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【京大吹零会 起業家インタビュー】株式会社Lang-8 喜 洋洋さん 工学部 2007年卒

「京大吹零会」とは、京大出身(在学中も含む)の起業家を集めた、起業家コミュニティです。京大には変人が集まると言われるように、京大出身の経営者も変わった人が多いので、周りに理解されず、孤独になってしまうこともあります。そんな「吹き零れ」たちが集まり、経験をシェアして切磋琢磨する、唯一無二の会です。メンバー同士の交流を促すため、また、これから起業したい方に吹零会メンバーを知ってもらうため、隔週で「京大吹零会 起業家インタビュー」をオンラインで放送中。このイベントで収録した起業家たちの講演内容を書き起こし記事としてお送りします



【要チェック!】

公開インタビューのスケジュールや、記事を見て「起業したい!」と思った方のための「京大・起業相談デスク」についてはコチラをご覧下さい

学生時代のこと。

京大工学部で電気電子の分野に進みましたが入学後に燃え尽き、夕方起きてはバイトやゲームに明け暮れる日々が続きました。大学の勉強は中学や高校と異なり勉強方法を更新できず、1年生の前期では9単位しか取れませんでした。
中学高校時代の勉強法は問題集を買い解き続けわからない問題は答えを見て学ぶというシンプルなものでした。これで良い成績を収めていましたが大学では通用せず問題集も少なく講義が難解で理解が追いつかず、周囲は問題なく授業をこなしているように見え自分だけが取り残された感覚に陥りました。
大学2年の終わりには何も楽しくなくモチベーションが低下したため1年間の休学を決意し上海に留学しました。これが転機となり留学生活は全く新しい経験でした。上海はエネルギッシュで、学生たちは勉強に情熱を注いでおり彼らとの交流から大きな刺激を受け価値観が変わりました。留学中は毎日中国語の日記を書き現地の友人に添削してもらい、語学力が飛躍的に向上しました。また異なる文化や価値観に触れ視野が広がり非常に貴重な経験となりました。

起業のこと。

帰国後単位が足りず、週25コマも授業を詰め込んでなんとか卒業にこぎつけました。この期間にビジネスコンテストに参加し、Web2.0の概念に初めて触れ起業に興味を持ちました。当時はmixiにハマり、SNSを使って全世界の人が外国語を添削し合うアイディアで起業しました。
その後拠点を京都から東京に移し色々あり今に至ります。
学生のときに起業してから18年目を迎えますが、当初から変わらず、ネイティブスピーカーの知識や経験を共有することで新しい価値を生み出すことを目指しています。このアイデアは留学中に感じたことから生まれ、ネイティブスピーカーが当たり前に持っている知識や経験を共有することで新しい価値が生まれると信じています。例えば日本人が日本語や日本の文化に関して持っている当たり前の知識や経験をネット上で共有し、他の人々に役立てることができれば非常に有益だと考えました。
起業後はプログラミングが出来ないのに唯一のエンジニアが辞めて自分で勉強してできるようになったり、組織崩壊が何回も起こったり、資金調達が大変だったりといろいろありました。。
このような経験を通じて、常に学び続け自分自身をアップデートしていくことの重要性を学びました。

20代のうちにすべきこと

かなり個人的な意見ですが、例えば1年間休学して留学してさまざまな価値観に触れることを勧めます。留学を通じて新しい視野を得ることで、自分の可能性を広げることができます。また、プログラミングの勉強も効果的だと思います。。今の時代、AIを使いこなす能力は非常に重要であり、これができるかどうかで大きな差が生まれます。

特に、プログラミングの重要性については強調したいです。現代のビジネス環境では、テクノロジーの理解と活用が成功の鍵となります。プログラミングを学ぶことで、自分のアイデアを具体的な形にする能力が身につきます。また、プログラミングの知識があることで、技術的な課題に対する理解が深まり、チームとのコミュニケーションもスムーズになります。

起業に興味ある人はスタートアップでインターンしたりビジネスコンテストに参加するのも良いかも知れません。

ちなみに地方では怪しい人物に注意することが重要です。インターンやカンファレンスなどでスタートアップの常識を早く知り、変な人や契約に引っかからないようにすることが大切です。知識があれば正しい判断ができるようになります。私自身も起業初期には少しトラブルに巻き込まれましたが、ちゃんとしたコミュニティに所属してたら怪しい人は怪しいとすぐに分かるようになります。

また、失敗を恐れずに挑戦することも重要です。起業の過程では多くの失敗を経験しましたが、それらの失敗から学ぶことで成長することができました。失敗は成功への一歩であり、それを乗り越えることで次のステップに進むことができます。



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