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愛し君へ

いとしきみへ
いとしきみへ


もうこのかすみがかかった視界には
貴方は遠くて触れられぬ


草花と咲くその姿 風とはしゃぐ戯れを
思い起こせば幼少の契りを交わしたあの姿


思い出してはからびんか
君のもとへととびだたん
あなたのもとへと勝ちにゆかん


私の夢をいざ叶えん
あなたの手をとり勝ち星の
夢の中へといざ参らん


(見えてた幻すらも見えなくなってきてる)
きっといずれは勝ち戦
君の袂(たもと)へいざゆかん君の御霊(みたま)へいざ参らん


(生きて待たせている彼女のもとへ帰りたかった帰ろうとしてる)

返歌
愛し貴方へいとしあなたへ


椿の首も散り落ちて
私はどこぞへ参りましょう


花も霞に消え落ちて


貴方は何処(いずこ)へ勝ち戦


あなたのいないこの道を前も見えずに歩いてます


(椿を抱えながら胸に刃物を差している)
袂(たもと)の椿の花のいろ


変わらぬ赤を燃やしましょう


変わらず赤く 冬化粧


このままきっと白装束


揃いの着物で参ります


愛しの貴方へ

死期の近い私には貴方は遠くて触れられないけど

草花と咲く花のような美しい姿で風とともにはしゃいだ姿を見て思い起こせば互いに小さい頃に交わした約束をしたときの姿のままだなぁと

思い出してはからびんかがまるで祝福をするように自分の気持ちを乗せて君のもとへととびたっていくよ

あなたのもとへと行くことが私の勝ち戦なのだから

私の夢をさぁ叶えよう

貴方の手をとり夢であった約束をはたしにいこう。

きっといずれは叶うだろう。

君の袂へいざゆこう

君の魂の待つところへ。

返歌訳

愛しの貴方へ

椿の花も首から散って落ちるように

貴方の訃報をきいてから

私はどこへ行けばよいのでしょうか

椿の花も霞の中に消えて落ちて

もう見えなくなりました

貴方はどこへいってしまわれたのですか。

私はここにいるというのに。

貴方の言う勝ち戦とは何のことでしょう。

私を置いていくのですか。

貴方のいないこれからの人生を、いつかした約束を思いながら涙で前が見えないけれど一人で叶えようとしています。

袂の椿の花の色は

剣を胸に差した色と同じですね

貴方を愛した胸の赤く燃えるのを変わらず燃やし続けましょう。

このまま変わらず赤く血を流しつづけ

貴方を思いつづけ冬の雪に埋もれても

このままきっと白装束として

貴方と揃いの死に装束で貴方の元へと参ります

作者感想

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