永遠の眠りに就く時に・・・(シューマン=リスト『献呈』by 石井琢磨さん)

なんという美しさだろう
流れ出す音とともに永遠が始まり、同時に刹那が訪れる
背負ってきた哀しみや苦しみが洗い流され、赦されてゆく

この音楽と共にある時、私は生と死を共に生きる
私の体の中にこの音楽がある限り、私は永遠を手に入れる
神の存在を感じ、この世界の美しさに気づき、儚さを学ぶ

私の心臓が鼓動を止める時、どうか私の耳元で奏でられていて欲しい
そうすれば私は怖れることなく瞼を閉じるだろう
有限の命から解き放たれ、永遠となる喜びと共に最後の呼吸をするだろう

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