュタグをつけてtwitterでつぶやいて頂けると、垣花 実樹さんはじめスピーカー全員が、嬉しくなって全力でフォローすると思います^^




p.s. 本研究は光栄にも、一般研究発表 優秀賞を受賞いたしました。
Special thanks to ももけん

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